お!バカんす家族

お!バカんす家族 “Vacation”

監督:ジョナサン・ゴールドスタイン

出演:エド・ヘルムズ、クリスティーナ・アップルゲイト、レスリー・マン、
   スカイラー・ギソンド、スティール・ステビンズ、クリス・ヘムズワース、
   チャーリー・デイ、ロイ・リヴィングストン、ノーマン・リーダス、
   キーガン=マイケル・キー、レジーナ・ホール、
   ビヴァリー・ダンジェロ、チェヴィー・チェイス

評価:★★




 シカゴに住む機能不全の家族が関係を修復するために4,120キロ先にある西海岸の遊園地を目指してロードトリップに出る。どこかで見たような聞いたような話だけれど(実際83年映画のリメイク)、話がほとんど重要でないことは明らか。『お!バカんす家族』は、この邦題センスに負けないほどにバカをやる家族を眺める映画だ。姿勢を正して観るような内容じゃない。

 …と承知しても、実にお寒い画の羅列には呆れるばかりなり。大型トラックと「激突!」(71年)ごっこに励んだり、隣の列の車の美女が事故で吹っ飛んで行ったり、温泉だと思って入ったところが下水溜まりだったり、ラフティングで川の中に放り出されたり…。恐ろしいことにいずれの笑いも先が読める。多分中学生でも読める。もしかしたら小学生でもイケるかもしれない。

 作り手は低レヴェルギャグを敢えて選んでいる。たまにはこんな笑いでも良いだろう。開き直って繰り出される笑いはしかし、装飾されるものに一切の工夫がなされない。全て直球。ここはもう一捻り二捻り欲しい。変化球をところどころで挟んでいけば、寒さも多少和らいだかもしれないのに。

 そもそもエド・ヘルムズとクリスティーナ・アップルゲイトという組み合わせがハマり過ぎなのだ。彼らならこれぐらいのバカは嬉々としてやるだろう。予測の範囲内のバカワールド、そこでそれに見合った者たちがすってんころりん。バカが弾けなくても仕方ない。レオナルド・ディカプリオやエディ・レッドメイン、ケイト・ブランシェットやジョディ・フォスター、このあたりがやってくれるのであれば、顎を外しながら見られたかもしれない。

 それならば俺が、とこのバカワールドに身を捧げたのがクリス・ヘムズワースだ。筋肉自慢のお天気キャスター役で、自慢のシックスパックや外腹斜筋を見せびらかす。無意味にパンツ一丁になり、巨根自慢も忘れない。俺ってシャレが分かるだろ?という陶酔の気配が漂う。それでも華のないヘルムズとアップルゲイトばかりの画から解放されるという意味で、ヘムズワースの登場は有難い。本物のスターは出てくるだけで画面がキラキラする。

 真面目な話、物語ももう少し練られたら、「張り切り父さんの空回り」が面白くなったはずだ。周りを見渡さないままに張り切る過ぎる人は本当に厄介だ。大抵の場合、張り切る人は良い人だから、余計に性質が悪い。その真実を突くことができたなら、笑える場面が10カ所ぐらいは増えたのではないか。ヘルムズが演じるのは張り切り父さんではない。頭のネジの緩んだ脳天気父さんだ。そんな父さん、世の中には溢れ過ぎていて、ちっとも珍しくも可笑しくもないのだ。





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