クーパー家の晩餐会

クーパー家の晩餐会 “Love the Coopers”

監督:ジェシー・ネルソン

出演:ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、アラン・アーキン、
   エド・ヘルムズ、ジェイク・レイシー、アンソニー・マッキー、
   アマンダ・セイフライド、ジューン・スキッブ、マリサ・トメイ、
   オリヴィア・ワイルド、アレックス・ボースタイン

声の出演:スティーヴ・マーティン

評価:★★




 最近のロマンスを絡めたアンサンブル・コメディは、どれもこれも「ラブ・アクチュアリー」(03年)の模倣品に見えて困る。まあ、中年オヤジ暴走アクションが、リーアム・ニーソン映画の真似っこに見えるのと同じだ。『クーパー家の晩餐会』も不幸せな人々がたっぷり出てきて愛を語る。舞台はクリスマス。登場人物がある家族に限定されているのが、何とも頼りない特徴だ。

 それぞれのエピソードがパッチワーク風に繋げられていく。物語はクリスマスの朝から始まり、午前中は各々が(煩わしい以外の何物でもない)晩餐会に向けて準備する時間だ。ここで彼らが抱える悩みを紹介し、晩餐会のスタートと同時に解決を試みる。

 「バレンタインデー」(10年)「ニューイヤーズ・イブ」(11年)等の類似映画との最大の違いは、各パートがとにかく湿っぽいことだ。離婚や不倫、孤独や失業といった負のキーワードが次々出てきて、それぞれが深刻顔でそれに向き合う。一応コメディなのに、鬱陶しいったらない。

 中でも苛々させるのはダイアン・キートン演じる離婚寸前女だ。彼女の望みは、最後になるだろう家族揃ってのクリスマスの晩餐会を成功させること。そのためには他人の気持ちは考えないで良いと割り切ったらしい。彼女の夫や妹、息子や娘は誰も彼もキートンにどう見られるかを気にしている。自分の価値観から外れたものを見つめるその目には、憐みが必ずや浮かぶからだ。ひょっとしたら彼女が言動を改めれば、全てすんなり落ち着く家族なのではないか。

 彼らの悩みはクリスマスの精神と清らかなる家族愛に支えられ、全て丸く収まる。作り手は彼らの姿を眺めることで、幸せをのお裾分けでもしている気分なのではないか。人生、自分の思い通りにいくことなんて、なかなかない。それでも人は生きていかなくてはいけない。さあ、あなたも彼らと一緒に一歩、前に踏み出してみませんか?幸せはきっと、ほら、あなたの足元に転がっている。…みたいな。余計なお世話という言葉がぴったりだ。

 スター俳優たちが勢揃いする中、誰が最も良かったかを選ぶのは難しい。皆、平凡なところに落ち着くからだ。敢えて挙げるなら、犬のラグズではないか。キートンとジョン・グッドマンの夫婦に飼われている犬がなかなか表情豊かなところを見せるのだ。オーストラリアン・シェパードとセントバーナードのミックス犬で、本当の名前はボルト。家族映画に似合う大型犬。うん、彼はクリスマスの匂いを美しくまとっていた。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ