デンジャラス・プラン 裏切りの国境線

デンジャラス・プラン 裏切りの国境線 “Mercury Plains”

監督:チャールズ・バーマイスター

出演:スコット・イーストウッド、ニック・チンランド、
   ジャスティン・アーノルド、ホルヘ・A・ヒメネス、
   アンディ・ガルシアアンジェラ・サラフィアン

評価:★★




 国境を越えたメキシコを舞台に麻薬戦争の絡んだ物語が展開すると言っても、「ボーダーライン」(15年)のように社会問題の闇に深く斬り込む気配はない。主人公の青年が紛れ込むのは、無法地帯を利用して一山当てようと目論むちんけな武装グループだ。しかもメンバーは経験に乏しく、中にはガキンチョまで紛れ込んでいる。『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』はB級アクションなのだ。

 ならば、それに相応しい活気が欲しい。銃弾が飛び交うならば派手な煙や火の粉が舞うべきだし、カーチェイスは砂漠が燃え上がるほどに熱くなれ。登場人物は筋肉をフル活用してアクロバティックな技をキメても良いし、男たちに絡むのは女も見惚れるイイオンナでないと。

 それなのに、この映画は気取る。砂漠でハードボイルドでも語るかのようなスタンスを崩さない。それこそ時事問題を取り上げる俺は偉い…みたいな囁きも聞こえてきそうな空気。B級を認めない煮え切らなさとでも言えば良いか。おかげで期待するケレンは一切放棄される。どんより沈んだ画面と安っぽいストーリーしか残らない。

 武装グループの描き方が間違っている。それぞれに事情を抱えた者たちが週休5,000ドルをエサに集められたものの、小悪党一味の彩りを増やしたに過ぎず、それぞれの掛け合いは一向に盛り上がらず。主人公青年と行動を共にした彼らは、結局何もしないまま使い捨てにされる。中に裏切り者がいるという流れも取ってつけたよう。

 青年にしても最初から最後までぼんやりした男だ。ただ金が欲しいだけなのか。それとも人生に苦悩しているのか。正義心は具えているのか。善良さを隠しているのか。無気力な人間として登場し、結局無気力なまま消えていく青年。人間らしさを取り戻す過程を見せよなんて言わないから、せめて何を考えているのかを見せて欲しい。

 演じるのはスコット・イーストウッドだ。大半をTシャツかタンクトップとジーンズの組み合わせで通すのが、やっぱりかと言うか、そう来なくっちゃと言うか。もちろんピカピカの身体を見せつける半裸場面もある。まあ、変に演技しようとしないのは、むしろ好感が持てる。大した身体じゃないのにやたら見せたがりなジャスティン・ビーバーやマッチョ過ぎて気持ち悪くなってきたザック・エフロンより、素直に受け入れられる肉体派であることは間違いない。関係ないけれど、ヒュー・ジャックマンが降板した後のウルヴァリンは、彼で良いかもしれない。ただし、怒りの演技ができるかどうかは分からない。





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