ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション “The Hunger Games: Mockingjay - Part 2”

監督:フランシス・ローレンス

出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、
   リアム・ヘムズワース、ウッディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、
   ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジェフリー・ライト、
   サム・クラフリン、ジェナ・マローン、ウィロウ・シールズ、
   スタンリー・トゥッチ、ドナルド・サザーランド、マハーシャラ・アリ、
   ポーラ・マルコムソン、ナタリー・ドーマー、エヴァン・ロス、
   エルデン・ヘンソン、ウェス・チャサム、サリタ・チョウドリー、
   ステフ・ドーソン、ロバート・ネッパー

評価:★★




 ジェニファー・ローレンスはそれまでは、アンパンマンみたいな頬を持つ実力派若手女優という位置付けだった。それがこのシリーズと出合うことにより、電光石火でそのスター性を開花させた。万人が認める美貌ではなくても、彼女の感情表現の多彩さ・豊かさは、アクション場面でさえ有効に働く。ローレンスは超のつくスターへと飛躍した。

 『ハンバー・ゲーム FINAL:レボリューション』はシリーズ完結編だ。願いはひとつ。今やハリウッドの宝であるローレンスに相応しい仕上がりにして欲しい。傑作なんて望まない。ローレンスがローレンスである理由を証明してくれさえすれば、それで良い。簡単な願いのはずなのに、あぁ、しかしこれはナンナノダ。クライマックスと呼べるものは見当たらず、煮え切らない感触だけが残る。

 理由はいくつもある。第一に前作(14年)に引き続きアクションが少ないこと。広場に濁流が押し寄せる件、地下でゾンビに襲われる件があったぐらいで、後は深刻顔のヒロイン、カットニスのカリスマ性頼りの画の羅列。独裁国家パネムが仕掛ける罠を次々クリアしていく、良い意味でのゲーム性をどうして放棄してしまうのか。

 第二にスノー大統領との直接対決が用意されなかったこと。一作目(12年)から悪の象徴だった大統領とカットニスが、それぞれの知恵と力を駆使して闘わずして、どうして高揚感が得られよう。敵はもうひとりいた…として、大物が配役されているものの、それはあくまで大統領と直接対決した後、エピローグとしてあるべきだろうに。

 そして、カットニス、ピータ、ゲイルの三角関係が有耶無耶に終わったこと。「けんかをやめて」状態のカットニスがどちらの男を選ぶのかは見え見えでも、彼女に見合った葛藤こそは大いに見ものになるはずだった。それが片方の自業自得な戦線離脱により、もう片方とくっつくしかないというマヌケを極めた結末だなんて、キャラクターの思考回路を考えてもあまりに不自然だ。

 そう、この映画、見たいものを見せてくれない。そしてそれはカタルシスがないことを意味する。ひとりの少女が思いがけず戦士となり、精神的にも肉体的にも成長し、いつしか世界を救う物語のはずなのに、おかげで操り人形として終わってしまったように見える。ローレンスの力を持ってしても、だ。失ったものの大きさに悲しむカットニス。それも結構だけれど、底の浅い捻りが中途半端な流れを生んでしまった。四年間は何だったのか、虚しい気配だけが漂う。あぁ、原作のせいなのか。どうなんだ。





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