January 29-31 2016, Weekend

◆1月第5週公開映画BUZZ


“Jane Got a Gun”
 配給:ワインスタイン・カンパニー
 監督:ギャヴィン・オコナー
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$835,572(1210) zzz...
 OSCAR PLANET Score:44.4
 Oscar Potential:主演女優賞:ナタリー・ポートマン
           美術賞、衣装デザイン賞
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:ナタリー・ポートマン

ザ・ブリザード “The Finest Hours”
 配給:ディズニー
 監督:クレイグ・ギレスピー
 Budget:$80,000,000
 Weekend Box Office:$10,288,932(3143) zzz...
 OSCAR PLANET Score:59.1
 Oscar Potential:主演男優賞:クリス・パイン
           助演男優賞:ケイシー・アフレック
           助演男優賞:エリック・バナ
           助演男優賞:ベン・フォスター
           撮影賞、編集賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

カンフー・パンダ3 “Kung Fu Panda 3”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ジェニファー・ユー・ネルソン、アレッサンドロ・カーローニ
 Budget:$120,000,000-140,000,000
 Weekend Box Office:$41,282,042(3955) Great!
 OSCAR PLANET Score:70.2
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“Fifty Shades of Black”
 配給:オープンロード・フィルムズ
 監督:マイク・ティッデス
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:$5,900,528(2075)
 OSCAR PLANET Score:24.8 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:マーロン・ウェイアンス
           主演女優賞:カリ・ホーク


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 クランクイン前からトラブル続きだったナタリー・ポートマン製作・主演の西部劇『Jane Got a Gun』が遂に公開。荒くれ者の夫の命を救うべく昔の恋人に助けを求める妻の戦いを描く。当初リン・ラムジーが監督し、マイケル・ファスベンダーが出演予定だったものが撮影直前に降板。その代役として名前が挙がったジュード・ロウやブラッドリー・クーパーもパスして、製作前から呪われたプロジェクトの烙印を押されてしまっていた。作品が完成してから公開延期が繰り返されたのも、その烙印を補強した。DVDスルーにならなかったのが不思議なくらいだが、そこはポートマンのスターパワーが物を言ったのかもしれない。さて、その批評だが、実のところ、危惧されていたほどには悪くはない。変に気取ることなく、愉快なB級テイストが溢れるアクションが散りばめられているようで、期待し過ぎなければ楽しめるとの指摘が多い。佳作と呼べるほどには出来は良くないが、目も当てられないほどの駄作でもない模様。問題は興行成績の方で、長きに渡って流れ続けた悪評が影響したか(昨今西部劇はただでさえヒットし難い)、中規模公開に見合わない壊滅的な数字が報告されている。ラジー賞に目をつけられると要因があるとすれば、ここか。ポートマンは早急にキャリアの立て直しが求められる。出来は実はそこそこでも作品にこびりついた悪評のイメージがあまりにも強いためだ。

 『ザ・ブリザード』はSSペンドルトン号の救出劇を取り上げたアクション・スリラー。北大西洋を襲うブリザードにより遭難したタンカーの乗組員の救出に向かう沿岸警備隊の活躍が描かれる。プロットを読んだ限りでは、ハリウッド版「海猿」か。批評家の反応は好意的見解がやや優勢といった程度に落ち着いているが、完全否定した評は皆無に等しい。サスペンスのツボが的確に押され、視覚効果をたっぷり用いた映像も頼もしい。昔ながらの古風なレスキュードラマとして、のんびり楽しめる仕上がりだと思われる(古風な作りをありふれたものだと捉える視点ももちろん少なくない)。賞レース参戦は技術部門でも候補入りは難しいだろうが、配給会社もそこまで高望みしてはいないだろう。彼らの期待はズバリ興行成績。8,000万ドルという低くない製作費に見合ったBox Office成績を望んでいるはずだが、週末成績はそれを大きく裏切る結果に終わっている。クリス・パインは「スター・トレック」(09年)シリーズによりスターの座を確保しているが、他作品では苦戦が続いている。このあたりで大きなヒットが出ないと、今後苦しくなるかもしれない。ハリウッドでは批評よりも興行成績が物を言うのだ。

 『カンフー・パンダ3』はドリームワークス製アニメーション第3弾。更にカンフーの技を極めようとするパンダのポーが、大自然と家族問題というふたつの脅威に立ち向かうことに…。このシリーズは一作目から批評家受けが良かったが、今回も概ね好評で迎えられている。アニメーションならではの愉快なヴィジュアルと滑らか語り口によりテンポ良く楽しめる優秀なファミリー映画。とりわけ丸々太った主人公パンダの機敏な動きは痛快とのこと。絶賛一色とは言えないにしても(目新しさはない)、シリーズを重ねても質を落とさないこの結果は歓迎すべきで、しかも本シリーズは興行成績の神様にも愛されている。週末成績は4,128万ドル。シリーズの知名度を考えれば、もっと上積みがあっても良かったが、またしてもメガヒットへの発展が狙えるこの成績に文句を言うのは野暮だろう。更なる続編があってもおかしくないが、ただし、その際はプロモーションをこれまで以上に練る必要があると思われる。また、出品制であるオスカー・アニメーション映画賞で候補に値する結果を出したと言っても良い(受賞はまず、ない)。

 『Fifty Shades of Black』は堂々たるラジー賞コンテンダーとなっている「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(15年)のパロディ映画。経験不足の女子大学生が裕福でハンサムなビジネスマンに出会い、性の手解きを受けて…というオリジナルそのままなストーリー。端から批評家受けなど気にしないバカな作りになっていることが想像できるが、なるほど公開直後に挙がってきた評には辛辣な言葉しか見当たらない。と言うか、批評家も最初からまともに相手にしようと思っていないだろう。今年のラジー賞候補であるオリジナルとのんびり比較して、どちらが出来が悪いか論じたものもある。問題は興行成績だが、こちらは平凡な結果。まあ、低予算を考えれば、妥当な結果とも言える。栄光のラジー賞で候補に挙がるには、パワー不足かもしれない。いや、それはマーロン・ウェイアンスのラジー・パワーを侮り過ぎか。





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