ダイバージェントNEO

ダイバージェントNEO “Insurgent”

監督:ロベルト・シュヴェンケ

出演:シャイリーン・ウッドリー、テオ・ジェームズ、アンセル・エルゴート、
   マイルズ・テラー、ナオミ・ワッツ、ケイト・ウィンスレット、
   ジェイ・コートニー、メキ・ファイファー、ゾーイ・クラヴィッツ、
   オクタヴィア・スペンサー、スキ・ウォーターハウス、
   トニー・ゴールドウィン、アシュレイ・ジャド

評価:★★




 『ダイバージェントNEO』で真っ先に目を引くのは、シャイリーン・ウッドリーのショートヘアだ。「きっと、星のせいじゃない。」(14年)でも短かったけれど、今回はアクション映えを意識した、よりスポーティなスタイル。そうしたら、正統派美女の基準からは僅かにずれた例の顔の各パーツが強調され、ますます独特の存在感が際立つではないか。似合っている似合っていない云々ではなく、いよいよ一度見たら忘れられない顔だ。頭の形が良いのは大いにプラスだ。

 世界観は相変わらず魅力に欠ける。「ハンガー・ゲーム」(12年)を連想させる、ひとりの若い女が体制に反旗を翻す構図に、吸引力がない。世界を五つの派閥に分けるという単純さとは裏腹に、人間関係やそれぞれの派閥の思惑が整理されないままに入り組み、スピード感をどんどん殺す悪循環から逃れられない。ヒロインや周辺人物が何を目的にどこで動いているのか、それすら上手に見せられない。辿り着く先は、何故か「メイズ・ランナー」(14年)だ。

 ところが、このシリーズが期待作であることは間違いないようで、ケイト・ウィンスレットに続き、ナオミ・ワッツが初登場するではないか。どうやら本格的なアクションを見せるのは第三作以降のようだけれど、立派な歳であるテオ・ジェームズ(実年齢31歳)の母親という意表を突いた役で、ウィンスレット共々無駄に演技力を見せる。ウィンスレットとワッツの絡みがほんの少ししかなかったのが残念無念。

 振り返れば、ヒロインの行動範囲はそう広くはない。何をしたいのかいい加減に処理されていることもあり、物語と連動したスケール感の乏しい画が並ぶ。敢えて見せ場を挙げるなら、捕えられたヒロインがいくつものチューブに繋がれ、意識をどこかに飛ばした状態で繰り広げられるアクションになる。重力や質量を弄ったそれは、ほとんど「マトリックス」(99年)からの拝借と言われても仕方ない。ただし、拝借の仕方に芸はない。「ウッドリー vs. ウッドリー」の画に対する熱量の少なさが、全てを物語る。

 そもそもSFだというのに、美術がチープだ。出てくるガジェットもつまらない。異端者(ダイバージェント)を識別する機械の安易な使用法とデザインに驚く。原作に書かれている通りなのか。それともイマジネーションを広げるのに失敗したのか。

 人間関係の揺さぶりも大いに雑だ。とりわけアンセル・エルゴート扮するヒロインの兄の動きが不可解を極める。第三作以降でフォローがない場合、実に底の浅いキャラクターということになる。やたら無表情を通すエルゴートは、序盤でアクションに参加する。このとき見せる走り方が何ともまあ、どん臭い。演技でわざとそう走っていると思うしかない。ウィンスレットとエルゴートが並んだ画は、(現時点での)役者の力の差が歴然となり、ある意味見ものだ。





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