November 13-15 2015, Weekend

◆11月第2週公開映画BUZZ


“By the Sea”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:アンジェリーナ・ジョリー
 Budget:$10,000,000
 Weekend Box Office:$96,250(10)
 OSCAR PLANET Score:40.6
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ブラッド・ピット
           主演女優賞:アンジェリーナ・ジョリー
           助演男優賞:ニエル・アレストリュプ
           助演男優賞:メルヴィル・プポー
           助演女優賞:メラニー・ロラン

“The 33”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:パトリシア・リゲン
 Budget:$25,000,000
 Weekend Box Office:$5,787,266(2452) zzz...
 OSCAR PLANET Score:48.9
 Oscar Potential:主演男優賞:アントニオ・バンデラス
           助演女優賞:ジュリエット・ビノシュ
           撮影賞、録音賞、音響効果賞

“Love the Coopers”
 配給:CBSフィルムズ
 監督:ジェシー・ネルソン
 Budget:$17,000,000
 Weekend Box Office:$8,317,545(2603)
 OSCAR PLANET Score:29.1 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ジョン・グッドマン
           主演女優賞:ダイアン・キートン
           助演男優賞:アラン・アーキン
           助演女優賞:アマンダ・セイフライド
           助演女優賞:マリサ・トメイ

“James White”
 配給:ザ・フィルム・アーケイド
 監督:ジョシュ・モンド
 Budget:-
 Weekend Box Office:$12,007(1)
 OSCAR PLANET Score:83.6 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ジョシュ・モンド
           助演女優賞:シンシア・ニクソン

“Shelter”
 配給:スクリーン・メディア・フィルムズ
 監督:ポール・ベタニー
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:44.8
 Oscar Potential:主演男優賞:アンソニー・マッキー
           主演女優賞:ジェニファー・コネリー
           助演男優賞:アンソニー・マッキー

“Heist”
 配給:ライオンズゲイト
 監督:スコット・マン
 Budget:22,000,000
 Weekend Box Office:$28,688(24) zzz...
 OSCAR PLANET Score:35.1
 Razzie Potential:主演男優賞:ロバート・デ・ニーロ


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 最近は女優としてより監督としての活動に重きを置いているアンジェリーナ・ジョリーの監督作第3弾が登場。『By the Sea』は前二作とはがらりと趣を変えたアートフィルム。1970年代半ば、作家と元ダンサーのアメリカ人夫妻が関係修復のための旅に出る物語。ふたりは旅先のフランスで互いに向き合うことになる。ジョリーは夫のブラッド・ピットと共に主演を兼ねていることもあり、セレブリティの私生活を覗き見しているかのような雰囲気があるが、それ以上の深味は感じられないとする意見が多い。映像は美しくても、人間の掘り下げには失敗しているという。この評価はジョリー監督作としては、これまでで最も低いと言って良く、賞レースBUZZも急速に萎んでいる。望みがあるとするなら、スター大好きのゴールデン・グローブ賞になるだろうが、おそらくそれも難しいのではないか。また、カップル映画は興行的成功に結びつき難いというのが業界の常識だが、興行成績は彼らのスターパワーに見合わない平凡なもの。ジョリーの次の監督作に、再びピットが出演するという噂もあるが、果たして実現するかどうか。おそらく業界としてはジョリーには監督ではなく女優として活動して欲しいと願っているはずだが…。

 2010年チリの鉱山を舞台にした『The 33』は、落盤事故により地下700メートルに閉じ込められた33人の作業員のサヴァイヴァルを描く作品。…と、そう、これは記憶に新しい実話を基にしたもので、事故直後から映画化が噂されていた。ハリウッドが動いてようやく公開に漕ぎ着けたわけだが、批評家の反応は素っ気ない。ヒロイズムについて問い掛けるテーマや魅力的なキャストによる演技は見ものでも、散漫な演出や型通りの展開が作品から活気を奪っているという。賞レースダークホースになることも期待された映画だが、撤退と見るのが妥当だと思われる。オープニング成績も話題性の割りには寂しいもので、持久力もありそうにない。アントニオ・バンデラスは久々の話題作主演となったが、残念、キャリアを再び上昇させるような結果にはならなかった。

 毎年この時期になると必ず一本は封切られるクリスマスムービー。今年登場するのは『Love the Coopers』で、クリスマス休暇に集まった四世代に渡る家族が繰り広げるドタバタ劇が、豪華スターの競演で描かれる。この手の映画は批評家受けが悪いのが常だが、この作品も例にもれず、批評には厳しい言葉がずらりと並んでいる。クリスマスの精神を称えるには程遠い薄っぺらな人情劇は、ほとんどホラーの様相…。クリスマス映画には珍しいビターな流れも力にならないとのこと。そしてそれは映画ファンも同じように受け取ったようで、劇場は活気に乏しい週末になった(ただし、クリスマスに向けて息の長い興行になるとの見方がないではない。疑わしいと思われるが…)。ラジー賞で目に留めてもらえれば良い方かもしれない。

 さて、賞レース好きが注目すべきは『James White』。父の死と母のガンの悪化により苦しむ21歳の青年ニューヨーカーを描くインディーズドラマ。サンダンス映画祭で絶賛されて大きな話題を呼んだ作品が賞レースシーズンにようやく公開された。心の機微と呼ばれるものが丁寧に描き出された物語で、キャラクターには現実感がたっぷり。胸を掻き毟られずにはいられないエモーションが横溢していると、映画祭同様、批評家も厚い賛辞を贈っている。とりわけ青年役のクリストファー・アボットと母役のシンシア・ニクソンが見せる演技は秀逸で、間違いなく2015年最高レヴェルにあるという。オスカーに絡むには作品規模が小さいことは間違いないが、この賛辞を考えると一定数の支持は集まると思われる。少なくともインディペンデント・スピリット賞では有力視される他、各批評家賞でも気に留めておいても良いのではないか。レース参戦には、とにかく作品を見てもらわないことには始まらない。賞レース実績のないザ・フィルム・アーケイドがどれだけ本気になれるかも重要になるだろう。そのためには興行的成果を上げておきたいところだが、一館で始まった興行はさほどインパクトのあるものとはなっていない。さて…。





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