July 1-3 2016, Weekend

◆7月第1週公開映画BUZZ


BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント “The BFG”
 配給:ディズニー
 監督:スティーヴン・スピルバーグ
 Budget:$140,000,000
 Weekend Box Office:$18,775,350(3357) zzz...
 OSCAR PLANET Score:67.5
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           助演男優賞:マーク・ライランス
           撮影賞、編集賞、美術賞衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

ターザン:REBORN “The Legend of Tarzan”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:デヴィッド・イェーツ
 Budget:$180,000,000
 Weekend Box Office:$38,527,856(3561)
 OSCAR PLANET Score:43.8
 Oscar Potential:主演男優賞:アレクサンダー・スカルスガルド
           助演男優賞:クリストフ・ヴァルツ
           助演女優賞:マーゴット・ロビー
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞、作曲賞

“The Purge: Election Year”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ジェームズ・デモナコ
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$31,515,110(2796) Great!
 OSCAR PLANET Score:57.3
 Oscar Potential:None

われらが背きし者 “Our Kind of Traitor”
 配給:ロードサイド・アトラクションズ
 監督:スザンナ・ホワイト
 Budget:-
 Weekend Box Office:$983,395(373) zzz...
 OSCAR PLANET Score:59.5
 Oscar Potential:主演男優賞:ユアン・マクレガー
           助演女優賞:ナオミ・ハリス


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 ロアルド・ダールの1982年の児童小説をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化した作品が『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』。意外にも(?)スピルバーグとディズニーがタッグを組むのはこれが初めて。養護施設で暮らす少女ソフィーと心優しき巨人BFGの交流を描く。…となるとスピルバーグがこれまでも好んで描いてきたテーマになるが、その出来映えはと言うと、まずは好意的見解が優勢になっている。今更言うまでもない卓越した演出力が発揮された物語運びで、ヴィジュアルの魅力もたっぷり。サマーシーズン、家族で観るのに最適の一本との賛辞が出ている。ただし絶賛一色かと言うと、否定派がいないわけではない。多くはダークな要素が最小限にまで刈り込まれたことに不満を漏らしていて、決して原作の良さが最大限引き出されてはいないとのこと。まあ、それよりもディズニーが気にしているのは興行成績だろう。期待が高まる中発表された週末成績は1,877万ドル。通常より興収増が見込める独立記念日週である点、スピルバーグ印の大作という点を考慮すると、これは喜ばしい結果ではない。観客の反応は悪くなく、腰の強い興行になる可能性もないではないが、現時点では落胆の色が濃い結果と言える。そうなると賞レース参戦に暗雲が立ち込める。主要部門に絡むような作品ではないのはもちろんだが、旋風を巻き起こすことが期待された技術部門でも苦戦を強いられるかもしれない。とりわけ視覚効果賞は有望と見られていたのだが、果たして…。なお、主演女優のルビー・バーンヒルがブレイクスルー部門が設けられた批評家賞で健闘する線は消えていない。

 『ターザン:REBORN』という分かりやすい邦題がつけられたターザン映画が登場。今回もエドガー・ライス・バローズの古典小説シリーズをベースにしている。実業家として優雅な暮らしを送る英国貴族ターザンが妻と故郷を守るためジャングルへと舞い戻ることに…。長らく企画されてたもののなかなか実現に漕ぎ着けられなかった一本が巨費を投じられてようやく完成。「ハリー・ポッター」シリーズでワーナー・ブラザースと良い関係を築いたデヴィッド・イェーツを監督に迎えて視界良好…となるはずだったが、撮影中からトラブルが続出、出来映えを不安視する声が上がっていた。果たしてお目見えした作品は、不安的中、否定派優勢。これまでのターザン映画よりも主人公の内面に重きを置いた作りになっているものの、それが必ずしもプラス方向に働いていないとのこと。語りのテンポも良くなく、多くの人がターザン映画に求めているものを満たしているかというと…???尤も、予想よりは良い出来とする意見もある他、新ターザンに扮したアレクサンダー・スカルスガルドの肉体美は大いに見ものだとか。賞レースでは技術賞にチャンスを残す。そして注目は興行成績。製作費が1億8,000万ドルかけられているので決して手放しで喜べるような結果ではないものの、それでも予測を大きく上回る出足になっている(大失敗に終わる可能性を指摘されていた)。CinemaScoreも批評家の反応とは逆に、A-と悪くない。知名度のある物語ゆえ、海外での伸びも見られるはず。スカルスガルドにとってはビッグスターとなる挑戦権を与えられた勝負作だったが、ビッグとは言わないまでも、キャリアに勢いをつける意味のある一作になった感。

 『The Purge: Election Year』は日本では知る人ぞ知る「パージ」(13年)シリーズの第3弾。一年に一度、犯罪が合法化される近未来、法により息子を殺された男と法律を廃止を求めて戦う女性議員の一夜のバトルが描かれる。一作目はさほど評価されたわけではなかったのにシリーズが続いているのは、興行成績が悪くないから。そしてそしてシリーズを重ねる毎に少しずつ評価も伸びている。今回も意外や(?)好意的見解の方が否定的なそれよりも目立つ。決して細部まで丁寧に組み立てられた作品ではないものの、タイムリーなテーマを大変効果的に魅せる他、倫理観の揺さぶりという点においてもこれまでよりも練られているという。もちろん賞レースに絡むような内容ではないが…。驚くべきは興行成績で、何と3,151万ドルを叩きだすストロングスタート。スピルバーグ映画を上回っている。今や「ソウ」(03年)「パラノーマル・アクティビティ」(07年)的なポジションを獲得したと言って良いのかもしれない。製作費は僅か1,000万ドル。配給のユニヴァーサルは笑いが止まらない。

 このところ映画界で人気のジョン・ル・カレのスパイ小説を原作にしているのが『われらが背きし者』。休暇先で出会った謎のロシア人に頼まれ事をされたことをきっかけに陰謀に巻き込まれる英国人カップルの物語。スパイ映画としてはサスペンス不足としつつも、それでもなかなか楽しめる娯楽作だと好意的な意見が優勢。練られた脚本と上質の演技のおかげによるところが大きいと言う。賞レース向きの映画ではないだろうが、ユアン・マクレガーやナオミ・ハリスのファンは嬉しい一本と言えそう。ただ、興行成績は一館あたりの成績が2,636ドルに終わるという残念な数字が報告されている。





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