March 4-6 2016, Weekend

◆3月第1週公開映画BUZZ


ズートピア “Zootopia”
 配給:ディズニー
 監督:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア
 Budget:-
 Weekend Box Office:$75,063,401(3827) Great!
 OSCAR PLANET Score:88.1 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、脚本賞、アニメーション映画賞

エンド・オブ・キングダム “London Has Fallen”
 配給:グラマシー
 監督:ババク・ナジャフィ
 Budget:$105,000,000
 Weekend Box Office:$21,635,601(3490)
 OSCAR PLANET Score:28.5 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:ジェラルド・バトラー
           助演男優賞:アーロン・エッカート
           助演男優賞:モーガン・フリーマン

“Whiskey Tango Foxtrot”
 配給:パラマウント
 監督:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
 Budget:$35,000,000
 Weekend Box Office:$7,443,007(2374)
 OSCAR PLANET Score:60.0
 Golden Globe Potential:主演女優賞:ティナ・フェイ
           助演男優賞:マーティン・フリーマン

“Knight of Cups”
 配給:ブロード・グリーン
 監督:テレンス・マリック
 Budget:-
 Weekend Box Office:$60,551(4) Good!
 OSCAR PLANET Score:49.1
 Oscar Potential:主演男優賞:クリスチャン・ベール
           主演女優賞:ケイト・ブランシェット
           助演男優賞:アントニオ・バンデラス
           助演女優賞:ナタリー・ポートマン
           撮影賞、作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。

 
【総括】
 ディズニー・アニメーションから『ズートピア』が登場。動物たちによる文明社会ズートピアが舞台。警察官になることを夢見るウサギのジュディの奮闘が描かれる。一見動物を擬人化しただけのアニメーションに思えるのだが、批評家からはまるでピクサー映画のような大絶賛評を獲得しているから侮れない。アニメーションならではの美しくキラキラした画面。大人を深く考えさせる思慮に富んだストーリー。芸術と娯楽の間を軽やかに行き来しながら、スピーディでファニーな世界観がこれ以上ないくらいに輝いているという。興行成績もロケットスタートに成功(3月封切アニメーション映画としては歴代最高のオープニング)。ファミリー映画らしい息の長いヒットになるだろう。2億ドル突破は堅いのではないか。続編製作も大いにあり得ると思われる。これはそのままオスカー・アニメーション映画賞候補確実の太鼓判を押して良い大成功と言える。もちろん受賞も狙えるだろう。ライヴァルは夏に公開されるピクサーの『ファインディング・ドリー』だろうか。

 「ホワイトハウス・ダウン」(13年)とのホワイトハウス危機一髪対決に見事勝利し、「エンド・オブ・ホワイトハウス」(13年)の続編として製作されたのが、その後を描く『エンド・オブ・キングダム』。謎の死を遂げた英国首相の葬儀のためにロンドンへ渡った米大統領とシークレットサーヴィスが同時多発テロに巻き込まれて…。前作は賛否が半々に分かれていたような印象だったが、今回は否定派が圧倒的優勢。時代を20年、30年逆戻りしたかのように銃弾の数や爆発の規模に物を言わせる単細胞なアクションが並ぶのみと手厳しく斬った評が大半。映画ファンもそれに同調するかのように、興行成績は前作を下回っている。1億ドル以上の製作費がかけられていることを考えれば、厳しい結果と言えるだろう(ただし、惨敗ではない)。厳しい結果と言えば、主演のジェラルド・バトラー。前週の『ゴッド・オブ・エジプト』と本作と、ビッグバジェットムービーに出演したはいいが、どちらも批評・興行で結果を残せなかった。とりわけ気になるのは批評家受けの悪さ。「300<スリーハンドレッド>」(07年)効果はとっくに切れている。このあたりで大きなホームランをかっ飛ばさないと、苦しいポジションに追い込まれるだろう。作品と共に、ラジー賞に警戒するべき。

 『Whiskey Tango Foxtrot』はキム・バーカーの回顧録の映画化。アメリカ人女性リポーターが取材先のアフガニスタンでの様々な体験を通して成長していく様を描く。主演がティナ・フェイであることから分かるように、コメディ仕立てになっているのがミソだが、批評家は概ね好意的な反応を返している。物語は平凡で、描かれる世界にも目新しさはないものの、フェイとマーティン・フリーマンが見せるコメディ演技が優秀のため、退屈せずに観てられるとの指摘が多いか。配給会社としては普段戦争物を敬遠するような観客に観てもらいたかったはずだが、残念、興行成績は低空飛行に終わっている。賞レースに絡むこともないだろう。

 テレンス・マリックが新約聖書外典「トマス行伝」の「真珠の歌」をモチーフにした作品となるのが『Knight of Cups』。長い製作期間を経て(撮影は2012年)、昨年のベルリン映画祭でプレミア上映された作品が、ようやく劇場公開に漕ぎ着けた。ひとりの男の自己探究の心の旅路を描く…というまたしても抽象的なプロットしか明らかにされていなかったが、完成した作品は物語がほとんど放棄されたかのような観念的な作りとのこと。批評家はこれに対して賛否両論で迎えている。ただ、一貫して高評価なのは、オスカー三連覇の偉業を成し遂げたばかりのエマニュエル・ルベツキによる撮影。最高の映像美だけは確約されたと言って良いか。作品が賞レースに絡むことはないだろうが、もしかしたらルベツキが目に留められることはあるかもしれない。ちなみにルベツキは同じマリック監督の次回作『Weightless』も手掛けている。興行成績は4館で封切られ、アヴェレージ15,138ドルを記録。コアなマリックファンが劇場に駆けつけたと思われる。





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