January 22-24 2016, Weekend
◆1月第4週公開映画BUZZ
“Dirty Grandpa”
配給:ライオンズゲイト
監督:ダン・メイザー
Budget:-
Weekend Box Office:$11,111,875(2912)
OSCAR PLANET Score:17.9 BIG BOMB!
Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
主演男優賞:ロバート・デ・ニーロ
主演男優賞:ザック・エフロン
助演女優賞:オードリー・プラザ
“Dirty Grandpa”
配給:ライオンズゲイト
監督:ダン・メイザー
Budget:-
Weekend Box Office:$11,111,875(2912)
OSCAR PLANET Score:17.9 BIG BOMB!
Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
主演男優賞:ロバート・デ・ニーロ
主演男優賞:ザック・エフロン
助演女優賞:オードリー・プラザ
“The Boy”
配給:STXエンタ-テイメント
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
Budget:$10,000,000
Weekend Box Office:$10,778,392(2671)
OSCAR PLANET Score:40.4
Oscar Potential:None
フィフス・ウェイブ “The 5th Wave”
配給:コロンビア
監督:J・ブレイクソン
Budget:$38,000,000
Weekend Box Office:$10,326,356(2901) zzz...
OSCAR PLANET Score:29.5 BIG BOMB!
Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
主演女優賞:クロエ・グレース・モレッツ
助演男優賞:ニック・ロビンソン
“Mojave”
配給:A24
監督:ウィリアム・モナハン
Budget:-
Weekend Box Office:-
OSCAR PLANET Score:39.7
Oscar Potential:主演男優賞:オスカー・アイザック
主演男優賞:ギャレット・ヘドランド
助演男優賞:マーク・ウォルバーグ
※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。
※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。
【総括】
ザック・エフロンとロバート・デ・ニーロが孫と祖父に扮するコメディが『Dirty Grandpa』。結婚式を間近に控えた青年がジイサンと一緒にフロリダに旅に出るも、ジイサンが年齢に見合わぬぶっ飛んだ性格だったからさあ大変…というストーリー。出来映えはと言うと、稀に見る低評価と言う形容が相応しい酷評に染まっている。もちろん批評家向け試写は行われず、1月は新作映画の墓場という定説を補強するような結果。若者と老人が下品にはしゃぐだけという目も当てられない内容に批評家は唖然。エフロンはともかくデ・ニーロになんてことをさせるのかとの嘆きが圧倒的大多数。トレーラーではエフロンが大変な格好になり、ドイツ版ではあれが見えた見えないと話題になったばかりだが、それに見合ったチープな内容ということだろう。エフロンはこのところキャリアがパッとしない印象があるが、「ネイバーズ」(14年)の続編で巻き返したいところ。デ・ニーロは…まあ、今更キャリアがどうこうというレヴェルではないのが、幸か不幸か。興行成績がまずまずなのは(と言っても、褒められる数字ではない)、二大スターのおかげか。ラジー賞に早々と名乗りを上げたと言える。
トレーラーと言えば、昨年10月の公開時、僅か数日で再生回数が500万回を超えたことが伝えられたのが『The Boy』。イギリスの田舎町にナニーとしてやってきた若い女性が世話をすることになったのは、夫妻が死んだ息子の代わりに可愛がっていた人形だった。彼女は夫妻は厳しいルールを言い渡されるが、それを破ると人形が恐ろしい表情を見せ始め…。主演のローレン・コーエンはTVシリーズ「ウォーキング・デッド」(11年~)で知られる。何とか映画でも結果を残したいが、残念ながらインパクトのある成果は上げられなかった。批評家向け試写がないまま公開され、週末成績は1,000万ドル強という平凡なもの(ただし、低予算のため黒字は確実)。公開直後の批評も全く相手にされていない(ただし、『Dirty Grandpa』よりは大分良い)。つまりトレーラーの再生回数が大成功に結びつかなかったということになる。
『フィフス・ウェイブ』はリック・ヤンシーによる同名ヤングアダルト小説の映画化。地球外生命体の攻撃により人類の大半が死滅した地球を舞台に、女子高生が弟を救うべく冒険を繰り広げる様を描く。主演のクロエ・グレース・モレッツが狙うのは「ハンガー・ゲーム」(12年)のジェニファー・ローレンス、「ダイバージェント」(14年)のシャイリーン・ウッドリーのような成功だと思われるが、どうやらその狙いは的外れに終わりそう。と言うのも、批評・興行成績共に極めて厳しい判定が下りたため。具体的には、退屈なヴィジュアルと既視感あるプロットに覆われた、過去のディストピア映画のイミテーションでしかないという批評が大半で、興行成績もヤング層が劇場で詰めかけるような目立った現象は引き起こせていない。映画館が冷え込む1月に見合った結果と言って良いだろう。ラジー賞への警戒は必要かと思われる。
『Mojave』では自殺願望のある男が砂漠で出会ったドッペルゲンガーに付きまとわれる恐怖が描かれる。ギャレット・ヘドランドとオスカー・アイザックが主演。監督がウィリアム・モナハンだからかマーク・ウォルバーグも小さな役で出ている模様。この面子ならもっと話題になっても良さそうなものだが、公開規模という点でも話題性という点でも寂しいオープニングになっている。ほとんどジョークのような設定をシリアスに語るも説得力がないとの指摘が多い。アイザックへの賛辞がなくはないのだが…。もし仮に出来が良かったとしても、賞レースに絡むような内容でもないだろう。映画ファンの記憶からも早くに忘れ去られそうだ。


配給:STXエンタ-テイメント
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
Budget:$10,000,000
Weekend Box Office:$10,778,392(2671)
OSCAR PLANET Score:40.4
Oscar Potential:None
フィフス・ウェイブ “The 5th Wave”
配給:コロンビア
監督:J・ブレイクソン
Budget:$38,000,000
Weekend Box Office:$10,326,356(2901) zzz...
OSCAR PLANET Score:29.5 BIG BOMB!
Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
主演女優賞:クロエ・グレース・モレッツ
助演男優賞:ニック・ロビンソン
“Mojave”
配給:A24
監督:ウィリアム・モナハン
Budget:-
Weekend Box Office:-
OSCAR PLANET Score:39.7
Oscar Potential:主演男優賞:オスカー・アイザック
主演男優賞:ギャレット・ヘドランド
助演男優賞:マーク・ウォルバーグ
※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。
※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。
【総括】
ザック・エフロンとロバート・デ・ニーロが孫と祖父に扮するコメディが『Dirty Grandpa』。結婚式を間近に控えた青年がジイサンと一緒にフロリダに旅に出るも、ジイサンが年齢に見合わぬぶっ飛んだ性格だったからさあ大変…というストーリー。出来映えはと言うと、稀に見る低評価と言う形容が相応しい酷評に染まっている。もちろん批評家向け試写は行われず、1月は新作映画の墓場という定説を補強するような結果。若者と老人が下品にはしゃぐだけという目も当てられない内容に批評家は唖然。エフロンはともかくデ・ニーロになんてことをさせるのかとの嘆きが圧倒的大多数。トレーラーではエフロンが大変な格好になり、ドイツ版ではあれが見えた見えないと話題になったばかりだが、それに見合ったチープな内容ということだろう。エフロンはこのところキャリアがパッとしない印象があるが、「ネイバーズ」(14年)の続編で巻き返したいところ。デ・ニーロは…まあ、今更キャリアがどうこうというレヴェルではないのが、幸か不幸か。興行成績がまずまずなのは(と言っても、褒められる数字ではない)、二大スターのおかげか。ラジー賞に早々と名乗りを上げたと言える。
トレーラーと言えば、昨年10月の公開時、僅か数日で再生回数が500万回を超えたことが伝えられたのが『The Boy』。イギリスの田舎町にナニーとしてやってきた若い女性が世話をすることになったのは、夫妻が死んだ息子の代わりに可愛がっていた人形だった。彼女は夫妻は厳しいルールを言い渡されるが、それを破ると人形が恐ろしい表情を見せ始め…。主演のローレン・コーエンはTVシリーズ「ウォーキング・デッド」(11年~)で知られる。何とか映画でも結果を残したいが、残念ながらインパクトのある成果は上げられなかった。批評家向け試写がないまま公開され、週末成績は1,000万ドル強という平凡なもの(ただし、低予算のため黒字は確実)。公開直後の批評も全く相手にされていない(ただし、『Dirty Grandpa』よりは大分良い)。つまりトレーラーの再生回数が大成功に結びつかなかったということになる。
『フィフス・ウェイブ』はリック・ヤンシーによる同名ヤングアダルト小説の映画化。地球外生命体の攻撃により人類の大半が死滅した地球を舞台に、女子高生が弟を救うべく冒険を繰り広げる様を描く。主演のクロエ・グレース・モレッツが狙うのは「ハンガー・ゲーム」(12年)のジェニファー・ローレンス、「ダイバージェント」(14年)のシャイリーン・ウッドリーのような成功だと思われるが、どうやらその狙いは的外れに終わりそう。と言うのも、批評・興行成績共に極めて厳しい判定が下りたため。具体的には、退屈なヴィジュアルと既視感あるプロットに覆われた、過去のディストピア映画のイミテーションでしかないという批評が大半で、興行成績もヤング層が劇場で詰めかけるような目立った現象は引き起こせていない。映画館が冷え込む1月に見合った結果と言って良いだろう。ラジー賞への警戒は必要かと思われる。
『Mojave』では自殺願望のある男が砂漠で出会ったドッペルゲンガーに付きまとわれる恐怖が描かれる。ギャレット・ヘドランドとオスカー・アイザックが主演。監督がウィリアム・モナハンだからかマーク・ウォルバーグも小さな役で出ている模様。この面子ならもっと話題になっても良さそうなものだが、公開規模という点でも話題性という点でも寂しいオープニングになっている。ほとんどジョークのような設定をシリアスに語るも説得力がないとの指摘が多い。アイザックへの賛辞がなくはないのだが…。もし仮に出来が良かったとしても、賞レースに絡むような内容でもないだろう。映画ファンの記憶からも早くに忘れ去られそうだ。

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