ザ・ブリザード

ザ・ブリザード “The Finest Hours”

監督:クレイグ・ギレスピー

出演:クリス・パイン、エリック・バナ、ケイシー・アフレック、
   ベン・フォスター、ホリデイ・グレインジャー、ジョン・オーティス、
   カイル・ガルナー、ジョン・マガロ、グレアム・マクタヴィッシュ、
   マイケル・レイモンド=ジェームズ、ボー・ナップ、
   ジョシュ・スチュワート、エイブラハム・ベンルービ、
   キーナン・ロンズデール、レイチェル・ブロズナハン

評価:★★




 沿岸警備隊が冬の大嵐が原因で遭難した巨大タンカーの救出に向かう…というストーリーは、どうしても「海猿」(04年)を連想してしまうけれど、『ザ・ブリザード』はそういう「ファイト一発!」的熱血パワーで全てを乗り切ろうという映画ではない。良い意味でも悪い意味でも。

 何しろ用意される時代背景は1952年の2月である。いくらアメリカと言えども今ほどには機器が充実していない。その上タンカーの救出の任務を負うのは、12人乗りの小型船に乗ったたったの四人。ダメ押しするのは行動原理の根底に横たわる「信じる心」「諦めない心」だ。あ、これは「海猿」と同じか。ディズニー、恐るべし。

 アクション場面が盛り上がらないのが辛い。タンカー側は潜水艦映画よろしく、まだ頑張る。けれど小型船側はダメ。巨大な波と激しい雨に立ち向かって船を動かすだけだもの。リーダーのクリス・パインなんて、ハンドルを握ったまま全く動かない。いや、そりゃ誰かハンドルを握らないといけないんだけどサ。

 物語は小型船側のパイン、タンカー側のケイシー・アフレック、リーダーふたりの視線で描かれる。このふたりがどちらも静かな…と言うか覇気のない男なのが苛立ちを誘う。リーダーシップなるものがテーマのひとつに置かれ、彼らが自信をつけていく様を見せたいことは分かるものの、いくらなんでも言動が湿っぽくないか。

 クセモノの無駄な起用はベン・フォスターとエリック・バナに顕著だ。フォスターはただパインの横にいるだけだし、バナは指揮官の資質に疑問を抱かせる存在で終わっている。パインの恋愛を描く時間をそちらの描き込みに回すべきだ。なお、パインの恋人役のホリデイ・グレインジャーはグレッチェン・モルを思わせるイモ娘風。50年代ファッションとメイクがなかなか似合っていた。

 それにしても12人乗りの小型船でどうやって30人以上の人間を運ぶのかと思ったら、まさか無理やり押し込むだけとは…さすが50年代。タンカーから小型船目がけて飛び降りるというのも、うーん、50年代。パインがいじいじの役作りとして見せるズボンにシャツインスタイル、ズボンの裾折りスタイル同様、なかなかのインパクトだ。実話だから…と言われたら、納得するしかない。





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