July 29-31 2016, Weekend

◆7月第5週公開映画BUZZ


ジェイソン・ボーン “Jason Bourne”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ポール・グリーングラス
 Budget:$120,000,000
 Weekend Box Office:$59,215,365(4026) Great!
 OSCAR PLANET Score:58.3
 Oscar Potential:主演男優賞:マット・デイモン
           助演男優賞:ヴァンサン・カッセル
           助演男優賞:トミー・リー・ジョーンズ
           助演女優賞:ジュリア・スタイルズ
           助演女優賞:アリシア・ヴィキャンデル
           撮影賞、編集賞、視覚効果賞、録音賞音響効果賞、作曲賞

“Bad Moms”
 配給:STXエンターテイメント
 監督:ジョン・ルーカス、スコット・ムーア
 Budget:$20,000,000
 Weekend Box Office:$23,817,340(3215) Good!
 OSCAR PLANET Score:63.6
 Golden Globe Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
               主演女優賞:クリステン・ベル
               主演女優賞:キャスリン・ハーン
               主演女優賞:ミラ・クニス
               助演女優賞:クリスティーナ・アップルゲイト

“Nerve”
 配給:ライオンズゲイト
 監督:ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン
 Budget:$20,000,000
 Weekend Box Office:$9,445,456(2538)
 OSCAR PLANET Score:61.8
 Oscar Potential:主演男優賞:デイヴ・フランコ
           主演女優賞:エマ・ロバーツ

“Indignation”
 配給:サミット・エンターテイメント
 監督:ジェームズ・シェイマス
 Budget:-
 Weekend Box Office:$93,125(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:84.0 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ローガン・ラーマン
           助演女優賞:サラ・ガドン
           撮影賞、美術賞衣装デザイン賞、作曲賞

“Into the Forest”
 配給:A24
 監督:パトリシア・ロゼマ
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:69.1
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:エレン・ペイジ
           主演女優賞:エヴァン・レイチェル・ウッド


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 ロバート・ラドラムの小説を映画化したアクション・スリラーの四作目が登場。ジェームズ・ボンドやイーサン・ハントと並ぶ知名度を持つほどに成長したジェイソン・ボーンだが、今回はタイトルが堂々自身の名前である『ジェイソン・ボーン』。もちろんマット・デイモンがボーン役に復帰する。三作目(07年)の最後で全ての記憶を取り戻したボーンが、自身の過去にまつわる秘密を解き明かす様が描かれる。このシリーズは一貫して高評価を獲得、9年ぶりにデイモンが復帰するとあって期待値は極めて高かったのだが、批評家の反応は予想よりも大分鈍い。ストイックでハードなボーンの魅力を封じ込めた物語がシリーズのファンへ嬉しいプレゼントになっている一方、これまでよりも細部が雑に処理されているとの指摘が多い。とりわけボーンがもはや人間に見えないとの声が大きいか。尤も、それでもなお肯定派の方が多く、このあたりはポール・グリーングラスとデイモンへの信頼感が物を言っているように思われる。…というわけで、編集賞を含め、賞レース参戦は難しいだろうが、それよりも注目は興行成績。5,921万ドルという成績はシリーズ歴代第2位に入るもので、メガヒットへの発展も可能。長いブランクを考えれば、上々の結果と言って良い。デイモンのスターパワーはすっかり安定期に入っている。

 『Bad Moms』は女性をターゲットにしたコメディ。四六時中に家事に追われ、それなのに周囲からは感謝もされない主婦が遂に我慢の限界を超え、同じ悩みを持つ主婦仲間とどんちゃん騒ぎをすることに…。PTAを牛耳る完璧主婦たちとの対決も描かれる。あまり批評家に歓迎されそうにない題材ながら、まずまずの評価を獲得。旨味のある題材を100%活かし切っているとは言えないものの、コメディセンスのある女優陣と意外や捻りの効かされた脚本のおかげで楽しく見られる仕上がり。カラッとした笑いを期待する人のニーズに応えてくれるという。女優陣がゴールデン・グローブ賞に引っ掛かる可能性がなきにしもあらず、と言いたいところだが、さすがにそこまで望むのは欲張りというものか。興行成績が予想を上回る推移になっているのだ。それで満足するべきだろう。足腰の強い興行になれば、シリーズ化も見えてくる。ミラ・クニスはスターパワーの上昇が確実。クリステン・ベルやキャスリン・ハーンもメジャーシーンで需要が増えるはず。

 『Nerve』はジーン・ライアンのデビュー小説を映画化した作品。地味な少女が自分の殻を破るべくオンラインゲームに参加し人気者になるが、気がつけば危険なゲームに巻き込まれていた…という話。批評家の反応はまずまずで、ティーン向けスリラーの域を出ない描写が多いながら、主演俳優の魅力や早い語りのペースに乗せられて飽きることはないとの指摘が優勢。もちろん賞レースを目指した映画ではないだろう。興行的には水曜から先行公開されていたとは言え、少々物足りない。ただし、製作費は抑えられているため、赤字にはならない。エマ・ロバーツ、デイヴ・フランコのキャリアにとって悪くない一作と言って良い。

 プロデューサーとして知られるジェームズ・シェイマスが監督デビューをキメたのが『Indignation』。フィリップ・ロスによる同名小説の映画化で、サンダンス映画祭で既に評判になっていた作品。1950年代、朝鮮戦争下のニュージャージーに住むユダヤ人青年が、大学で自殺未遂の過去を持つ少女と出会ったことから起きる出来事が綴られる。サンダンス同様批評家はシェイマスの才能を紹介するのに最適の一品だと大歓迎の態度を隠さない。原作のエッセンスを丁寧に掬い上げた脚本をヴィヴィッドに綴り上げ、ローガン・ラーマン、サラ・ガドンらから最善のパフォーマンスを引き出しているという。50年代の時代描写も的確とのこと。賞レースでは脚色賞に最もチャンスがあるだろう。美術賞や衣装デザイン賞で目に留められる可能性もある。BUZZ作りが上手く行けば、ローガン・ラーマンやサラ・ガドンのサプライズ参戦も…!?そのためには興行的になんとか目立ちたい。4館で公開され、一館あたり23,281ドルという成績は、まずは順調な滑り出しと言って良いだろう。慎重な拡大公開でできる限り支持層を広げたい。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ