August 19-21 2016, Weekend

◆8月第3週公開映画BUZZ


ベン・ハー “Ben-Hur”
 配給:パラマウント
 監督:ティムール・ベクマンベトフ
 Budget:$100,000,000
 Weekend Box Office:$11,203,815(3084) zzz...
 OSCAR PLANET Score:37.1
 Oscar Potential:撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ジャック・ヒューストン
           助演男優賞:モーガン・フリーマン
           助演男優賞:トビー・ケベル

“War Dogs”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:トッド・フィリップス
 Budget:$30,000,000
 Weekend Box Office:$14,685,305(3258)
 OSCAR PLANET Score:57.1
 Golden Globe Potential:作品賞
                主演男優賞:ジョナ・ヒル
                助演男優賞:マイルズ・テラー

“Kubo and the Two Strings”
 配給:フォーカス・フィーチャーズ
 監督:トラヴィス・ナイト
 Budget:$60,000,000
 Weekend Box Office:$12,608,372(3260)
 OSCAR PLANET Score:89.5 BIG WAVE!
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“A Tale of Love and Darkness”
 配給:フォーカス・ワールド
 監督:ナタリー・ポートマン
 Budget:$4,000,000
 Weekend Box Office:$37,170(2) Good!
 OSCAR PLANET Score:61.6
 Oscar Potential:主演女優賞:ナタリー・ポートマン

“Morris from America”
 配給:A24
 監督:チャド・ハーティガン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$15,673(2)
 OSCAR PLANET Score:85.5 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:マーキース・クリスマス
           助演男優賞:クレイグ・ロビンソン

“Imperium”
 配給:ライオンズゲイト
 監督:ダニエル・ラグシス
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:77.1
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ダニエル・ラドクリフ


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 ルー・ウォーレスの小説の四度目の映画化。或いは名作と名高い1959年映画がリメイクと見ることも可能か。圧政の続くローマ帝国を舞台に、義兄弟の策略により奴隷の身となったベン・ハーの数奇な運命がスペクタクル満載で描かれる。その名も『ベン・ハー』。59年版はアカデミー賞では最多11冠に輝いたが、今回は批評家から厳しい言葉を投げ掛けられ、否定派が大多数を占めている。オリジナリティと呼べるものはほとんどなく、見せ場のアクションシーンはCGによって作られているがゆえに(編集の質もよろしくない)、かえって迫力を欠くとの指摘が多々。偉大なる作品との比較は避けられず、見事撃沈という悲しい結果になってしまった。まあ、予想できたそれではある。また、興行成績も1,000万ドルを超えるのがやっとという極めて厳しい数字が報告されている。製作費が1億ドルかけられていて、既に夏の大失敗作の一本として各媒体が報じている。今回主演を務めたジャック・ヒューストンは近年役柄が目に見えて大きくなっていて、遂に超大作への主演となったわけだが、残念結果を残すことはできなかった。

 『War Dogs』は実話を基にした作品。高校で同級生だった青年ふたりが武器商人として戦争の泥沼にハマっていく様を描き出す。深刻なトーンになりそうな題材だが、コメディ調で綴られるのがミソ。そして批評家はその点を気に入ったようで、現実が反映された問題を軽やかにエンターテイメントとして愉快に見せてくれるとする肯定派が優勢になっている。ジョナ・ヒルとマイルズ・テラーのパフォーマンスも内容にぴったり。とりわけヒルは魅力的な演技だとか。賞レースに絡むことはないだろうが(ヒルがゴールデン・グローブ賞で認められる可能性はあるか)、注目の一本と言って良い。ただし、興行的には可もなく不可もなくの結果。積極的に映画館に観に行きたくなる題材ではないということか。

 『Kubo and the Two Strings』は、実はピクサー以上にコアなファンが多いのではないかと思われるライカによるストップモーション・アニメーション。舞台となるのは何と大昔の日本。12歳の少年クボがサルとカブトムシをお供に父の死の真相を探る冒険に出る様が描かれる。敢えて物憂げなトーンで描き出される物語は大人から子どもまで楽しめる頑丈なもので、魅力的なキャラクターや思慮深いテーマは大いに見応えがある。絵柄の美しさは断るまでもないとのこと。この賛辞は今年公開されたアニメーションとしては『ズートピア』『ファインディング・ドリー』と肩を並べるもので、普通に考えればアニメーション映画賞レース参戦は確実。受賞があってもおかしくないと言える。不安があるとするなら興行成績で、前述の2本と較べると、極めておとなしい数字が上がってきている。何とかロングヒットに繋げたいが、果たして…。

 ナタリー・ポートマンが長編映画監督デビュー。ポートマンの故国であるイスラエルの作家アモス・オズの小説の映画化で、タイトルは『A Tale of Love and Darkness』。イスラエルからパレスチナへと移住、両親が幼いオズへ文学の力を教えるという内容の模様。実はプレミア上映されたのは昨年のカンヌ国際映画祭で、一年以上経ってようやく公開に漕ぎ着けた。何故一年以上も待たなければならなかったのか、それはそう、映画祭での反応がいまいちだったから。語る価値のある題材ではあるものの、それを映像化するのに最良の演出力がポートマンにあったとは言えず、満足の行く内容にならなかったとの声が多いか。映画祭のときよりは好意的見解が多いのだが…。興行的には2館公開でまずまずのスタート。ヘブライ語による作りゆえ、これ以上の拡大公開が成功するように思われないのが辛いところ。

 サンダンス映画祭でいくつかの賞を獲得したのが『Morris from America』。父親の仕事の関係でドイツで暮らすことになった13才のアフリカ系少年の恋と成長を描くカミング・オブ・エイジ ストーリー。批評家によると、ありきたりの青春物に終わっていないのは、父と息子の関係が捻りを効かせながらじっくり描き出されているからで、父を演じるクレイグ・ロビンソンのパフォーマンスも実に見応えがあるのだという。主演のマーキース・クリスマスも溌剌。オスカー・レースに絡むには作品の規模が小さく、内容も賞好みではないものの、脚本が認められる可能性は僅かに残しているかもしれない。ただ、興行的には極めて厳しい結果になっている。

 『Imperium』はこのところ意欲的な作品が続くダニエル・ラドクリフが主演した一本。ラドクリフ演じる理想主義のFBI捜査官が白人至上主義のテロ組織に潜入捜査に入る様を描き出す。実在の元FBI捜査官の体験を基にしているとか。批評家は今という時代を反映した題材に動揺しつつも賛辞を贈るものが大半。ラドクリフのパンチの効いた演技も好評を博している。おそらく賞受けするタイプの内容ではないが、大人の俳優への脱皮を目指すラドクリフにとって悪くない一本となるのではないか。





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