December 18-20 2015, Weekend

◆12月第3週公開映画BUZZ


スター・ウォーズ/フォースの覚醒 “Star Wars: The Force Awakens”
 配給:ディズニー
 監督:J・J・エイブラムス
 Budget:$200,000,000
 Weekend Box Office:$247,966,675(4134) Great!
 OSCAR PLANET Score:88.3 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ジョン・ボイエガ
           主演男優賞:ハリソン・フォード
           主演女優賞:デイジー・リドリー
           助演男優賞:アダム・ドライヴァー
           助演男優賞:オスカー・アイザック
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞作曲賞

サウルの息子 “Son of Saul”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:ラースロー・ネメス
 Budget:$1,650,000
 Weekend Box Office:$37,930(3)
 OSCAR PLANET Score:92.4 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ゲザ・レーリヒ
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞
           録音賞、音響効果賞、作曲賞
           外国語映画賞

“Sisters”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:ジェイソン・ムーア
 Budget:$30,000,000
 Weekend Box Office:$13,922,855(2962)
 OSCAR PLANET Score:62.2
 Oscar Potential:脚本賞
           主演女優賞:ティナ・フェイ
           主演女優賞:エイミー・ポーラー

“Alvin and the Chipmunks: The Road Chip”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ウォルト・ベッカー
 Budget:$90,000,000
 Weekend Box Office:$14,287,159(3653)
 OSCAR PLANET Score:27.7 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           助演男優賞:ジェイソン・リー


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 超人気SFシリーズの第7作目が遂に全貌を現した。その作品、『スター・ウォーズ /フォースの覚醒』は「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」(83年)から30年後を舞台に、新たなスペースオペラを展開する。今回のシリーズ再起動は、これまで同様三部作体制。本作はその第一弾。製作は情報が漏れないよう細心の注意が払われながら進行。時折狙ったように落とされるリーク情報にファンは一喜一憂。2015年の最後を飾るに相応しい超大作と言えようか。いちばん喜ぶべきは、監督にJ・J・エイブラムスが起用されたことかもしれない。「スター・トレック」(09年)シリーズを見事に第一級シリーズへと蘇らせたSF(オタク)監督が、批評的には厳しい判定が続いた前三部作とは違い、今回は批評家、ファン両者から大絶賛評を獲得することに成功している。レヴューが解禁されるや否や、洪水のごとく出てきた批評によると、たっぷり詰め込まれたスペースアクションと新旧キャラクターの絶妙のブレンドがシリーズに新たな息吹を注入しているのだとか。『スター・ウォーズ』シリーズが映画界の栄光だった頃を思い出さずにはいられない、完全なる勝利だと讃えられている。そしてやはり、注目は興行成績。妖怪に負けるはずもなく、発表された週末成績は実に2億4,796万ドルに上り、これはもちろん新記録となる。全米興収が果たしてどこまで伸びるのか、予想もつけられないというのが専門家の反応。主演のデイジー・リドリーとジョン・ボイエガは急激にスターパワーを上昇させること確実。そして、ここまでの成功を収めるとなると、注目されるのはオスカーレースへの参戦はあるのかということ。技術部門に絡むのは当然として、久々に作品賞候補に挙がることができるかどうか(77年の一作目は作品賞候補に挙がっている)。投票者が観ていないこともあり、ゴールデン・グローブ賞では影も形も見当たらないが、試写直後に投票が行われたアメリカ映画協会賞では見事トップ10入り。また、ブロードキャスト映画批評家協会賞は追加で作品賞候補入りを決定した。今年の賞レースは娯楽映画から『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『オデッセイ』が存在感を発揮しているが、ここに『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』まで加わるとなれば、授賞式への注目度は一気に高まるのだが…。果たして…。

 今シーズンの外国語映画賞の最注目作品となるのがハンガリー映画『サウルの息子』。カンヌ国際映画祭でパルムドールを逃したことが(グランプリ受賞)大きな話題となり、オスカーこそはと前哨戦で既に快進撃を続けている。同胞であるユダヤ人の死体処理の仕事を任されたハンガリー系ユダヤ人のサウルが主人公。彼の生き別れた息子が処刑され、その遺体を何とかユダヤ教の教義に乗っ取り葬ってやろうとするのだが…。批評家は外国語映画賞本命の前評判に太鼓判を押すように、賛辞を贈っている。ナチス物ならではの張り詰めた緊張感と目に焼きついて離れない戦時下のイメージに引っ張られ、これまで何度も語られてきた戦争映画を新しい視線から見ることができる一品だとか。ご存知の通り、ハリウッドはユダヤ系が多く、オスカーはナチス物にとことん弱い。前哨戦でも圧倒的強さを発揮している。それを考えれば、なるほど本作はオスカー外国語映画賞の本命に推されて不思議ではない。むしろ目を向けるべきは、外国語映画賞部門以外で候補に挙がることがあるのかという点。作品賞や監督賞を始めとする主要部門でサプライズを起こす可能性は、もしかしたら想像以上に小さくないかもしれない。ただ、興行的にはさほどインパクトのある数字を残せていないのが気がかりではある。

 『Sisters』はゴールデン・グローブ賞授賞式のホストや映画で息の合ったところを見せたティナ・フェイとエイミー・ポーラーが姉妹役で共演するコメディ。彼女たちの両親が家を売りに出すことになり、その前にハウスパーティーが開かれることに…。奔放な姉をフェイが、堅物の妹をポーラーが演じる。期待されたゴールデン・グローブ賞で無視され、やや心配の声が出ていた作品だが、批評家の反応は概ね好意的。ペーソスと身も蓋もないギャグが愉快にブレンドされた作りで、笑いを弾けさせながら中年女の心の成長のストーリーが丁寧に伝えられる。もちろんいちばんの見ものはフェイとポーラーのケミストリー。互いを知り抜いた者同士にしか出せない阿吽の呼吸で映画に活気を与えているという。興行的には可もなく不可もなくのオープニング。週末成績は1,392万ドルで、製作費の回収は間違いないが、配給元は2,000万ドル近くまでは伸ばしたかったはず。口コミで面白さが広がれば、クリスマスから年頭にかけて腰のある興行になるのかもしれないが…。

 『Alvin and the Chipmunks: The Road Chip』はどっこい終わっていなかった人気シリーズ第四作目。リスのアルヴィン、サイモン、セオドアが買い主のデイヴが恋人にプロポーズして振られるのを防ぐべく大騒動を繰り広げる。これまで同様、批評家は全く相手にしていないが(いくつか改善されている点もあるが、勧められるほどの出来ではない)、それでもシリーズが続行されたのは、興行成績が抜群だから。一作目(07年)と二作目(09年)は2億ドルを超え、三作目(11年)も1億3,000万ドルを突破している。なるほどフォックスが新作を作った理由も分かるというものだが、今回は興行的にも苦戦を強いられている。週末成績は1,428万ドルで、これまでと比較すると極端に落ち込んでいる。いよいよこれでシリーズも終わりか(製作費は9,000万ドルもかかっている!)。クリスマスにファミリー層を大量動員して、何とかシリーズを続行させたいというのが配給元の願いだろう。





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