June 10-12 2016, Weekend

◆6月第2週公開映画BUZZ


グランド・イリュージョン 見破られたトリック “Now You See Me 2”
 配給:サミット・エンターテイメント
 監督:ジョン・M・チュウ
 Budget:$90,000,000
 Weekend Box Office:$22,383,146(3232)
 OSCAR PLANET Score:45.3
 Oscar Potential:主演男優賞:ジェシー・アイゼンバーグ
           助演男優賞:ウッディ・ハレルソン
           助演男優賞:ダニエル・ラドクリフ
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

死霊館 エンフィールド事件 “The Conjuring 2”
 配給:ニューライン・シネマ
 監督:ジェームズ・ワン
 Budget:$40,000,000
 Weekend Box Office:$40,406,314(3343) Great!
 OSCAR PLANET Score:70.2
 Oscar Potential:主演男優賞:パトリック・ウィルソン
           主演女優賞:ヴェラ・ファーミガ
           美術賞、衣装デザイン賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

ウォークラフト “Warcraft”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ダンカン・ジョーンズ
 Budget:$160,000,000
 Weekend Box Office:$24,166,110(3400)
 OSCAR PLANET Score:31.8 BIG BOMB!
 Oscar Potential:視覚効果賞、録音賞、音響効果賞
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:トラヴィス・フィメル
           助演男優賞:ドミニク・クーパー
           助演男優賞:ベン・フォスター
           助演男優賞:トビー・ケベル
           助演女優賞:ポーラ・パットン

“Genius”
 配給:ロードサイド・アトラクションズ
 監督:マイケル・グランデイジ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$98,274(16)
 OSCAR PLANET Score:53.0
 Oscar Potential:主演男優賞:コリン・ファース
           助演男優賞:ジュード・ロウ
           助演男優賞:ガイ・ピアース
           助演男優賞:ドミニク・ウエスト
           助演女優賞:ニコール・キッドマン
           助演女優賞:ローラ・リニー
           美術賞、衣装デザイン賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 「グランド・イリュージョン」(13年)の続編が登場。『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』がその作品で、イリュージョニスト集団「フォー・ホースメン」がハイテク企業の不正を暴くためのショーを仕掛けるが失敗、巨大な陰謀に巻き込まれる様が描かれる。批評家の反応は芳しいとは言えず、賛否が割れた前作を下回ったと見るのが妥当。続編ということで気合いが入ったのか、前作以上の捻りが効かされているものの、回りくどいだけで面白さに繋がっていないという指摘が大多数を占めている。ダニエル・ラドクリフの参戦は全くプラスに働いていない格好。もちろん賞レース向きの映画でもない。尤も、この作品が狙うのは興行的成功。前回は予想を大きく上回る1億1,772万ドルを記録、サプライズヒットとして驚きを持って迎えられた。当然今回はそれを超える結果を期待されるわけだが、週末成績は2,238万ドルと、前作の2,935万ドルを超えることはできなかった。前作のような持久力があるとも思えず、最終興収も特に目立つ結果にはならないだろう。今夏は本作に限らず、続編映画が次々コケていて、映画ファンは続編を求めていないと分析した記事が各メディアで踊っている。

 『死霊館 エンフィールド事件』も続編。タイトルで分かるように、サプライズヒットを記録した「死霊館」(13年)のその後が描かれる。今回は1977年、ロンドン近郊のエンフィールドで実際に起こったポルターガイスト現象がベース。4人の子どもとシングルマザーを襲う怪現象に立ち向かうエドとロレインのウォーレン夫妻が描かれる。ホラーにしては珍しく批評家受けも良かった前作同様、今回も概ね好評で迎えられている。肌を刺すような、そして冷え冷えとした恐怖は薄まった感はあるものの、依然こけおどしの怖がらせ方に頼ることなく、話で勝負する姿勢は健在。並のホラーにはない感覚を味わえるとのこと。ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソンらの演技も的確。ファーミガはこのシリーズと「ベイツ・モーテル」により、すっかり怖いイメージができあがったか。賞レースは端から目指されていない。さて、先に今夏は続編映画の興行的失敗の連鎖について書いたが、本作についてはそれが当てはまらない。4,040万ドルという数字はホラーというジャンルや製作費を考えれば、手放しで喜んで良い堂々たるもの。さらなる続編が作られても全くおかしくない結果と言えるだろう。

 『ウォークラフト』は世界的な人気を誇る同名ゲームの映画化。安住の地を求めるオークたちと彼らの侵攻に反撃する人間たちの戦いを描くファンタジー・アクション。ゲームの映画化に厳しい批評家たちはその姿勢を今回も崩さず、各媒体酷評一色に染まっている。ヴィジュアルに一定の見所はあるが、映画として語るに値する物語がなく、薄っぺらな演出は隠せないと呆れた評が大半。ラジー賞に絡むには出演俳優が地味な感は否めないが、果たしてどうか。また、興行成績も特にインパクトのある結果ではない(出演者のネームヴァリューを考えれば健闘した方と見ることも可能)。ただし、ゲームの知名度に助けられ、世界興収は極めて順調。とりわけ中国での記録的大ヒットが大きく伝えられている。

 『Genius』はトニー賞受賞経験を持つマイケル・グランデイジの監督デビュー作。A・スコット・バーグによるマックスウェル・パーキンスの伝記本を映画化したものになる。パーキンスは歴史に残る偉大な作家の編集担当として知られている人物で、この映画ではパーキンスとトーマス・ウルフの関係に焦点を当てた物語が展開される。パーキンスをコリン・ファース、ウルフをジュード・ロウが演じるのを始め、他の役柄にも実力派がずらり。…というわけで、内容を考えても賞向きのはずだったのだが、公開がこの時期に設定されたのは、配給会社の自信のなさの表れだったか、批評家の反応は鈍い。パーキンスの知られざる仕事に光が当てられたのは喜ばしいことだが、それを映画を通して観るに値するものにできなかったと落胆の声が多くなっている。実力派俳優たちへの言及も目立っていないか。これでは賞レース参戦へ望めないだろう(あるとするなら美術賞、衣装デザイン賞か)。興行的にも厳しい結果で、映画ファンの記憶に残る作品にはなりそうもない。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ