第73回ゴールデン・グローブ賞 ノミネーション予想

※この文章は、アカデミー賞専門サイトOSCAR PLANETのために書いたものの転載になります[先行公開]。




 先日、ゴールデン・グローブ賞のカテゴリー分けについて、ちょっとしたニュースになりました。リドリー・スコット監督の『オデッセイ』がコメディ/ミュージカル部門に振り分けられたのです。

 GG賞のカテゴリーを決めるのは主催する外国人記者協会です。各配給会社が希望カテゴリーを提出、それを基にカテゴリーが考慮されますが、全て配給会社の希望通りになるわけではありません。協会がノーと言えば、コメディ/ミュージカル部門を希望してもドラマ部門に振り分けられます。例えば今年は、喜劇要素が強いジェイ・ローチ監督の『Trumbo』がコメディ/ミュージカル部門に提出されながら、ドラマ部門に回されました。

 配給会社は実は、僅かでも喜劇色があればコメディ/ミュージカル部門を希望する傾向にあります。賞レースに絡む映画はシリアスなドラマ映画が多く、C/M部門の方がライヴァルが少ないためです。C/M部門で候補に挙がり、あわよくば受賞して、BUZZを盛り上げたい。それが配給会社の狙いです。そのため無理かもしれないと覚悟しつつも、C/M部門にねじ込もうとするのです。『オデッセイ』はまさしくこのパターン。シリアスなドラマ要素が強いのにも関わらず、C/M部門に入ったというわけです。協会の決定には批判も起こりましたが、決定が覆ることは稀。これはフォックスの戦略通りと言えるでしょう。

 賞レースは前哨戦でどれだけ目立つことができるか、それが後に開催される賞、そう、例えばアカデミー賞の得票に大きな影響を与えます。作品を観てもらうことも重要ですが、前哨戦成績の良さが得票に繋がることも大いに考えられるのです。そしてオスカーに次ぐ大きな映画賞であるゴールデン・グローブ賞で目立つことは、それだけ重要というわけです。ドラマ部門で候補に挙がって受賞を逃すか、コメディ/ミュージカル部門で候補に挙がって受賞するか。どちらがその後の賞レースに好影響を与えるかは、考えるまでもありません。

 ゴールデン・グローブ賞でコメディ/ミュージカル部門に入った『オデッセイ』はその後、どんな賞レース展開を見せるでしょうか。大いに注目したいところです。

 今回はリッキー・ジャーヴェイスが久々にホストに戻ってきます。毒入りジョーク満載の式になることが予想されます。今から楽しみです。そんなこんなで今年も全く深く考えず、主要9部門のノミネート予想をしてみました。




◆作品賞<ドラマ部門>
ブリッジ・オブ・スパイ
Brooklyn
クリード チャンプを継ぐ男
レヴェナント:蘇えりし者
Spotlight Lock

if six...
ヘイトフル・エイト
マッドマックス 怒りのデス・ロード
Room


◆作品賞<コメディ/ミュージカル部門>
マネー・ショート 華麗なる大逆転
Joy
オデッセイ Lock
Spy
Trainwreck

if six...
Grandma
キングスマン
ラブ&マーシー 終わらないメロディー



◆監督賞
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇えりし者)
トーマス・マッカーシー(Spotlight)
デヴィッド・O・ラッセル(Joy)
リドリー・スコット(オデッセイ) Lock
スティーヴン・スピルバーグ(ブリッジ・オブ・スパイ)

if six...
ライアン・クーグラー(クリード チャンプを継ぐ男)
ジョン・クローリー(Brooklyn)
トム・フーパー(リリーのすべて)



◆主演男優賞<ドラマ部門>
ジョニー・デップ(ブラック・スキャンダル)
レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント:蘇えりし者) Lock
マイケル・ファスベンダー(スティーブ・ジョブズ)
エディ・レッドメイン(リリーのすべて)
ウィル・スミス(Concussion)

if six...
ブライアン・クランストン(Trumbo)
トム・ハンクス(ブリッジ・オブ・スパイ)
マイケル・B・ジョーダン(クリード チャンプを継ぐ男)



◆主演男優賞<コメディ/ミュージカル部門>
スティーヴ・カレル(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
マット・デイモン(オデッセイ) Lock
ロバート・デ・ニーロ(マイ・インターン)
コリン・ファース(キングスマン)
ビル・ヘイダー(Trainwreck)

if six...
ブラッドリー・クーパー(Burnt)
アル・パチーノ(Dearダニー 君へのうた)
ポール・ラッド(アントマン)



◆主演女優賞<ドラマ部門>
ケイト・ブランシェット(キャロル)
ブリー・ラーソン(Room)
ルーニー・マーラ(キャロル)
シアーシャ・ローナン(Brooklyn)
アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)

if six...
エミリー・ブラント(ボーダーライン)
シャーロット・ランプリング(45 Years)
シャーリズ・セロン(マッドマックス 怒りのデス・ロード)



◆主演女優賞<コメディ/ミュージカル部門>
ジェニファー・ローレンス(Joy) Lock
アン・ハサウェイ(マイ・インターン)
メリッサ・マッカーシー(Spy)
エイミー・シューマー(Trainwreck)
リリー・トムリン(Grandma)

if six...
ブライス・ダナー(I'll See You in My Dreams)
マギー・スミス(The Lady in the Van)
メリル・ストリープ(幸せをつかむ歌)



◆助演男優賞
イドリス・エルバ(ビースト・オブ・ノー・ネイション)
トム・ハーディ(レヴェナント:蘇えりし者)
マイケル・キートン(Spotlight)
マーク・ラファロ(Spotlight)
シルヴェスター・スタローン(クリード チャンプを継ぐ男)

if six...
ポール・ダノ(ラブ&マーシー 終わらないメロディー)
ベニチオ・デル・トロ(ボーダーライン)
マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ)



◆助演女優賞
エリザベス・バンクス(ラブ&マーシー 終わらないメロディー)
ジェーン・フォンダ(Youth)
レイチェル・マクアダムス(Spotlight)
ジェニファー・ジェイソン・リー(ヘイトフル・エイト)
ケイト・ウィンスレット(スティーブ・ジョブズ)

if six...
ジョアン・アレン(Room)
ヘレン・ミレン(Trumbo)
ジュリー・ウォルターズ(Brooklyn)




 毎度のことながらコメディ/ミュージカル部門の方が予想が楽しいです。楽しいのですが、困った!主演男優賞は明らかに有力候補不足。もしかしたら酷評された作品から候補者が出るかもしれません。例えば『Burnt』のブラッドリー・クーパーが候補に挙がったりして…。『Trumbo』がC/M部門ならば、ブライアン・クランストンはノミネート確実だったのですが…。『キャロル』のルーニー・マーラと『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが主演女優賞にカテゴライズされたため、助演女優賞も有力候補不足。スターパワーの強いヘレン・ミレンが最も評価の高いクランストンを差し置いて『Trumbo』から候補入りするかもしれません。うーん、カテゴリー分けは本当に重要です。

 皆さんも気楽に、遊び気分で予想してみてはいかがでしょう?





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