March 25-27 2016, Weekend

◆3月第4週公開映画BUZZ


バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生 “Batman v Superman: Dawn of Justice”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ザック・スナイダー
 Budget:$250,000,000
 Weekend Box Office:$166,007,347(4242) Great!
 OSCAR PLANET Score:40.4
 Oscar Potential:撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞
           視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ベン・アフレック
           主演男優賞:ヘンリー・カヴィル
           助演男優賞:ジェシー・アイゼンバーグ
           助演女優賞:エイミー・アダムス
           助演女優賞:ガル・ギャドット

“My Big Fat Greek Wedding 2”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:カーク・ジョーンズ
 Budget:$18,000,000
 Weekend Box Office:$17,861,950(3133) Good!
 OSCAR PLANET Score:36.3
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ジョン・コーベット
           主演女優賞:ニア・ヴァルダロス

ボーン・トゥ・ビー・ブルー “Born to be Blue”
 配給:IFCフィルムズ
 監督:ロベール・ブドロー
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:$46,184(3)
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:イーサン・ホーク
           助演女優賞:カルメン・イジョゴ
           作曲賞

“I Saw the Light”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:マーク・エイブラハム
 Budget:-
 Weekend Box Office:$50,464(5)
 OSCAR PLANET Score:30.8 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:トム・ヒドルストン
           助演女優賞:エリザベス・オルセン


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 ヘンリー・カヴィルを始めとする(生き残った役を演じる)キャストが続投した「マン・オブ・スティール」(13年)の続編が登場。…と言っても今回は、『バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生』というタイトルからも分かるように、スーパーマンとバットマンの激突がメインで、今後製作されるDCコミック版「アベンジャーズ」と言うべき「ジャスティス・リーグ」の前哨戦のような趣がある。物語は地球で多くの危機を救いながら、その超人的なパワーが人類の脅威と見なされるようになったスーパーマンと、彼の存在に疑念を抱くバットマンを中心に展開する。ワーナー・ブラザースはどんなことをしてでも成功させなければならないプロジェクト。もし失敗すれば、今後続々製作が予定されているDCコミックヒーロー映画が大幅な軌道修正を強いられることになるためだ。したがって今回もバットマン役のベン・アフレックを筆頭に新キャストに大スターや本格派がずらり。オールスターで挑む。ところが、あぁ無念、批評家の反応は素っ気ない。アメリカを代表する二大ヒーローを陰鬱な存在に貶めることに熱心で、ヒーロー映画にあるべき爽快感が決定的に足りないという。実はこの指摘は「マン・オブ・スティール」でも聞かれたことだが、今回はさらにそれを強く感じる批評家が多くなっている感(「マン・オブ・スティール」はそれでも肯定派の方が優勢だった)。とりわけザック・スナイダーへの風当たりが強い。尤も、完全なる酷評に染まっているわけではなく、否定派もアクション場面の見応えは認めている他、強力キャスト陣の善戦も讃えている。さて、批評が芳しくないと興行成績への影響が心配されるわけだが、まずは週末3日間成績は1億6,600万ドルとサマーシーズン・ホリデイシーズン以外に封切られた作品としては歴代第1位のオープニングを飾った。また、海外成績は2億5,400万ドルを突破している。問題は次週以降粘りある推移ができるか否か。CinemaScoreはBと芳しくなく、口コミ効果は期待できない。最終的にどこまで売り上げるか、ワーナーの冷や冷やは当分続くだろう。なお、賞レースに関しては技術賞でチャンスがあるだろう。ただ、それよりもスーパープロジェクトゆえ、ラジー賞への警戒が必要かもしれない。作品賞や監督賞、カヴィルやアフレック、ジェシー・アイゼンバーグ、好意的意見が多いワンダーウーマン役のガル・ギャドットも注意するべきかも…?!

 拡大公開作のもう一本も続編で、こちらはギリシャ式結婚式をめぐるドタバタを描きサプライズヒットを記録した「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」(02年)のその後が描かれる。今回も結婚式を背景に、ティーンに成長した娘に手を焼くトゥーラとイアンのてんてこ舞いな日々が描かれる。実はオリジナルは大ヒットしたとは言え、さほど批評的に歓迎されたわけではなかった。それに倣うかのように今回も批評は手厳しいものばかり。スウィートで無害には違いないものの、シットコム風ギャグとステレオタイプの人間が散りばめられた他愛ない内容だと、批評家は相手にしていない状況。ただし、興行的には製作費に見合った文句のない滑り出し。前作のような社会現象的ヒットになる気配は感じられないものの、1億ドル近くまで伸びても不思議ではない。既に製作費は回収している。

 『ボーン・トゥ・ビー・ブルー』は名ジャズ・トランペット奏者として知られるチェット・ベイカーを描くドラマ。ドラッグに溺れて再起不能と思われたベイカーが、そこから這い上がる様を追いかける。トロント映画祭で公開され好評を博していた一本だが、批評家の反応も悪くない。イーサン・ホークによる安定感抜群の演技と、ベイカーを理想化しない生々しいアプローチが、充実の物語を紡ぎ上げているという。この時期の公開となると賞レース参戦は簡単なことではないと思われるが、ホークの主演男優賞を中心に気に留めておいても良いだろう。ただし、興行成績は可もなく不可もなくといったところなのが気がかりではある。なおこの映画、日本では東京国際映画祭にて既に上映済みだが、劇場公開の話はまだ聞こえてこない。

 今週はもう一本音楽物がある。『I Saw the Light』は伝説のカントリーシンガー、ハンク・ウィリアムスの伝記映画。今年のオスカー有力候補として昨秋のトロント映画祭でプレミア上映されたが、反応がいまいちでこの時期に公開が延期されていた。そしてどうやら映画祭の反応は正しかったようで、批評家からは極めて厳しい言葉を投げ掛けられている。ウィリアムスの何を描きたいのか焦点が定まらない演出と物語で、トム・ヒドルストン、エリザベス・オルセンらせっかくの有能なキャストが無駄遣いされていると嘆かれている。これでは来シーズンの賞レース参戦は望めるはずもなく(ラジー賞に引っ掛かることもないだろう)、劇場公開もひっそりと終わるのではないか。週末成績も5館で封切られ、アヴェレージは寂しいものに終わっている。





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