帰ってきたMr.ダマー バカMAX!

帰ってきたMr.ダマー バカMAX! “Dumb and Dumber To”

監督:ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー

出演:ジム・キャリー、ジェフ・ダニエルス、キャスリーン・ターナー、
   レイチェル・メルヴィン、ロブ・リッグル、ローリー・ホールデン

評価:★★




 世の中にバカ映画は多々あれど、バカ純度がここまで高いのは珍しい。アダム・サンドラー映画は真心を隠し味にしているし、ジャド・アパトウ映画やベン・スティラー映画は「実はインテリがバカやってます」の匂いがあるし、一見同じことをやっている「オースティン・パワーズ」(97年)に至ってはオシャレバカを目指している。その点、ジェフ・ダニエルスとジム・キャリーがバカと大バカに扮したこのシリーズは、紛れもなくバカ。バカ以外目指していない。以前はこういうノリに嫌悪感すら抱いていたけれど、バカを装ったバカ映画が多い中、バカに特化するのは何だか偉いようにも思える。いや、気のせいなんだけど。

 『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』は「Mr.ダマー」(94年)から約20年ぶりの続編というのが、そもそもバカ。誰が求めてるかっちゅーの。でも、それがシリーズに合っている。それに20年経って演者のひとりキャリーには思いがけずサイコな味が出てきて、それが案外良いアクセント。病んでいるように見える目。もはや立派な武器じゃなかろうか。ダニエルスも最近の演技巧者ぶりを知っているので、半ケツばかり見せて、良いのかホントに。

 そんなわけでロイドとハリーはもちろんやりたい放題だ。霊柩車でハイウェイを走るわ、モーテルの部屋の中で打ち上げ花火を点火させるわ、バアサンのあそこに拳を突っ込むわ…。どれだけバカになれるか、ふたりで競い合っていることは間違いない。後には何も残らない。けれど、不快さもほとんど残らない。さりとて、好感度は別に高くない。

 バカの可能性を感じさせるのは、ロイドが妄想の中でアクションヒーローになる件だ。妄想の中でも当然バカで、かつここではちょっとカッコ良くもある。キャリー、大分老けたけれど実はハンサムだしな。…って、これを膨らませては「オースティン・パワーズ」になっちゃうのか。うん、バカも奥が深い。多分。

 共演者が皆バカに見えるのは褒めて良いポイントだろうけれど、「昔の女」役でキャスリーン・ターナーが出てきたのにはびっくり仰天。相変わらず「白いドレスの女」(81年)の頃のイイオンナぶりに放屁するかのような強烈な変貌ぶり。初登場場面では思わず「ふぐ女…」と呟いた。でも、このところのターナーに呆れ続けていたら、もはや開き直り方が立派に見えてくるから不思議。余談だけれど、「シリアル・ママ」(94年)はイイオンナの頃の面影を残した、正真正銘のターナーの代表作だ。

 どこを切ってもバカ印。もはや批判すら褒め言葉だろう。それは承知している。承知しているけれど、愛聴しているフランツ・フェルディナンドの「Right Action」が何度もふたりのテーマ曲のように流れるのにはギョッとした。まさかフランツのアメリカでの立ち位置ってそこ…じゃないよな。ちょっと心配だ。





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