パディントン

パディントン “Paddington”

監督:ポール・キング

声の出演:ベン・ウィショー、イメルダ・スタウントン、マイケル・ガンボン

出演:ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、
   ジム・ブロードベント、ピーター・キャパルディ、ニコール・キッドマン、
   マデリン・ハリス、サミュエル・ジョスリン、マイケル・ボンド

評価:★★★




 イギリスではクマも紳士的だった!実際はパディントンはペルーのジャングル生まれのクマゆえに英国グマとするのは間違いではあるものの、まあ、そんな堅いことは言いっこなし。テッドとは気が合いそうにはないパディントンが、「家族」を求めてロンドンで冒険を繰り広げる。

 マイケル・ボンドによる原作は1697年に書かれたものだとか。なるほどパソコンやハイテクマシーンが出てきたり、風景はもろに今の時代ではあるものの、基本的にファミリー層が安心して観られる普遍的な作り。筋立ても奇を衒ったところはまるでなく、予想通りの結末に向かって迷いなく進む。けれど、『パディントン』には飽きない。

 理由は明々白々。パディントンが可愛らしいからだ。パディントンはぬいぐるみではない。写実的と言うと語弊があるものの、素のクマ(それもコグマ)の可愛さを掬い取り、そこにテディベアのエキスを注ぎ込んだような印象。おじさんグマから譲り受けた赤いハットとロンドンで貰った青いダッフルコートを装着してちょこまか歩く様、うん、可愛い。使い込んだ皮のアタッシュケースを抱え、マーマレードを好物にしているのも、うんうん、可愛い。

 パディントンの紳士性を愛でながら、今の時代が忘れかけているものに感じ入る。それが作り手の狙いだろう。クマと人間の違いにより次々騒動を起こしても、その行動の底には相手を気遣うハートがあり、忙しなく動いているだけの人間たちが愚かに見えてしまうほど。あまりこれを高らかに主張されると、かえって嫌味に思えるものの、適当なところで切り上げてくれるので不快さとは無縁。

 パディントンがお世話になるブラウン家の内装を始め、舞台装置が雑貨屋のような趣を湛えているのが良い。一見ごちゃごちゃしているだけなのに、小物のいちいちが凝ったデザインで、かつ温か味を感じさせる。ゼンマイ仕掛けのおもちゃが動いているような、不思議な世界観だ。パディントンがいるのはロンドンなのに、青い空が似合う。

 アクション場面になってもその愛らしいヴィジュアルは継続する。傘や犬の散歩に使うリード、そしてロンドンと言ったらバス。パディントンが空高く舞い上がる場面の楽しさよ。パディントンが狙われる理由だけはもう少し捻りがあっても良かったものの、パディントンならそんな不満はそっと胸に仕舞うことだろう。言うだけ野暮なこともあると、パディントンは知っている。





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