Dearダニー 君へのうた

Dearダニー 君へのうた “Danny Collins”
家事に追われる休日 手紙とメール
監督:ダン・フォーゲルマン
コンサートでギターとドラム 綾小路きみまろ
出演:アル・パチーノ、アネット・ベニング、ジェニファー・ガーナー、
   ボビー・カナヴェイル、ジョシュ・ペック、メリッサ・ブノワ、
   クリストファー・プラマー、カタリーナ・キャス、ジゼル・アイゼンバーグ
パソコンとスマートフォン
評価:★★




 アル・パチーノ演じる人気シンガーはジョン・レノン崇拝者という設定で、だからレノンの曲が次々流れる。「Working Class Hero」から始まり、「Imagine」「Love」と誰もが知る楽曲が続々登場。そればかりか映画全体が、ラヴ&ピースの匂いに包まれる。何と言うか、この気配が苦手だ。快感のツボを押し過ぎて。これがミック・ジャガーだったら随分印象は違っただろう。いや別に、マリリン・マンソン系なんて希望しないからサ。まあ、実話ベースだしな。

 『Dearダニー 君へのうた』は何のことはない、一度も会ったことのない父息子が遂に出会い、関係を修復する話だ。主人公の職業が歌手であるため、装飾は派手だ。しかも、おまけに老いらくの恋が入る。ビジネスが絡む。当然のように見せ場がライヴシーンになる。はい、余計なところへの首の突っ込みが過ぎる。

 父と息子は、息子が生を受けて何十年も経って初めて顔を合わせるのだ。そこに絞った話にしなくてどうする。ベタベタした人情劇にされるのはごめんだけれど、本来あるべき父息子の掛け合いが僅かに限られたため、パチーノが金に物を言わせた話に見えなくもない。息子夫婦もそんなにあっさり気を許しちゃって…良いのか?

 それでも難病まで絡んだ物語が、喜劇として仕立てられたのは有難い。主人公は結構なお調子者と言って良いだろう。どこから本気かジョークか分からない言動ばかりで(いや、彼なりにいつも本気なのか)、それが相手にぶつかると場の空気が自然に軽くなる。力み過ぎることの多いパチーノが、ここではリラックスしたままに芸達者なところを見せる。あ、でもステージ場面は、纏う空気が綾小路きみまろみたいだったけど。

 それにしてもレノンからの手紙一通で、主人公が人生を劇的に変えるという展開には説得力がない。ドラッグをやめて、女関係を整理し、30年ぶりに新曲を書き、家族関係の修復に走るって…。そこに捻ったドラマがあればノレたかもしれないのに、実話ベースの限界がここにもちらり。

 逆に説得力があったのは配役だ。パチーノとボビー・カナヴェイルが親子を演じる。なるほど!カナヴェイルの目周りの異様なまでの濃さは、パチーノ的だったのか。軽い役をあてがわれがちなカナヴェイルが誠実な演技を披露するのが嬉しい。もっと器用に色んな役に染まれる人だろう。パチーノとカナヴェイルのラストシーンは、狙い過ぎと呆れつつ、ついホロり。その後すぐ、新曲の扱いはこれで良いのかと首を捻るのだけれど…。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ