ダメ男に復讐する方法

ダメ男に復讐する方法 “The Other Woman”

監督:ニック・カサヴェテス

出演:キャメロン・ディアス、レスリー・マン、ケイト・アプトン、
   ニコライ・コスター=ワルドー、テイラー・キニー、
   ドン・ジョンソン、ニッキー・ミナージュ

評価:★★★




 簡単に言うなら、妻と年増の愛人とぴちぴちの愛人が、結託して浮気男を懲らしめる物語だ。同じ男を好きになった女たちが仲良くなれるのか。首を傾げるものの、その連帯感が生まれていく過程が案外納得できる。妻は夫に従順で善良な女で、年増女は恋愛に合理性を求めるタイプ。ぴちぴち女は経験が少ない分、無邪気だ。同じキャメロン・ディアス主演作「イン・ハー・シューズ」(05年)のカーティス・ハンソン監督あたりが手掛けたら、佳作になったかもしれない。

 そう、『ダメ男に復讐する方法』は肝心の男の懲らしめ方に芸がなく、チープなコメディだと斬り捨てられて仕方ない部分がある。性欲減退薬や乳房成長剤を混ぜたスムージーを呑ませたり、歯ブラシを便器の水に浸けたり、シャンプーを脱毛クリームと取り換えたり、レストランの水に下剤を加えたり…。クライマックスの銀行口座を絡めたやり口も、もたつく部分が多い。

 笑わせ方も女優たちの身体を張ったギャグに寄るところが多く、ディアスやレスリー・マンは確かにそういうものを得意にしているけれど、コント仕様の設定や演出が続いてしまうと、必死に笑わせようとしている感が透けて見えてくる。ケイト・アプトンはスイカのような胸を揺らしているだけだしな。監督がジョン・カサヴェテスの息子ニックだと聞くと、未練たらしく驚く。いや、ホント、父ちゃんとは全然違うキャリアだ。

 それでも前述のように、女たちの間に奇妙な友情が生まれていくのにはホロリとさせられる。最初はほとんどサイコな存在だったマンの存在が効いている。夫のために全てを捨てて主婦として生きてきた女が、自分を取り戻していく中、他の女たちの存在が栄養剤になっていく感じが良く出ているのだ。しかもマンは感情的な演技に走ってもベタベタ感がない。ジャド・アパトウに鍛えられたか。

 ディアスも振り切れたマンに負けないコメディエンヌぶり。「イタイ女」を突き詰める覚悟でも決めたのか、「女優共演」を楽しんでいる。時折「イン・ハー・シューズ」のときのような寂しい横顔を見せるときがあるのも、悪くない。品がない方に走っても、心の奥では傷ついている女心を感じさせる。エレン・バーキン系だった顔がクリスティン・チェノウェス系になってきたのにはギョッとするけど。

 そんなわけでディアスとマンの距離が縮まっていく前半が良い。ただ、ここにアプトンまで加わると、描かれる「情」が軽薄に見えてくる。アプトンが完全なる大根演技であること、そして男をギャグとして扱わないことが原因だ。テイラー・キニーやドン・ジョンソンの投入も余計と言える。

 あ、そうそう、分かっていたけれど、ニッキー・ミナージュの尻はスゴイ。ウエストとの落差も手伝って、女だって目が釘付けになるだろう。顔が完全にビッチ系なのもイメージにぴったりだ。アプトンの代わりにミナージュを話に絡めた方が面白かったのではないか。





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