October 2-4 2015, Weekend

◆10月第1週公開映画BUZZ


オデッセイ “The Martian”
 配給:20世紀フォックス
 監督:リドリー・スコット
 Budget:$108,000,000
 Weekend Box Office:$54,308,575(3831) Great!
 OSCAR PLANET Score:87.3 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞監督賞脚色賞
           主演男優賞:マット・デイモン
           助演男優賞:ジェフ・ダニエルス
           助演女優賞:ジェシカ・チャステイン
           助演女優賞:クリステン・ウィグ
           撮影賞編集賞美術賞衣装デザイン賞
           視覚効果賞録音賞音響効果賞作曲賞

ザ・ウォーク “The Walk”
 配給:トライスター
 監督:ロバート・ゼメキス
 Budget:$35,000,000
 Weekend Box Office:$1,560,299(448)
 OSCAR PLANET Score:78.5
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演男優賞:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
           助演男優賞:ジェームズ・バッジ・デイル
           助演男優賞:ベン・キングスレー
           撮影賞、編集賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞

“Freeheld”
 配給:ライオンズゲイト
 監督:ピーター・ソレット
 Budget:-
 Weekend Box Office:$37,983(5)
 OSCAR PLANET Score:61.0
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚色賞
           主演女優賞:ジュリアン・ムーア
           助演男優賞:スティーヴ・カレル
           助演男優賞:マイケル・シャノン
           助演女優賞:エレン・ペイジ
           メイキャップ&ヘアスタイリング賞

“Hell and Back”
 配給:フリースタイル・リリーシング
 監督:トミー・ジアナス、ロス・シューマン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$104,374(411) zzz...
 OSCAR PLANET Score:-
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

わたしはマララ “He Named Me Malala”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:デイヴィス・グッゲンハイム
 Budget:-
 Weekend Box Office:$60,884(4) Good!
 OSCAR PLANET Score:61.6
 Oscar Potential:ドキュメンタリー映画賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 リドリー・スコットが「プロメテウス」(12年)に続いて手掛けるSF超大作が『オデッセイ』。アンディ・ウィアーのベストセラーを映画化したもので、火星探査中に嵐に遭遇、ただ一人火星に取り残された男が主人公。酸素や食料は僅かという絶望的状況下、次に探査機がやってくる4年後まで、彼が生き延びようとする様が描かれる。宇宙で孤立無援の主人公…と聞くと、どうしても「ゼロ・グラビティ」(13年)をヒントにした映画かと邪推してしまうが、何とびっくり、それには及ばないにしても、批評家から極めて高い支持を獲得している。原作のエッセンスを絶妙に切り取った脚本には知性とスリルが詰め込まれ、しかもファニーですらあるとの評が大量に飛び交っている。スコットのSFセンスが炸裂するヴィジュアルと語り口、マット・デイモンの堂々たる演技も最高級。彼らのキャリアベストだという声すら上がっている。スター街道をひた走るデイモンはともかく、このところじり貧傾向にあったスコットにとっては起死回生の一打になったことは間違いない。そして嬉しいことにこの評価は興行成績にも繋がっていて、週末3日間成績は5,430万ドルという驚くべきもの。この数字は10月公開作としては、首位に立つ「ゼロ・グラビティ」に肉薄する。秋を代表するメガヒットに発展することだろう。内容は決して賞好みではないものの、もしかすると技術賞だけでなく作品賞や主演男優賞を始めとする主要部門でも健闘するのではないかとの声が出るのも当然と言える。ダークホースと言って良い。

 期待作『ザ・ウォーク』も登場。1974年8月7日、世界一の高さ(411メートル。110階建て)を誇るワールド・トレード・センターのツインタワーをロープ一本で繋ぎ、命綱なしで歩くことに挑戦する男が描かれる。…と書けばピンと来る映画ファンは多いはずで、男の正体はフランスの大道芸人フィリップ・プティ。オスカー受賞のドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」(08年)の主人公こそがプティ。ロバート・ゼメキスが実話ドラマに挑むと言っても、プティが成し遂げたことを考えれば、ヴィジュアルが見ものになることは容易に想像できる。実際3Dを駆使して表現される高所表現は素晴らしいと批評家のお墨付きを獲得(鑑賞中に吐いてしまったという報告も?)。その上、人間ドラマとしても充実しているとの意見が多い。プティを演じるジョセフ・ゴードン=レヴィットも爽快パフォーマンス。ただ、絶賛一色かと言うとそうでもなく、ヴィジュアルが素晴らしいだけに物語とのバランスが取れていないとの指摘は決して小さくない。賞レースに絡めて言うなら、撮影賞や視覚効果賞等技術賞に絡む質は十分具えているものの、作品賞を始めとする主要部門に絡むのは難しいという評価。この現状を打破して賞レースで善戦するには興行的成功が不可欠になるが、週末成績はゼメキス映画とは思えない寂しいものに落ち着いている。このまま賞レースBUZZは消滅してしまうのか。果たして…。

 『Freeheld』もオスカー候補に挙がった(しかも受賞)短編ドキュメンタリー映画を長編化したもの。ニュージャージー州、自動車整備工と刑事のレズビアンカップルのひとりが末期癌に侵され、愛する人に遺族年金を残そうとするもの、同性のパートナーであることを理由に拒否される。ふたりの制度改正を求めた闘いが描かれる。社会派の内容で、しかも信頼の厚いジュリアン・ムーアとエレン・ペイジの主演ということで批評家受けするかと思われたが、無念、反応は鈍いものに終わっている。伝えられるメッセージこそ立派だが、登場人物も物語も型通りで意外性に乏しく、それが真実味を傷つけているとの評が大多数。これでは賞レース参戦は難しいだろう。もしチャンスがあるとするならムーアとペイジの演技賞になるだろうが…。興行的にも苦戦を強いられている。





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