ゾンビーワールドへようこそ

ゾンビーワールドへようこそ “Scouts Guide to the Zombie Apocalypse”

監督:クリストファー・ランドン

出演:タイ・シェリダン、ローガン・ミラー、ジョーイ・モーガン、
   セーラ・デュモント、デヴィッド・コークナー、ハルストン・セイジ、
   クロリス・リーチマン、パトリック・シュワルツェネッガー

評価:★★




 ゾンビの進化は早い。最初はのっそのっそとカメの歩みだったのが、最近では陸上選手顔負けの高速ランを披露することもある。では、『ゾンビーワールドへようこそ』のゾンビはどうか。これが良く分からないのだ。場面毎に速かったり遅かったり。四つん這いになると速くなることを示唆する場面はあるものの、それは一カ所だけ。エサ目がけて突進することもあれば、トランポリンでのんびり遊ぶこともある。ゾンビをどう描くか、最後まで決断できなかった証ではないか。

 狙うはゾンビホラーと青春コメディの合体だ。ゾンビに立ち向かうのは、ボーイスカウトの男子高生三人組。頭の中はエロで埋め尽くされているという、実に子どもっぽい(と言うか、健全な)面子だ。ユニフォームに身を包み(男がハーフパンツを履くと、数歳幼く見えるのは何故だろう)絶叫しながらゾンビを撃退する。彼らと一緒に行動するのが、ホットパンツとタンクトップのストリッパーというのが、大変ナイスな設定だ。三人組は悶々しながらゾンビに悲鳴を上げる。

 辞めたいと思っていたボーイスカウトで学んだ技術がゾンビ撃退に役立つ!…というのが面白いところのはずだったのが、残念、さほど効果的に機能しない。ロープを強く結んだり、モップの柄を削って武器にしたり…というのがあるぐらいで、基本は運を味方につけてバトルするに過ぎない。お手製の爆弾製造…なんてのはボーイスカウトに関係ないしな。

 作り手がむしろ力を入れたのは、下ネタを取り入れたバカバトルなのかもしれない。タイ・シェリダンとローガン・ミラーが大変なことになる。シェリダンはジイサンゾンビのアレを掴むハメになり(これがよく伸びるんだ)、ミラーはバアサンゾンビにケツを吸われることになる(しかもバアサンに扮するのはクロリス・リーチマンだ)。ある少女が大切なアレをオッサンゾンビにかじられる場面もある。面白いと言うより、呆れを誘うのが特徴だ。

 ゾンビの死に様も工夫が欲しい。割れた瓶をゾンビの頭に突き刺したら瓶の口から血がどくどく流れ出す…みたいなユニークな画を並べて欲しい。ゾンビに火が燃え移ったり首がちょきんと切られたり…ぐらいでは面白くない。ブリトニー・スピアーズの曲に合わせてゾンビを油断させる件あたりに顕著だけれど、自己満足臭の強いエピソードが多い。

 ボーイスカウト隊長を演じるデヴィッド・コークナーがアッという間にゾンビになってしまったのが惜しくて堪らない。ゾンビになることで、ただ立っているだけでも可笑しいコークナーの個性が消されてしまった。コークナーがゾンビと対決して慌てふためく様、それだけでガキンチョたちの下ネタ入りバトルより魅せる気がする。ハゲネタで引っ張るべき人じゃないのだ。





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