フィフス・ウェイブ

フィフス・ウェイブ “The 5th Wave”

監督:J・ブレイクソン

出演:クロエ・グレース・モレッツ、ニック・ロビンソン、アレックス・ロー、
   マイカ・モンロー、リーヴ・シュライバー、マリア・ベロ、
   ロン・リヴィングストン、マギー・シフ

評価:★★




 もうあと少しで上映時間が終わりというところで確信する。『フィフス・ウェイブ』は「ハンガー・ゲーム」(12年)や「ダイバージェント」(14年)を支持するYA層に狙いを定めた映画だ。一刻の猶予もないというとき、クロエ・グレース・モレッツはアレックス・ローと熱いキスを交わす。昔から憧れていたはずのニック・ロビンソンの前で。ハンサムな男ふたりに挟まれる私。あぁ、なんという天国!というわけだ。ちゃんと原作小説もある。

 ヒロインが戦士になる場合、大抵敵は社会を牛耳る組織になるものだ。ところが、ここではそんなレヴェルに終わらない。モレッツが勝負を挑むのは地球侵略に忙しいエイリアンなのだから。地球上の機械を全て停止させ、大津波で都市を壊滅させ、ウイルスを蔓延させ人類の大半を殺傷。そんな大スケールの攻撃を仕掛けるエイリアンをどこにでもいる普通の少女が相手するって…大きく出たもんだ。

 いや、別に大きく出るのは良いのだ。ちゃんとまとめさえしてくれればモレッツのアイドル映画としてこちらは勝手に楽しむから。モレッツが可愛らしく撮られていればそれで良い。そんな寛容な気分を台無しにするのは、話の破綻が目に余るからだ。YA小説の映画化は当たればデカい。そんなわけで最初からシリーズ化を大いに意識した作りになっていて、それゆえ大きく広げ過ぎた世界観の味が薄くて薄くて…。視覚的な見せ場が序盤の飛行機墜落や津波って一体…。

 カタルシスが全く感じられないのは、チャイルドソルジャーとして鍛えられる少年少女たちのパートとモレッツが弟の救出の旅に出るパートが噛み合わないからだ。多くが打倒エイリアンを掲げる中、モレッツはいつまで経っても弟のことだけを考えている。つまり目指すところが一致しない。簡単に言うと、モレッツだけ別の世界で生きている印象なのだ。

 美人なのかそうじゃないのか微妙なところを綱渡りするモレッツで良かったのは太腿だろうか。すらりと伸びた肉感的な脚が健康的で良い。作り手もそれに気づいたのか、モレッツが脚を撃たれる場面を用意、手当てと称してアップで見せるのは悪くない。湖で水浴びするのがローじゃなくてモレッツだったら、なお良かったのに。銃を構えるショットも悪くないしね。

 …と言っても、終わってみればモレッツは大した動きは見せていない。人気のない森や街を彷徨い、やっと弟に再会しただけだ。エイリアンもひとりもやっつけていないのではないか。きっと続編でその後の活躍を描くつもりなのだろう。諸々の事情を考えると、実現するとはとても思えないけど…。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ