アデライン、100年目の恋

アデライン、100年目の恋 “The Age of Adaline”

監督:リー・トランド・クリーガー

出演:ブレイク・ライヴリー、ミキール・ハースマン、キャシー・ベイカー、
   ハリソン・フォード、エレン・バースティン、アマンダ・クルー

評価:★★★




 ヒロイン、アデラインが不老不死になるのは、交通事故に遭い、その上雷に打たれたためだ。以来彼女は、10年毎に住む土地を変え、名前を変え、早100年。永遠の若さは、どれだけ自然に歳を重ねることこそ美しいと言われても、望んでしまうもの。ここではそれにまつわる苦悩が説明過剰にならない程度に落とされる。その塩梅がなかなか大人っぽい。

 不老不死映画のヒロインは美貌の持ち主でなければならない。とんでもなくブスなヒロインだった場合、苦悩の質が異なってしまう(我ながら、偏見に満ちた考えだ)。その点、この『アデライン、100年目の恋』はブレイク・ライヴリーを主演に迎えて、正解だ。29歳という設定のライヴリーが、その美に哀しみを儚く映し出す。

 実はこの作品、ライヴリーのアイドル映画でもある。アイドル映画が主演女優を綺麗に撮らなければならないのはもちろんだけれど、不老不死の設定と永遠に若いという苦悩が、どれだけ女優を綺麗に撮っても不自然ではない状況を創り出す。こういう役を演じ、しかも作品を残すことのできるライヴリーは幸せだ。

 ライヴリーはドレスアップすると本当にゴージャス。細く長い手足や、適度に肉感的な肢体、まばゆいブロンド。正統派の美貌は頭に残り難いはずなのに、案外大胆に入る笑いじわや黒子のおかげで、マネキンに見えない。しかも彼女は、良い意味でどこかはすっぱさを感じさせるところがあり、気軽に手が届きそうにも思えるのだ。

 その魅力を最大限活かしたのが、TVシリーズ「ゴシップガール」(07~12年)のセリーナ役であることは間違いないものの、ここでもそれに負けじとライヴリーの魅力を承知した画がたっぷり。20年代、30年代ではエレガントな洋服やメイクでまとめ、60年代では前髪を下してキュートに、現代では意識的に(でしょう?)ドレスアップ場面が多く用意され、なおかついずれも永遠に新しさを感じさせるクラシック・スタイル。カジュアル過ぎると、一気にチープに見える弱点はあるものの、大半はライヴリーの美の花が咲き乱れる。

 前述のようにライヴリーはゴージャスでありながら、男が近づきやすいタイプ。けれどライヴリーの相手役にミキール・ハースマンを充てるのは違うのではないか。ハンサムともブサイクとも言い難い髭もじゃスタイルがいけないのか、イメージがいつまでも安定せず、それならばその父親役のハリソン・フォードとくっつく展開にしてくれても良かったのに(そう、ライヴリーは親子どんぶりな性的関係を築く!)。いや、フォードの役は思い詰め方が怖過ぎるんだけどサ。

 あ、でもハースマンはライヴリーに「花」を贈る場面は良かった。今度花をプレゼントすると約束したハースマン。現れた彼が贈るのは、タイトルや著者名に花の名前の入った本なのだ。くーっ、一度やってみたいね…と血迷ってみる。





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