シビル・ウォー キャプテン・アメリカ

シビル・ウォー キャプテン・アメリカ “Captain America: Civil War”

監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ

出演:クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・ジュニア、
   スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、
   ドン・チードル、ジェレミー・レナー、チャドウィック・ボウズマン、
   ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、ポール・ラッド、
   トム・ホランド、エミリー・ヴァンキャンプ、フランク・グリロ、
   ウィリアム・ハート、ダニエル・ブリュール、
   マーティン・フリーマン、マリサ・トメイ

評価:★★




 一般市民を巻き込んでのヒーローたちの戦闘に懐疑的な世論が浮上。まるでDCワールドに喧嘩を売るかのようなマーヴェルワールドだ。ライヴァルを叩き潰すには同じ題材で勝負ということか。そんなに焦らなくても、のんびり構えていればDCワールドの方が自爆してくれそうなのに…。

 『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』の売りは、DCワールド同様、ヒーロー同士の対立だ。キャプテン・アメリカ組とアイアンマン組が火花を散らす。もちろんどちらも悪役ではない。相手を思いながらも政治的信念の違いから戦いを余儀なくされるのだ。これが…コミックワールドで見せるには無理があったか、子どもっぽいのに拍子抜け。

 何と言っても、キャプテン・アメリカが思考回路の根底に「少年ジャンプ」的な単純さを敷くのが痛い。社会への責任を放棄して昔からの友情とやらを常に第一に考えるキャプテン・アメリカ。せっかくの組織論の考察が小便臭くなる原因は、これだ。素直に受け止められるのはせいぜい高校生ぐらいまでだろう。しかし、主役は一応キャプテン・アメリカだ。彼の視点が最優先されるゆえ、アイアンマンが無理矢理不利な立場に追い込まれる。クライマックスのアイアンマンの激昂など、彼への愛情が感じられない。

 そう、この世界でヒーローはどうあるべきかという疑問を大々的に投げ掛けながら、いつしか物語はそれを忘れ、気がつけば誰が真の悪党なのかを追い求めるという単純なそれにすり替わる。キャプテン・アメリカの信じたことは正しかった…というわけだ。結果論だけで満足するだなんて、卑怯ではないか。

 …という物語を忘れれば、DCワールドなんかより楽しいことは間違いない。ハルクとソーが風邪で欠席しているとは言え、それでもヒーローが次から次へと出るわ出るわ、持ってけドロボー。飛行場での大暴れなどスパイダーマンやアントマンまで無理矢理担ぎ出してお祭り状態。誰がいちばん強いかは、欠席のハルクだと答えは出ているものの、その他大勢が二番手は俺だと大張り切り。

 …が気の毒なことに、これだけ派手な闇鍋状態になると、ヒーローの中でも個性が薄い者はあまり目立たないという悲劇が起こる。ホークアイやファルコンは地味に感じられるし、初登場のブラックパンサーもいまいち技がはっきりしない。いや、キャプテン・アメリカでさえさほど個性なく感じられる。

 その点、スパイダーマンは蜘蛛の糸で、アントマンは小さくなることで(巨大化は要らない)、戦いにヴァリエーションをつけられるから有利だ。ふたりはユーモアという点でも他を圧倒(スパイダーマンがアイアンマンをやたら慕うのが可笑しいの何の)。画面が明るくなる。こうでなくては。





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