ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー “The Night Before”

監督:ジョナサン・レヴィン

出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン、
   アンソニー・マッキー、リジー・キャプラン、ジリアン・ベル、
   ミンディ・カリング、マイケル・シャノン、ヘレーネ・ヨーク、
   アーロン・ヒル、トレイシー・モーガン、ナタリー・ネップ、
   ジェームズ・フランコ、マイリー・サイラス

評価:★★★




 ドラッグ。アルコール。犯罪。ヒップホップ。ダンス。格好悪いセーター。女の子。カーチェイス。ママの手料理。TVゲーム。トナカイとサンタクロース。もちろん下ネタ。なるほどクリスマスの夜にこれだけ集まれば、三十路を越えた男たちだったとしても大騒ぎしないわけにはいかない。『ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー』は何年もクリスマスを一緒に過ごしてきた仲間三人が、今年を最後だと決めて、バカ騒ぎに興じる様を描く。

 仲間のひとりをセス・ローゲンが演じるとなれば、どんなノリかは自ずと想像がつく。ここではジョセフ・ゴードン=レヴィットとアンソニー・マッキーがそれについていく。バカになった者勝ちの匂いが濃い世界ではあるけれど、そのエンジンには三人のスターのトライアングルがある。彼らはVIPしか入れないクリスマスパーティの招待状を手にする。入手方法は盗みだ。でもそれを「最後に相応しい」と言ってのけ、かつ嫌な気分にならない巧さ。

 好き勝手やっているように見えて、案外計算された笑いが投下される。三人が一緒にいることで笑いが何倍にも弾ける。いずれも引き算が生み出す可笑しさを知っている俳優たちだ。彼らを一時的にでもバラバラにする展開は、そういう意味であまり良いとは思えない。

 バカ騒ぎにふたつのエキスが振りかけられる。ひとつは時の流れがもたらす苦味だ。どれだけ近しい間柄であっても、ずっと一緒にいられるわけではない。仕事や恋愛、家庭に目を向ければ、そこにはどうしても疎外感が生まれる。自分が間違った方向に進んでいるのではないかという不安。自分だけ昔と同じ場所に取り残されているような気配。バカな笑いに添えられた煩くない程度の苦味が良い。

 もちろんクリスマスの魔法も振り掛けられる。クリスマス嫌いのグリンチやエベニーザー・スクルージの匂いを借りて愉快な気分に蹴りを入れながら、やはり最後は絆と呼ばれるものが讃えられる。少々お行儀が良いと鼻白みつつ、ストレートに行くところは行くと堂々突っ走ることができるのは、このシーズンならではだと寛容な気分。

 ゴードン=レヴィット、ローゲン、マッキーの掛け合いの他にも様々な要素でクリスマスを盛り上げる。ニューヨークの夜のちょっと濡れた感じや、ゲーム要素の強いパーティ。それぞれのプライヴェート事情。マイケル・シャノンはアッと驚くドラッグディーラー役で場をさらう。妙に神々しい売人なのが笑える。カメオ出演するジェームズ・フランコやマイリー・サイラスも意表を突いたりそのまんまだったりと可笑しいの何の。仲間たちが手にするのは鳴りの良いクラッカーだ。クリスマスの夜空に向かって打ち上げるそれが、湿っぽさを吹き飛ばすのが心地良い。





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