June 24-26 2016, Weekend

◆6月第4週公開映画BUZZ


インデペンデンス・デイ:リサージェンス “Independence Day: Resurgence”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ローランド・エメリッヒ
 Budget:$200,000,000
 Weekend Box Office:$41,039,944(4068)
 OSCAR PLANET Score:33.6 BIG BOMB!
 Oscar Potential:撮影賞、美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:リアム・ヘムズワース
           助演男優賞:ジェフ・ゴールドブラム
           助演女優賞:マイカ・モンロー

“Free State of Jones”
 配給:STXエンタ-テイメント
 監督:ゲイリー・ロス
 Budget:$65,000,000
 Weekend Box Office:$7,572,206(2815) zzz...
 OSCAR PLANET Score:50.0
 Oscar Potential:主演男優賞:マシュー・マコノヒー
           助演女優賞:ググ・バサ=ロー
           助演女優賞:ケリー・ラッセル
           美術賞、衣装デザイン賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

ロスト・バケーション “The Shallows”
 配給:コロンビア
 監督:ジャウム・コレット=セラ
 Budget:$17,000,000
 Weekend Box Office:$16,800,868(2962) Good!
 OSCAR PLANET Score:65.1
 Oscar Potential:主演女優賞:ブレイク・ライヴリー
           メイキャップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞

“The Neon Demon”
 配給:ブロード・グリーン
 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
 Budget:$6,000,000
 Weekend Box Office:$589,014(783) zzz...
 OSCAR PLANET Score:49.1
 Oscar Potential:主演女優賞:エル・ファニング
           助演男優賞:キアヌ・リーヴス
           撮影賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞

“Swiss Army Man”
 配給:A24
 監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
 Budget:-
 Weekend Box Office:$105,453(3) Great!
 OSCAR PLANET Score:57.3
 Oscar Potential:脚本賞
           主演男優賞:ポール・ダノ
           助演男優賞:ダニエル・ラドクリフ
           助演女優賞:メアリー・エリザベス・ウィンステッド


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 「インデペンデンス・デイ」(96年)から20年経ち、何と続編が登場。その名も『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』。エイリアンの侵略を耐え忍んだ人類は新たな防衛システムを構築していたが、再び襲来したエイリアンは更に強力な攻撃を仕掛けてきて…。要は前作のスケールアップ版ということだろう。ローランド・エメリッヒが今回も監督を担当していて、となると批評はどうなるか想像がついてしまうが、なるほど案の定好意的見解は少なめ。地球滅亡という大変な事態に置かれた人々を描くものの、心に訴えるドラマは見当たらない…というディザスター映画ではお決まりの批判が多くなっている。ヴィジュアルについてはさすがに認められているのだが…。壊滅的な判定ではないものの、ラジー賞への警戒は必要になるだろう。興行成績は4,103万ドル。一作目は5,022万ドルで、最終的に3億616万ドルを売り上げる記録的大ヒットになった。まずは一作目を1,000万ドル弱下回る程度なのだが、一作目が公開されたのは20年も前。話題性や時代を考えれば、1億ドル超えを達成してもおかしくなかった。極めて厳しいスタートというのが正しい見方になるだろう。今年はやはり続編物が軒並み苦戦している。一作目はウィル・スミスを正真正銘のメガスターへと押し上げたが、今回の新参組であるリアム・ヘムズワース、マイカ・モンローら期待の若手のビッグ・ブレイクはお預けと見るのが正解だ。

 実話映画『Free State of Jones』は国が真っ二つに割れる南北戦争下が舞台。南部人でありながら南軍に反旗を翻した農夫が志を同じくする者たちと共に決死の戦いを挑む様を描く。主演にマシュー・マコノヒーを迎えていることから考えて、シリアスなアクションドラマを目指したはずだが、批評は「インデペンデンス・デイ :リサージェンス」よりはマシという予想外の判定が多々。崇高なテーマを扱ってはいるものの、歴史の重みは感じられず誇張表現が目立ち、時にバカバカしく映ることもあるという。好調マコノヒーに関しても言及はほとんどない。ラジー賞に注意する必要はないだろうが、落胆の結果と言えるだろう。しかし、もっと落胆すべきは出来ではなく興行成績か。週末成績は1,000万ドルにも届かず、やはりこの地味な内容では評価がついてこないと拡大公開での興行成績に結びつき難い。

 『ロング・バケーション』は定期的に製作されるサメ映画。人食いザメの泳ぐ海の岩場に取り残された女性サーファーが、潮が満ちる100分の間に何とか浜へ逃げ延びようとする様を描く。大凡批評家に愛されそうにない題材ながら、評価は上々。極めてシンプルで贅肉も削ぎ落とされたプロットをあの手この手で盛り上げるタイトな演出。サスペンスの盛り上げ方を心得たそれが、夏にぴったりの上級のスリルを作り出している。主演女優ブレイク・ライヴリーの身体を張ったパフォーマンスにも賛辞が贈られている。賞レースに絡むタイプの映画ではないが、評価は興行成績になって表れているのが嬉しいところ。1,680万ドルという成績は1,700万ドルという製作費を考えれば、大変立派な数字。ライヴリーは派手さこそないものの、着実に結果を残している。「ゴシップ・ガール」(07~12年)組の中では映画キャリアを最も伸ばしていると言って良い。

 カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたのはニコラス・ウィンディング・レフン監督の『The Neon Demon』。ロサンゼルスにやって来たモデルの卵が瞬く間に頭角を現すが、美と名声に執着する同業の者たちは彼女の存在を快くは思わず…。モデル界の闇を抉り出す内容で、売りはその闇を彩るレフンの演出になるのだろう。レフンの演出力は「ドライヴ」(11年)で頂点に達した感があり、続く「オンリー・ゴッド」(13年)は不発に終わったのが記憶に新しい。今回は起死回生の一打になることを期待されての登場だが、残念ながら評価の伸びはいまいち。相変わらずスタイリッシュな画面は魅惑的だが、物語は未発達で、キャラクターも描き込みが浅いとの指摘が目立っている。エル・ファニングやキアヌ・リーヴスら役者への言及もほとんどない。「オンリー・ゴッド」よりは肯定派が多いのが救いか。元々賞レース向きの内容ではないが、この結果により完全撤退は確実だろう。興行的にも中規模で封切られ一館当たり783ドルという壊滅的な数字が報告されている。

 『Swiss Army Man』はサンダンス映画祭で賛否両論に割れながらも話題を呼んだ一本。無人島に取り残された男が浜に打ち上げられた「死体」と友情を育む様を描き出す。もちろんコメディ。何と言っても魅力的なのは風変わりなプロットで、その奇妙な世界観がじわじわ広がっていくところに芸術的な面白さがある。主人公を演じるポール・ダノ、死体役のダニエル・ラドクリフも見事な演技とのこと。もちろんふざけた展開への拒否反応も出ているが…。賞レースに絡むタイプの映画ではないだろうが、もしかしたら脚本賞で認められる可能性がなきにしもあらず、か。一館あたりの興行収入は35,000ドルを突破していて、もしかして後々カルト的人気を博するかもしれない。





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