おとなのワケあり恋愛講座

おとなのワケあり恋愛講座 “How to Make Love Like an Englishman”

監督:トム・ヴォーン

出演:ピアース・ブロスナン、サルマ・ハエック、ジェシカ・アルバ、
   ベン・マッケンジー、マルコム・マクドウェル、ダンカン・ジョイナー

評価:★★




 やたらロマン主義に傾倒した大学教授で、恋愛に奔放であることを遺伝子をのせいにし、教え子に手を出し、その姉を口説き、子どもを作り、おまけに演じるのは還暦を過ぎたピアース・ブロスナン。彼が主人公の『おとなのワケあり恋愛講座』には、だらしないと言って良いブロスナンがイイオトコに見えるくらい、さほど魅力的な人間が出てこない。

 大抵の人が不倫やら浮気やらに走っているのが特徴で、その割りにそんな自分を顧みず、他人に厳しい。寝室でダンナと愛人鉢合わせ娘やらセンテンススプリング娘やらが紛れ込んでも、彼らの世界の中ではこれが普通なのだから、きっと世間から叩かれないと思われる。少々露出が多めなのは我慢しないといけないけど。だって五十路目前のサルマ・ハエック姐さんも脱ぐのだ。

 話よりも役者の魅力で見せようというロマンティック・コメディ。ブロスナンは元ジェームズ・ボンドにも関わらず、こういうチープな役柄がやたらハマる。女に最初は好かれて最後に嫌われて終わる男が、真実の愛や人生の価値に辿り着くまで。三文小説風のストーリーの中で、スケベに走ってもその好色が不潔に映らない個性は、貴重かもしれない。

 しかし、最も得をしたのはハエックではないか。このところ渡辺えり化が激しかったハエックが、今回はちゃんと綺麗に撮られている。ジェシカ・アルバと並んでも見劣りしないくらいに。髪型がスタイリッシュに決まっているのが勝因か。エラの主張を抑え込んで野暮ったさを消している。ちょっと抜けたところがある雰囲気も悪くない。

 誰と誰がくっつくか見え見えなのは問題ない。ただ、そこに絡める要素が、物語の足取りを重くさせるのは無念。父親との関係やグリーンカード問題。浮気者が多いのに倫理観が問われる展開。結末の処理は安易さが目立っている。おそらくドラマティックな要素を強調したかったのだろうけれど、無駄な努力。その努力を恋愛を彩る方に向けて欲しい。

 これといった心に残る場面がないのが寂しい。まあ、現実の恋愛なんてそんなものだろうけれど、せっかく映画スターが右往左往するロマコメなのだ。思わずうっとりするような、或いは唖然呆然とするような、視覚を刺激する画が欲しい。そう言えば、無意味に裸が多い割りにちっともエロティックに思えないのは何故だろう。ロサンゼルスの開放感が理由ではないはずだ。





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