心霊ドクターと消された記憶

心霊ドクターと消された記憶 “Backtrack”

監督:マイケル・ペトローニ

出演:エイドリアン・ブロディ、サム・ニール、ジョージ・シェヴソフ、
   ロビン・マクリーヴィー、クロエ・べイリス、マルコム・ケナード

評価:★★




 精神科医の主人公は娘を事故で亡くしたばかりだ。そしてそれがきっかけで、ある特殊能力を目覚めさせる。死者が見えるのだ。…という設定は、どうしても「シックス・センス」(99年)を思い出してしまう。あちらは死者が見えるのは子どもで、死んだのは患者だったけれど…。

 そんなわけで『心霊ドクターと消された記憶』の前半はM・ナイト・シャマラン映画との闘いになる。いや、別に似た題材でシャマランと競っている印象はないのだ。この映画が闘うのは、シャマラン映画の亡霊とでも言うべきか。オーソドックスな恐怖を畳み掛け、最後をどんでん返しで締める…というやつ。設定がシャマラン映画を連想させるので、似たような仕掛けが仕込まれているのではないか。そう邪推せずにはいられない。

 実際、ある人物が登場するまで、主人公が会話する者たちは全て死者なのではないかと勘ぐってしまう。或いは主人公自身が既に死んでいる可能性もあるのではないか。観る側の勝手な妄想だろうか。いや、編集を見る限り、作り手もむしろそれを狙っているだろう。

 主人公が故郷に帰ってからは、死者たちが何かを伝えようとしていることがいよいよ明確になる。そしてあっさり思う。どうせ最後は感動でまとめられるのだろう。贖罪というテーマをちらつかせながら加速していくストーリー。

 ところがどっこい、その先にあるのは感動なんかではなく、悍ましさだから驚く。1987年に寂れた町で起こった電車脱線事故の真相が導き出すものは、何ともまあ、悪意に満ちた人間観であり、けれどやっぱりか、最終的に作り手はそこに安らぎを見出す。全ての支えは取れた…みたいな。いや、そうじゃないから。後味が悪いだけだから。勘違いする暇があるのなら、主人公が失われた記憶を取り戻す方法を練ってくれ。

 それにしても、娘の死がどう列車事故と結びつくのかと思ったら、何のことはない、単に主人公と死者の橋渡しだけなのだった。ついでにパパ元気出して…と語り掛けるサーヴィスつき。うーん、やっぱりシャマラン映画と似たものかもしれない。





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