April 29-1 2016, Weekend

◆4月第5週公開映画BUZZ


“Mother's Day”
 配給:オープンロード・フィルムズ
 監督:ゲイリー・マーシャル
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$8,369,184(3035) zzz...
 OSCAR PLANET Score:18.9 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           助演男優賞:ジェイソン・サダイキス
           助演女優賞:ジェニファー・アニストン
           助演女優賞:ケイト・ハドソン
           助演女優賞:ジュリア・ロバーツ

“Keanu”
 配給:ニューライン・シネマ
 監督:ピーター・アテンチオ
 Budget:$15,000,000
 Weekend Box Office:$9,453,224(2658)
 OSCAR PLANET Score:70.8
 Oscar Potential:None

“Ratchet & Clank”
 配給:グラマシー
 監督:ケヴィン・モンロー、ジェリカ・クレランド
 Budget:$12,000,000
 Weekend Box Office:$4,869,278(2891) zzz...
 OSCAR PLANET Score:32.2 BIG BOMB!
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“The Family Fang”
 配給:Starz
 監督:ジェイソン・ベイトマン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$15,285(1) Good!
 OSCAR PLANET Score:73.4
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ジェイソン・ベイトマン
           主演女優賞:ニコール・キッドマン
           助演男優賞:クリストファー・ウォーケン


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 「バレンタインデー」(10年)「ニューイヤーズ・イブ」(11年)を手掛けたゲイリー・マーシャルが今度は母の日を舞台に手掛けたアンサンブル映画が『Mother's Day』。これまでとの違いは配給会社がニューライン・シネマからオープンロード・フィルムズに移ったぐらいか。そう、批評家は先の二作同様、その出来映えに対して極めて厳しい言葉を投げ掛けている。映画としての体をなしていると言えないほど、怠けた演出と脚本。登場人物は皆安っぽく、溢れる作為には開いた口が塞がらないという。ジュリア・ロバーツ、ケイト・ハドソン、ジェニファー・アニストンらスター女優らのキャリアにとって最悪の一本と断罪した評もひとつやふたつではない。まあ、少しでもハリウッドを知っている人ならば予想できた判定ではある。では、何故懲りずに既視感あるアンサンブル劇が作られたかと言えば、それはもう、前二作がヒットしたからに他ならない。特に「バレンタインデー」はメガヒットに発展している。では今回はと言うと、前二本に遠く及ばない成績。具体的には「バレンタインデー」の1/7、「ニューイヤーズ・イブ」の半分強に過ぎない。映画ファンのこの反応は、ラジー賞への警戒が必要であることを意味していると言えるだろう。余談だが、ロバーツ、ハドソン、アニストンはいずれもラジー賞候補女優。ただし、受賞経験はない。

 『Keanu』は子猫を捜しに麻薬組織に潜入する二人組を描くアクション・コメディ。TVシリーズ「Key & Peele」から派生した作品で、その奇妙なタイトルは子猫の名前。もちろんあのキアヌ・リーヴスから命名されたものになる。TV作品から映画になった作品にしては批評は良好で、シンプルな物語に肉づけされるあの手この手のアイデアが愉快痛快。主役ふたりのコンビネーションが気持ち良いペースで語られる世界観の中で輝いているとのこと。もちろん賞レースを狙ったものではないが…。ただ、この評価なら興行的にはもっと健闘しても良かった。TVシリーズを知らない層にはアピールしなかったのかもしれない。なお、元々リーヴスはこのプロジェクトに何の関係もなかったが、トレーラー公開後彼の方から作り手に接触、自分にできることはないかと尋ねたことで、とある夢の場面においてダイアログでゲスト参加もしているという。

 『Ratchet & Clank』はソニーのVIDEOゲームがアニメーション映画化されたもの。メカ好きのラチェットと相棒ロボットのクランクが銀河を股に掛けた大冒険を繰り広げる様が描かれる。ゲームから映画へのコンヴァートは叩かれるのが常。アニメーションであってもそれは変わらず、この作品も批評家からまるで相手にされていない。宇宙を舞台に魅力に欠けたキャラクターが大声で叫んでいるだけとにべもない。アニメーション映画賞レース参戦は望まない方が賢明というものだろう。興行的にも大苦戦。500万ドルに届かないとは話にならない。映画ファンのみならず、ゲームファンや子どもからもそっぽを向かれた格好だ。

 ジェイソン・ベイトマンの監督第二作となるのが『The Family Fang』。失踪した両親を探すために集まる姉弟を描くコメディ・ドラマになる。コンスタントに活躍が続くベイトマンだが、実は長編監督デビュー作「バッドガイ反抗期の中年男」(13年)はなかなかの秀作で、批評家からも絶賛とは言わないまでも温かい賛辞を受けていた。今回もそれに続くように好反応を獲得している。機能不全の家族というありふれた題材ではあるものの、その人間観察眼には繊細なハートが感じられ、登場人物も表面的な描写に終わらない。主演も兼ねるベイトマンはもちろん、ニコール・キッドマンやクリストファー・ウォーケンら名の知れた俳優の参加も強い援軍になっている。監督ベイトマンへの需要はしばらく続くのではないか。興行的には1館のみの封切りなのでまだ何とも言えないところがあるが、まずは15,000ドルを超える及第点スタート。ただ、賞レースで目立つほどのパワーは感じられないか。





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