サヨナラの代わりに

サヨナラの代わりに “You're Not You”

監督:ジョージ・C・ウルフ
難病 治療 入院 手術 車いす
出演:ヒラリー・スワンク、エミー・ロッサム、ジョシュ・デュアメル、
   ロレッタ・ディヴァイン、マルシア・ゲイ・ハーデン、
   フランシス・フィッシャー、ジェイソン・リッター、
   ステファニー・ベアトリス、ジュリアン・マクマホン、
   アリ・ラーター、アンドレア・サヴェージ、ジェラルド・ダウニー
デート サンタクロース 温まりたい
評価:★★
介護 保険 健康保険


クリスマスの贈りもの パジャマのプレゼント
 女はALS(筋萎縮性側索硬化症)を患っている金持ち。もうひとりの女は歌手になることを夢見るだらしない女子大生。住む世界が違うふたりが「介護」を通して知り合い、人生を見つめ直す。100人中99人が思うだろう。『サヨナラの代わりに』は、あぁ、女版「最強のふたり」(11年)か。

 これは半分正解で、半分間違いだ。設定は確かにそっくりだ。ALS女が女子大生を気に入る理由は、自分を病人扱いしない、話を聞いてくれそう…というのだから。ただし、ここには不謹慎ではないかと言いたくなるような突き抜けた笑いは見当たらない。女子大生の大雑把な性格は、別に笑えるほどにパンチは効いていない。

 …となると、そう、後に残るのは難病映画の定番だったりする。命の消えかかった人の懸命な戦い。その姿から何かを学ぼうとし、時には感動を覚えながら、自分を奮い立たせるのだ。そうして流す涙は、最高に美しい。…みたいな。女ふたりの絆云々は、「最強のふたり」のようにはさらっとは処理できないか。どうしても湿り気が出る。

 女は病になって気づく。今まで自分が何も見えていなかったことに。とりわけ夫との関係。ALSが判明してしばらく経ってからだろうか、夫は職場の女と浮気する。そして家を追い出される。夫婦の関係は案外デリケートに描かれている。どちらも正直になり、それゆえ傷つき、しかしそこから見えてくるものを大切にする。流れがスムーズだ。

 ヒラリー・スワンクが身体が動かなくなる役柄を演じるのは「ミリオンダラー・ベイビー」(04年)以来だろうか。今回は表情が柔らかい。鋼の意思を封印して、どこにでもいる女の焦燥と哀しみをしっとりと演じる。難病映画の枠にハマらない演技ができる人なのに、有効活用されているとは言い難いけれど…。

 介護を担当するエミー・ロッサムのキャラクターは型通りだ。雑でも心は素直。思いやりもある。できない子が自分の可能性に気づきどんどん輝く。これはロッサムがTVシリーズ「シェイムレス 俺たちに恥はない」(11年~)で演じているフィオナと全く同じ。汚い役作りはそちらで鍛えられているゆえ、これぐらい普通じゃないかと思えるのが損。ただ、久々に歌声を披露しているのは貴重かもしれない。妙にハスキーで、こんな風だったっけとちょっと意表を突かれた。





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