パパ VS 新しいパパ

パパ VS 新しいパパ “Daddy's Home”

監督:ショーン・アンダース

出演:ウィル・フェレル、マーク・ウォルバーグ、
   リンダ・カーデリーニ、スカーレット・エステヴェス、
   オーウェン・ワイルダー・ヴァカーロ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、
   ボビー・カナヴェイル、ハンニバル・バレス

評価:★★




 「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」(10年)で抜群のケミストリーを見せたウィル・フェレルとマーク・ウォルバーグが再び顔を合わせる。ただし、その続編ではない。いちばんの違いはファミリー向けコメディになっていることだ。繰り出されるギャグは随分マイルドだ。生温くなったと言い換えても良い。

 何しろ邦題は『パパ VS 新しいパパ』だ。こんなに分かりやすい内容もない。再婚して二児の父親になった男が、妻の別れた夫と、子どもの人気獲得のために激突する。「ミート・ザ・ペアレンツ」(00年)が形を変えたようなものと考えると分かりやすい。家族皆で笑える笑いを目指した分、際どいギャグは激減した。

 笑いが見事にワンパターン。生真面目だが面白味に欠けるフェレル。気ままで子どもが好きなものを嗅ぎ分ける能力に長けたウォルバーグ。フェレルが頑張れば頑張るほど空回りし、美味しいところをウォルバーグが掻っ攫っていく…というのが雛型だ。フェレルを応援しつつも失敗するところも見たくなるという点では、ドリフの志村けんと同じとも言える。

 ウォルバーグに負けまいと次第に暴走していくフェレル。これが後半の見せ場になるものの、金に物を言わせたり、下ネタで笑いを誘ったり、暴走の仕方に芸がなく、むしろ不快さを誘うところが多くなるのが困りもの。「アザー・ガイズ」では抑えられていたフェレルの幼稚な個性を膨らませた印象で、これはもう大人の観客には辛いだろう。ウォルバーグもずっこけるフェレルを意地悪く眺めてほくそ笑むばかりじゃ、才能の無駄遣いだ。

 別に面白い場面がないわけではない。ライヴァルの登場でフェレルの男性ホルモンが復活したり、何故だかウォルバーグと一緒に黒人青年が家に転がり込んだり…なんてあたりはバカバカしさに愛敬がある。クライマックスの脱力ダンス大会も物語の流れを考えると可笑しい。

 子どもの描き方はもっと工夫するべきだろう。子どもは正直、残酷なこともビシバシ言う生き物だ。ただ、大切なものを見極める能力も案外具えているものではないか。それがここでは単にゲンキンな存在になってはいないか。フェレルとウォルバーグが共同パパとして「本物」になっていく過程を輝かせるためにも必要な作業だっただろう。





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