スノーホワイト 氷の王国

スノーホワイト 氷の王国 “The Huntsman: Winter's War”

監督:セドリック・ニコラス=トロイヤン

出演:クリス・ヘムズワース、シャーリズ・セロン、エミリー・ブラント、
   ジェシカ・チャステイン、サム・クラフリン、ニック・フロスト、
   ロブ・ブライドン、シェリダン・スミス、アレクサンドラ・ローチ、
   サム・ヘイゼルダイン、ソフィー・クックソン

評価:★★★




 「スノーホワイト」(12年)と違い、主人公は何を隠そう、猟師エリックだ。クリス・ヘムズワースが演じる。野性味を具えながらも甘いマスク。男でも惚れ惚れするような体躯。時折見せる茶目っ気。速さも重みもあるアクション。何より映画を背負う堂々たるスケール感。ヘムズワースがハリウッド映画で重宝されるのは当然だ。『スノーホワイト 氷の王国』でもヘムズワースは善戦する。

 ところが、そのヘムズワースよりも見物なのは女優陣だ。あんぽんたんな理由によりクリステン・スチュワートの続投は叶わなかったものの(かなり強引な物語運び)、シャーリズ・セロンは引き続き出演、エミリー・ブラントとジェシカ・チャステインが加入するのだ。セロンとブラントが邪悪な姉妹の華を操れば、チャステインはヘムズワースと共に戦士としてアクティヴに魅せる。

 序盤はブラントが独走する。愛する子どもをその父親に殺されるという悲劇により氷の女王に変貌するフレイヤが、世界を氷漬けにしていく。白を基調にしたメイクが美貌に映え、氷を操る視覚効果の中に入っても滑稽に見えない。ほとんど「アナと雪の女王」(13年)のエルサそのままじゃないかというのは正しい突っ込みだ。その技はさっぽろ雪まつり参加資格も十分具える。

 中盤はチャステインがアクションを連発する。死んだと思われていたのに突然ヘムズワースの前に現れ、その心をかき乱すサラ役。シリアスな印象が強いチャステインが戦士コスチュームを難なく着こなす。好き同士なのに素直になれないヘムズワースとの掛け合いは、ほとんどロマンティック・コメディのノリ。ヘムズワースのストレートな愛情攻撃を受けるチャステインがいつになく新鮮だ。

 終盤全てを持っていくのは、やっぱりか、セロンだ。鏡の中で生きていた邪悪の女王ラヴェンナが、全く持って完璧な美貌を鋭利に光らせる。ブラントやチャステインも美しく撮られているのに、セロンが出てくると、何と言うか、この人は別次元の美貌の持ち主だと感嘆せずにはいられない。そして美貌は悪意と相性が良い。

 …と言うように、それぞれの役者は楽しいのに、もうひとつ弾け切らない。それは多分、物語運びの拙さから来ているのだろう。中盤、ほとんど悪の姉妹の存在が忘れられてしまうのが物足りないし、セロンに至っては出番が少な過ぎる。ヘムズワースとチャステインがいくら魅力的でも痴話喧嘩のようなものを繰り返すだけなのはどうか。大体愛がどうたらこうたら謳い過ぎだ。愛は勝つの連呼には「オマエはKANか」と呟く人続出と見る。まあ、スターを愛でる映画としての役割は十分果たしているから、まあ、良いか。出来はそこそこでも、スターで持たせる。ある意味、正しいハリウッド映画だ。





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