きみといた2日間

きみといた2日間 “Two Night Stand”

監督:マックス・ニコルズ

出演:マイルズ・テラー、アナリー・ティプトン、ジェシカ・ゾー、
   スコット・メスガディ、ベルト・コロン、ジョシュ・サラティン

評価:★★




 「One Night Stand」(一夜限りの情事)という言葉を覚えたのは、ナスターシャ・キンスキーがキンスキーのまま輝いていた最後の時代の映画「ワン・ナイト・スタンド」(97年)を観たときだ。『きみといた2日間』の原題は「Two Night Stand」で、つまり主人公男女は二晩を一緒に過ごす。そこで生まれる感情は本物か否か。身体から始まる関係を探る。

 …という設定にするなら、「官能性」が取り上げられるべきだと思うけれど、あらら、ここに出てくる男女は社会に出る出ないの時期にあり、まだガキンチョだ。演じるマイルズ・テラーもアナリー・ティプトンも可愛らしくはあっても、性の匂いはほとんどせず、セックスから立ち上がるものはないに等しい。

 ただし、セックス談義はある。行為に及ぶとき灯りを消すのは嫌だとか、Gスポットを見つけたら動きを変えるなだとか、服を脱ぐところをじっくり見たいだとか…ふむ、まだ若いふたりだからセックスも研究中だ。どうせなら気持ち良い体位を開発して、提言でもしてくれれば良いのに。

 開けっ広げな会話のラリー。どうせ二度と会わないのだからと本音で語り合うふたり。ひょっとして作り手は「恋人までの距離」(95年)の線を狙ったのではないか。男の立場・女の立場から恋愛や人生を語り、その違いを浮き彫りにし、だからこそ惹かれ合うふたりを見せたかったのか。けれど、ここにはママゴト以上の気配は見当たらない。セリフの捻りが幼いし、どちらもお行儀が良過ぎる。

 でもまあ、これからのスターであるテラーとティプトンがケンカしながらもいちゃこく画に、腹の立つ要素はほとんどない。どちらも変に気取らず、素の自分を利用して、どこにでもある男女の掛け合いを楽しんでいる。のほほんとした容姿のテラーと細身のネコ系のティプトン。見た目の相性は良い方ではないか。

 喧嘩別れして接点が切れてしまったテラーが、ティプトンを探し出す方法にはちょっと笑った。前半に無理矢理挿入されたようなエピソードが伏線として使われるとは…。雪に閉じ込められたという設定、今どきの出会い系サイト、若者のセックス事情…等ほとんど題材が活かされない脚本でも、えくぼはあるのだ。憎めない理由はそれかもしれない。





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