モール・コップ ラスベガスも俺が守る!

モール・コップ ラスベガスも俺が守る! “Paul Blart: Mall Cop 2”

監督:アンディ・フィックマン

出演:ケヴィン・ジェームズ、レイニ・ロドリゲス、ニール・マクドノー、
   シャーリー・ナイト、エドゥアルド・ヴェラステーギ、
   ダニエラ・アロンソ、デヴィッド・ヘンリー、D・B・ウッドサイド

評価:★★




 ふと腑に落ちた。ケヴィン・ジェームズは「最後の恋のはじめ方」(05年)の例を挙げるまでもなく、踊れるデブだ。ジェームズが乗るセグウェイは、ダンスの代わりなのだ。デブの弾力とマシーンの硬質性が溶け合って、見た目にユニークな印象を残す。なるほど、納得。

 …それなのに、あぁ、『モール・コップ ラスベガスも俺が守る!』ではセグウェイ場面が目に見えて減っているのではないか。ジェームズがセグウェイを軽快に乗りこなす場面は数えるほどしかなく、しかもクライマックスでは、セグウェイがやたらごつごつした最新版にヴァージョンアップ。いただけない。セグウェイはおもちゃと間違えるぐらいの手軽さが良いのだ。そこにジェームズが乗るから面白いのだ。求められるのは「マシーン」ではない。

 セグウェイの進化は続編の勘違いと言うべきなのだろう。他にも、舞台をわざわざラスヴェガスに設定したり、登場人物を大袈裟に増やしたり、立ち向かう犯罪を大きくしたりと、金をかけた分だけ犯罪や物語のサイズを大きくしているものの、その分ジェームズが巨体をぶつけられる部分が少なくなり、結果大味にしか見えない。低血糖症という設定は、一作目(09年)同様ギャグとしてしか機能しない。

 警備員という職業が世間から軽く見られていることが強調されているのが不可解だ。警備員にエールを贈るふりをして、もしかして作り手自身がそう思っているのではないかと勘繰ってしまう場面がちらほら。警備員でもここまでできるんだ!の叫びが大き過ぎるのだろうか。警備員ではなくジェームズ演じるポール・ブラートという役柄に絞って話を進めた方が気にならなかったのではないか。

 でもまあ、不満をたらたら言いながらもジェームズを眺める余地は残されている。身体が十分動くジェームズが愛敬たっぷりのアクションを次々投下。もちろんカッコ良くはキマらない。緩い。でもその緩さが不思議と癖になる。ジェームズ以外のデブではだめだ。ジャック・ブラックでは暑苦しくなり過ぎるし、ジョナ・ヒルではユーモアがドライになり過ぎる。ジェームズがある演説をする場面は、彼の優しいパーソナリティがよく分かる。

 それから娘役のレイニ・ロドリゲスが妙に目立つ。一作目の頃に較べて、顔立ちはそのままに、確かに大きくなった。髪はくるくるが可愛らしく、眉はシャープに、メイクは濃い目に。そしたらあらら、まだ十代という設定なのに、オバチャンみたい。けれど、可愛いオバチャンだ。彼女をジェームズ並に活躍させても面白かっただろう。





ブログパーツ

blogram投票ボタン

スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

blogram投票ボタン
blogram投票ボタン
人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Friends
福☆こもろ