テッド2

テッド2 “Ted 2”

監督・声の出演:セス・マクファーレン

出演:マーク・ウォルバーグ、アマンダ・セイフライド、ジェシカ・バース、
   ジョヴァンニ・リビージ、ジョン・スラッテリー、モーガン・フリーマン、
   トム・ブレイディ、デニス・ヘイスバート、リーアム・ニーソン、
   パトリック・スチュワート、ティファニー、ジミー・キンメル、ジェイ・レノ

評価:★★★




 テッドの見せ場はいきなり訪れる。オープニングのミュージカル場面がそれだ。結婚式を挙げたテッドが、突然歌い踊り始める。バックに数十人ものダンサーを従えて画面狭しとパフォーマンス。金と労力がかけられていることは一目瞭然。世界一可愛くて、世界一オッサンなミュージカルスターの誕生だ。『テッド2』、何ならこのままミュージカル映画にしても良かったのに。

 ぬいぐるみと人間の永遠の誓いから始まった物語は、倦怠期の話に突入、打開策として子作りが始まり、それが市民権の問題へと発展、いつしか裁判劇の様相を呈する。前回はナンセンスな面白さがハートのある物語に密着していたのに対し、今回は全編テキトーに見えるのが辛い。テッドと親友ジョン(もちろんマーク・ウォルバーグ。こちらもオッサンに磨きをかける)のコントを無理矢理ストーリー仕立てにしたように見える。

 これは多分、前回ほどに魔法の効きが良くないということなのだろう。ぬいぐるみが喋り、しかも中身が中年オッサンという設定そのものを大きく膨らませることで可能になった毒入りファンタジーが、ぬいぐるみが喋るのが当たり前になったことで、なあなあの匂いを濃くしている。結果、前面に出るのはぬいぐるみのアイデンティティーではなく、その下品さだ。もちろんそれはそれで可笑しくなくはない。

 テッドの声も担当する監督のセス・マクファーレンは、場面毎に必ずポップカルチャーネタを放り込んでくる。その入念な落とし方には執念のようなものを感じさせ、ほとんどテッド愛を凌駕しているのではないか。テッドが夜中に精子を頂戴しようと忍び込む先がトム・ブレイディ宅だったり、脈略なく「ブレックファスト・クラブ」(85年)「ジュラシック・パーク」(93年)を始めとする有名映画のパロディが入ったり、終盤の見せ場となる舞台はコミコン会場だったり…。アマンダ・セイフライドとゴラムを並べる場面なんてサイコー。

 テッドとジョンのコンビネーションのぐだぐだした感じはマリファナよりよっぽど中毒性がある。ただ、一作目(12年)で見せ場を作っていたケンカ場面に匹敵する強烈な画は見当たらないか。これはもしかしたらテッドの世界観が早くも安定期に入ってしまったということなのかもしれない。もっと攻めても良いのではないか。

 例えばセイフライドやモーガン・フリーマンのような人気者をせっかく担ぎ出しているのだから、彼らをテッドとジョンの世界に激しく巻き込んで困惑させるべきだった。セイフライドはマリファナ好きの弁護士という設定こそエキセントリックだけれど、その他の要素は普通のそれと何ら変わりない。彼女はジョンの相手役として出てきたに過ぎないのだ。





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