May 20-22 2016, Weekend

◆5月第3週公開映画BUZZ


“The Nice Guys”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:シェーン・ブラック
 Budget:$50,000,000
 Weekend Box Office:$11,203,270(2865)
 OSCAR PLANET Score:79.7
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ラッセル・クロウ
           助演男優賞:ライアン・ゴズリング
           助演女優賞:キム・ベイシンガー
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞

“Neighbors 2: Sorority Rising”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ニコラス・ストーラー
 Budget:$35,000,000
 Weekend Box Office:$21,760,405(3384)
 OSCAR PLANET Score:59.7
 Golden Globe Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
               主演男優賞:セス・ローゲン
               主演女優賞:ローズ・バーン
               助演男優賞:ザック・エフロン
               助演女優賞:クロエ・グレース・モレッツ

アングリーバード “The Angry Birds Movie”
 配給:コロンビア
 監督:クレイ・ケイティス、ファーガル・ライリー
 Budget:$80,000,000
 Weekend Box Office:$38,155,177(3932) Good!
 OSCAR PLANET Score:46.3
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“Maggie's Plan”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:レベッカ・ミラー
 Budget:-
 Weekend Box Office:$63,308(5)
 OSCAR PLANET Score:76.9
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:グレタ・ガーウィグ
           助演男優賞:イーサン・ホーク
           助演女優賞:ジュリアン・ムーア


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 『The Nice Guys』は1970年代のロサンゼルスを舞台に、何でも屋の男と私立探偵がポルノ女優の死の謎を解き明かす様を描くフィルムノワール風コメディ。監督のシェーン・ブラックはブロックバスター映画「アイアンマン3」(13年)を手掛けたことで有名だが、実はそれ以前にも俳優・脚本家としての長いキャリアがあり、さらには「キスキス、バンバン」(05年)という良くできた監督作も発表している(主演はアイアンマンになる前のロバート・ダウニー・ジュニア)。おそらく『The Nice Guys』は「キスキス,バンバン」にテイストが近い。批評家は今回もブラックに対して好意的。大人が鑑賞するのに相応しい仕上がりだと温かい反応を返している。最近あまり見られなくなったバディ映画の魅力が存分に引き出されていて、それは、ノスタルジーに浸るだけでなく今の映画のエッセンスを大いに感じさせる演出と、ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングが醸し出す抜群のケミストリーによるところが大きいとのこと。賞レース好みの内容でないことは間違いないが、ゴールデン・グローブ賞なら健闘が期待できるのではないか。ただ、興行成績は地味な結果に終わっている。このジャンルはスターが出ていてもオープニング週から爆発的な人気となることはまずなく、それを考えれば悪くないが、それでも2,000万ドル付近ぐらいまでは狙いたかったところかもしれない。

 新米パパママと隣に越してきた大学生青年グループの対決を描いた「ネイバーズ」(14年)の続編が登場。その作品、『Neighbors 2: Sorority Rising』は一作目から数年後が舞台。まもなく第二子が生まれるセス・ローゲン&ローズ・バーン夫妻の隣に、今度はパーティ三昧の女子大生グループ(リーダーはクロエ・グレース・モレッツ)が越してくる。夫妻は以前敵対したザック・エフロンを助っ人に呼んで対抗することに…。乱発されるヒット作の続編の一本であり、批評家の多くも作られる必要があったかは疑問としているもの、それでもなお好意的見解が優勢なのが心強いところ。若者と中年の戦いというプロットこそ前回と同じだが、若者を女性にしたことで捻りが出ている上、ユーモアの点でも意外な方向から斬り込むところがあり、ハッとさせられると言う。手放しの絶賛は皆無だとしても、上々の評価と言えるだろう(賞レース参戦は端から狙っていない)。問題は興行成績。一作目はオープニング成績4,903万ドル、最終成績1億5,015万ドルという極めて優秀な数字だったが、配給会社が狙うのはもちろん、それ以上の成果。結果はと言うと、オープニング3日間で2,176万ドルと、残念無念、一作目の半分にも満たない数字に終わった。この手の映画にしては珍しく、批評家よりも観客の方が厳しい反応。二作連続で興行的に大コケを喫していたエフロンや、このところヒット作から遠ざかっているモレッツにとっては起死回生の一打になるはずだったのだが…。

 『アングリーバード』はソニー製アニメーション。全世界で30億ダウンロードを記録したというモバイル向けパズルゲームを、「怪盗グルー」チームが映画化したもの。鳥たちが住むバードアイランドで大事件が発生。それを解決するべく、怒りん坊のレッド、お調子者のチャック、小心者のボムが大冒険へ!…というストーリー。残念なことに批評家は「怪盗グルー」シリーズのようには優しい言葉を投げ掛けることを拒否、決して壊滅的に悪くはないが良くもないという中途半端な評価を与えている。良くも悪くもエンターテイメントに振り切れた内容で、退屈はしないものの後に残るものは何もないとの指摘が多いか。ゲームを原作にした映画としては健闘しているとの意見もあるが…。期待されていたアニメーション映画賞レースからは大分後退したと言って良いのではないか。今年この部門は『ズートピア』がノミネート当確を決めているが、残り四枠に入るのは難しいと察する。もし明るい要素があるとするなら興行成績で、3,815万ドルというまずまずの滑り出しを見せた。世界的知名度があるゲームが原作ゆえ、ワールドワイドな興行成果になりそうで、ソニーはホッと一安心。ただし、社会現象を巻き起こすような爆発力は(現時点では)感じられない。

 昨年のトロント国際映画祭でプレミア上映された後、ニューヨークやサンダンス、ベルリン等の各映画祭を経た『Maggie's Plan』がようやく公開へ。ニューヨーク、母親になりたい三十代女性が、エキセントリックな妻を持つ大学教授と恋に落ちて…。インディーズシーンで絶大なる人気を誇るグレタ・ガーウィグをレベッカ・ミラー監督、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーアらが盛り上げる。批評家によると、ニューヨークの生き生きとした空気を見事に捉えた空間の中、決して共感を得難い人物ではないヒロインを始めとする登場人物たちが、知性と愛情を持って動いているとのこと。決して絶賛評一色ではないが、好意的見解が優勢となっている。オスカーに絡むには作品規模や話題性という点がネックになるだろうが、インディペンデント・スピリット賞で目に留められる可能性は残されているだろう。興行成績はまずまず。





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