April 22-24 2016, Weekend

◆4月第4週公開映画BUZZ


スノーホワイト 氷の王国 “The Huntsman: Winter's War”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:セドリック・ニコラス=トロイヤン
 Budget:$115,000,000
 Weekend Box Office:$19,445,035(3791)
 OSCAR PLANET Score:29.1 BIG BOMB!
 Oscar Potential:美術賞、衣装デザイン賞、視覚効果賞
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:クリス・ヘムズワース
           主演女優賞:シャーリズ・セロン
           助演女優賞:エミリー・ブラント
           助演女優賞:ジェシカ・チャステイン

“Elvis & Nixon”
 配給:ブリーカー・ストリート
 監督:リザ・ジョンソン
 Budget:$4,000,000
 Weekend Box Office:$456,793(381) zzz...
 OSCAR PLANET Score:70.0
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:マイケル・シャノン
           助演男優賞:ケヴィン・スペイシー
           美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞

“A Hologram for the King”
 配給:ライオンズゲイト、ロードサイド・アトラクションズ
 監督:トム・ティクヴァ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$1,138,605(401) zzz...
 OSCAR PLANET Score:65.1
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:トム・ハンクス
           撮影賞、作曲賞

“The Meddler”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:ローリーン・スカファリア
 Budget:-
 Weekend Box Office:$15,067(4) zzz...
 OSCAR PLANET Score:75.7
 Golden Globe Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:スーザン・サランドン
           助演女優賞:ローズ・バーン
           助演男優賞:J・K・シモンズ

“Nina”
 配給:RLJエンタ-テイメント
 監督:シンシア・モート
 Budget:$7,000,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:21.0 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:ゾーイ・サルダナ
           助演男優賞:デヴィッド・オイェロウォ


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 グリム童話「白雪姫」をアクション映画仕立てにした「スノーホワイト」(2012年)の続編が登場。スノーホワイトによって滅ぼされた邪悪な女王ラヴェンナには、やはり強大な力を持つ妹フレイヤがいたという設定。フレイヤは魔法の鏡の力を借りてラヴェンナを蘇らせようとするが、それに気づいたハンターのエリックは復活を阻止しようとして…。…というわけで一作目のヒロインだったスノーホワイトがいない作り(もちろん監督と女優のゴシップの影響だろう)。それなのに邦題は『スノーホワイト 氷の王国』。批評家は自身たちがラヴェンナになったがごとく冷たい言葉を使い、さほど高くなかった一作目よりも遥かに厳しい判定を下している。キャストは一層豪華になり(エミリー・ブラント、ジェシカ・チャステイン参戦)、ヴィジュアルも目を見張る部分はあるものの、それ以外に観るべきところはないという。作られる必要のなかった続編というのが満場一致の意見。興行的にも苦しいスタートであり、1,944万ドルという数字は前作の半分にも満たない。これはクリステン・スチュワートの不参加が原因ではなく、作品の質の問題だろう。ビジネスの点でもあらがっくり。大作ゆえラジー賞に大量ノミネートされる可能性も高いはず。

 1970年、リチャード・ニクソン大統領とエルヴィス・プレスリーが秘密裏に会談した実話をベースにしたのが『Elvis & Nixon』。知られざる実話を基にしたコメディに対して、批評家の反応は概ね好評。ただし、絶賛ではない。ニクソン役のケヴィン・スペイシー、プレスリー役のマイケル・シャノンによるモノマネではない演技が高い評価を獲得する一方、物語に関しては実話の紹介以上の広がりがなく、時に味気なく感じられるという。堅苦しい作りになっていないのは大いに歓迎されているが…。この手の内容の映画は批評家のサポートがないと賞レース参戦は難しい。もしチャンスがあるとするなら演技賞になるだろうが、いくら実力派のスペイシー、シャノンと言えど、おそらく年末までに忘れ去れる可能性が高いのではないか。興行的にも一館あたりの興収が1,000ドルを僅かに上回る程度という厳しい結果に終わっている。

 『A Hologram for the King』はデイヴ・エガースのベストセラーを映画化したもの。人生に躓いたアメリカのビジネスマンがサウジアラビアで再起を賭けて奮闘する様を描く。トム・ティクヴァとトム・ハンクスが再タッグを組んだ作品だが、評価はまずまずといったところに落ち着いている。こちらも好評なのは役者の演技。トム・ハンクスの信頼感あるパフォーマンスに対しては好意的な声が上がっている。…が、話や演出自体は砂漠をのんびり観光でもしているような緩いもので、気楽に楽しめはするものの、フィールグッドムービー以上のものはないとする指摘が大勢を占めている。この判定は賞レース参戦を狙うにはパワー不足の感が否めず、時期を考えても実現の目はほぼ消えたと考えて良いのではないか。ハンクスは今年、クリント・イーストウッドと組んだ『ハドソン川の奇跡』が控えているので、そちらで久々のオスカー候補を狙いたいところだろう。なお、興行的にも平凡なものに終わっている。『Elvis & Nixon』とほとんど同じ規模で封切られ、シアターアヴェレージは3,000ドルを切ってしまった。

 久しぶりにスーザン・サランドンの主演映画が登場。『The Meddler』がその作品で、ニューヨークで夫を亡くした老女が娘の住むロサンゼルスで新しい人生を見つける様が描かれる。ありふれた題材であり、別段目を見張るメッセージが掲げられるわけではないものの、家族の力学を丁寧に描写、登場人物の機微が優しく伝わる仕上がり。しかし何といっても称賛されているのはサランドンの演技で、物語にドラマティックでファニーな味が出たのは彼女の超一流のそれによるところが大きいという。賞レースに絡むには作品規模が小さく、内容自体も賞好みとは言えないものの(ゴールデン・グローブ賞のチャンスはある)、主演女優サランドンのカムバックは歓迎されるべき出来事だろう。ただし、興行成績は平凡なスタートに終わっている。

 公開前から物議を醸していた『Nina』は伝説の歌手ニーナ・シモンの波乱万丈の人生を描く伝記映画。とりわけシモンとアシスタントだったクリフ・ヘンダーソンとの関係に焦点が当てられる模様。なぜ公開前から映画にいちゃもんがついたかというと、シモンを演じるゾーイ・サルダナが人工鼻を装着、肌の色を黒くして役柄に挑んだため。また、デヴィッド・オイェロウォ演じるヘンダーソンは実際はゲイだったが、ストレートとして描かれているようで、それも物議を呼んだ。だからというわけでもないだろうが、批評家は作品に対して酷評一色という反応を見せている。シモンへの敬意の感じられないばかりか、むしろその遺産を間違った方向へ導くかのような作りだとブーイングが方々から…。小品ではあるが、サルダナはラジー賞への警戒が必要になると思われる。





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