ファインディング・ドリー

ファインディング・ドリー “Finding Dory”

監督:アンドリュー・スタントン
熱帯魚 水族館 プール 水槽
声の出演:エレン・デジェネレス、ヘイデン・ロレンス、
   アルバート・ブルックス、エド・オニール、ケイトリン・オルソン、
   タイ・バーレル、イドリス・エルバ、ドミニク・ウエスト、
   ボブ・ピーターソン、ダイアン・キートン、ユージーン・レヴィ、
   シガーニー・ウィーヴァー、ウィレム・デフォー、スローン・マーリー
アシカの曲芸 トラック 引っ越し
評価:★★★




 「ファインディング・ニモ」(03年)から13年。こんなにも間を開けて続編が作られたこと以上に驚くのは、既に完成されていたと思われたアニメーションによる表現で、さらに上を行くものを提示する点だ。水の中をこんなにも生き生きと描くピクサー。潮の流れのスピード感。少し汚れた色合い。どこまでも透き通り、それゆえの静寂も丁寧に捕まえてみせる。

 新登場キャラクターでは七本足のタコのハンクが見せる軟体動物特有のぐにゃぐにゃしたアクションを遊び心満載に見せるのに感心する。周りの物にカメレオン風に擬態するという忍者的特徴を取り入れ、ともすれば窮屈になる危険のある水中空間に蹴りを入れる。

 もちろんこうした映像美は物語との相乗効果で何倍にも輝く。大冒険の主役がカクレクマノミのニモとマーリンからナンヨウハギのドリーに変わっただけではないか、なんて浅はかな考えを早々に吹き飛ばす、切なくもワクワクするストーリーを設置。ポイントになるのはドリーが物事をすぐに忘れてしまうという体質だ。

 ギャグとして扱うことは簡単でも、それを基点に何方向にもテーマを掘り下げていくのが素晴らしい。記憶障害を個性として捉える視点。記憶から生まれる煩わしさ、或いは安らぎ。泳ぎ続ける人生の意味。偶然と必然、そこから生まれる最高の出来事。ドリーはもちろん、ニモやマーリンも、一度乗ったジェットコースターを優雅に乗りこなす。

 キャラクターが相変わらず立っている。やたらポカポカした岩に固執するアシカたち。視力が弱くて身体をあちこちにぶつけてばかりのジンベエザメ。エコロケーションを駆使するシロイルカ。けれどベストはやはり、前述のタコのハンクだ。ある物との交換条件でドリーをアシストする際の、皮肉めいた言動、突き放した中に宿る心根の優しさ、実は臆病な心…等、アクションだけでなく、何事にも立ち向かうドリーと対をなす存在としてユーモラスに活躍する。

 ただ、海洋生物たちの動かし方にやややり過ぎを感じなくもない。現実の海洋生物ではあり得ない漫画的アクションが、アニメーションだから何でもありで良いのかという冷静な気分を誘うところがある。例えばクライマックスであるキャラクターが車を運転する件など、ちょっとルール違反ではないか。まあ、その後の愉快なオチを見せられると、最終的には寛容が勝つのではあるけれど…。





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