インデペンデンス・デイ:リサージェンス

インデペンデンス・デイ:リサージェンス “Independence Day: Resurgence”

監督:ローランド・エメリッヒ

出演:リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、マイカ・モンロー、
   ジェシー・アッシャー、トラヴィス・トープ、シャルロット・ゲンズブール、
   ビル・プルマン、ウィリアム・フィシュナー、ジャド・ハーシュ、
   ブレント・スピナー、ヴィヴィカ・A・フォックス、アンジェラベイビー

評価:★




 ウィル・スミスが素手でエイリアンをやっつける場面しか良いところがなかった「インデペンデンス・デイ」(96年)。それを意識したのか、20年ぶりの続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』でもリアム・ヘムズワースがエイリアンに拳を食らわす場面がある。けれど、まるで心躍らない。拳が全然効かなかったため…ではもちろんない。

 物語も20年後を舞台にしている。けれど、現代よりも随分テクノロジーが進化しているようで、ほとんど近未来の趣。「スター・トレック」(09年)のばったもん風景色が広がる。もちろん見所はそんなところにはない。エイリアンの逆襲こそが見もの。地球人ごときに壊滅されられる屈辱。今度こそ地球を滅亡に導いてくれる。そうして現れたエイリアン、宇宙船が直径4,800キロとは一体…バカなの?地球みたいなちっこい星じゃなくて、巨大惑星を狙ってはどうか。小さい者に威張り散らす苛めっ子みたいじゃないか。

 でもまあ、地球人もやられたらやられたで「リベンジ」という言葉を安易に使うものだから、これで良いのかもしれない。死んでいった者たちを理由に、宇宙船が姿を見せるや否や、即攻撃。核攻撃にも何の躊躇いもないのだから、あぁ、ローランド・エメリッヒはどこまで行ってもローランド・エメリッヒなのだ。大都市が破壊されていく様に快感を感じる。その癖(へき)を追求する。ほとんど怪獣みたいな女王エイリアンとのバトル付きの出血大サーヴィス。

 我々も学んでいるから、エメリッヒに過剰な期待などしない。しかし、それを下回ってくるから、エメリッヒ、侮れない。今回は主人公のヘムズワースがパイロットであることもあり、空中戦に力を入れたアクションが多い。これが「スター・ウォーズ」(77年)的ゲーム的アクションで占められるのに呆れる。数え切れないほど人が死んでいき、その一方で、エメリッヒはゲームで遊んでいるのだ。アメリカ万歳を叫ぶ(そう、今回も本当のテーマはこれだ)ことと同じくらい、悪趣味だ。

 でもまあ、若手俳優たちは頑張っている方だろう。ヘムズワースは凛々しさを増してきたし、マイカ・モンローも新鮮。ジェシー・アッシャーは肉体が頼もしく、トラヴィス・トープの笑いのタイミングも良い。エイリアンのスケールなんて大きくしなくて良いから、彼らの青春ドラマとしての側面に重きを置いて欲しかった。例えば宇宙船内部での沼地でのバトルなんて、もっと工夫できそうじゃないか。「プレデター」(87年)みたいな画なんだけどサ。

 クライマックスが見当たらないのが不思議だ。今回もアンサンブルを意識した物語が選ばれた影響なのか、絶体絶命的状況からの大逆転的カタルシスを創り出すことに苦戦。普通の戦いが長々続き、その延長の末、気がついたら戦いに勝利していたという印象。どの登場人物にもほとんど見せ場はない。シャルロット・ゲンズブールなんてわざわざフランスからやって来ているのに、気の毒としか言いようがない。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ