あなたを見送る7日間

あなたを見送る7日間 “This Is Where I Leave You”

監督:ショーン・レヴィ

出演:ジェイソン・ベイトマン、ティナ・フェイ、ジェーン・フォンダ、
   アダム・ドライヴァー、ローズ・バーン、コリー・ストール、
   キャスリーン・ハーン、コニー・ブリットン、ティモシー・オリファント、
   ダックス・シェパード、デブラ・モンク、アビゲイル・スペンサー、
   ベン・シュワルツ、アーロン・ラザール

評価:★★




 記念日や祝日以外でバラバラに暮らす家族が集まると言ったら、大抵は冠婚葬祭絡みだろう。映画では結婚式か葬式と相場が決まっている。『あなたを見送る7日間』では案の定、父親が死んだことををきっかけに四人の兄弟姉妹が田舎に戻ってくる。もちろん問題を抱えて…。

 ポイントは「シヴァ」なるユダヤ教の儀式だ。近親者の埋葬後、7日間は自宅に缶詰めになり弔問客をもてなす。これが話にほとんど絡まらないのが拍子抜け。兄弟姉妹とその母親は案外自由気ままに家から飛び出し、久々の故郷を楽しんでいる。表面上は苦悩を装いながら。

 前提が緩いと、話の締まりはなくなる。せっかく兄弟姉妹の性格は描き分けができているのに、出てくる悩みが安い。妻が自分の上司と不倫しただとか、夫が仕事第一なのが不満だとか、子どもがなかなかできなくて夜はお勤めに大忙しだとか、いい年してちゃらんぽらんだとか。共感を狙ったのだろうけれど、むしろありきたりに映る。

 折り合いのつけ方にしても、「何だかんだ言って、兄弟姉妹最高!」みたいな安易さがつきまとう。多分、登場人物が多過ぎるのだ。四人のパートナーがそれぞれ出てきて、これまたくどい。さりとて、奇人変人図鑑として見るには、そこまで個性は強くない。薄い人間関係が並んでいるようにしか見えないのだ。ドラマとしてもコメディとしてもどっちつかず。

 救いは俳優の魅力だろう。無個性を武器にするジェイソン・ベイトマン、下ネタどんと来いのティナ・フェイ、奇怪なアクションが浮かないアダム・ドライヴァー、静かに善人にも悪人にも化けるコリー・ストール。役者としての質を異にする四人が、それぞれの持ち場で「仕事」する。その絵はさながら、異種格闘技戦。敢えて、四人を同じく空気の中に押し込めようとはしないのは正解だろう。

 最も可笑しい場面はストール、ベイトマン、ドライヴァーがマリファナをキメる場面か。ドラマを意識したセリフが敢えて用意される場面よりも、何気ないやりとりやバカな振る舞いの方に「血は侮れない」感じが良く出ている。この場面、是非ともフェイにも絡んで欲しかった。

 尤も、いちばん驚かされるのは母役のジェーン・フォンダの捨て身のギャグだ。ライヴァルをスイカに定めた人工バストで何度もギャグを決めるとは…。生乳を晒すんじゃないかと冷や冷やしたわさ。ほんまもんのサイボーグに怖いものなし、だ。





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