September 11-13 2015, Weekend

◆9月第2週公開映画BUZZ


ヴィジット “The Visit”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:M・ナイト・シャマラン
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:$25,427,560(3069) Great!
 OSCAR PLANET Score:62.0
 Oscar Potential:録音賞、音響効果賞

“The Perfect Guy”
 配給:スクリーン・ゲムス
 監督:デヴィッド・R・ローゼンタール
 Budget:$12,000,000
 Weekend Box Office:$25,888,154(2221) Great!
 OSCAR PLANET Score:35.3
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
            主演男優賞:マイケル・イーリー
            主演女優賞:サナ・レイサン
            助演男優賞:モーリス・チェスナット

“90 Minutes in Heaven”
 配給:サミュエル・ゴールドウィン・フィルムズ
 監督:マイケル・ポーリッシュ
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:$2,035,273(878) zzz...
 OSCAR PLANET Score:30.5 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ヘイデン・クリステンセン
           主演女優賞:ケイト・ボスワース

“Time Out of Mind”
 配給:IFCフィルムズ
 監督:オーレン・ムーヴァーマン
 Budget:-
 Weekend Box Office:$18,934(3)
 OSCAR PLANET Score:71.6
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:リチャード・ギア

“Sleeping With Other Peopl”
 配給:IFCフィルムズ
 監督:レスリー・ヘッドランド
 Budget:-
 Weekend Box Office:$89,102(5) Good!
 OSCAR PLANET Score:60.6
 Golden Globe Potential:主演男優賞:ジェイソン・サダイキス
            主演女優賞:アリソン・ブリー

“A Brilliant Young Mind”
 配給:サミュエル・ゴールドウィン・フィルムズ
 監督:モーガン・マシューズ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$31,408(3)
 OSCAR PLANET Score:74.6
 Oscar Potential:None


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 近年はメジャー大作を任されては失敗し、ラジー賞の常連になっていたM・ナイト・シャマランが、久々にスター不在の小品スリラーに挑んだ。『ヴィジット』がその作品で、決して好レヴュー一色ではないものの、好意的見解優勢となっている。休暇を祖父母の住む田舎で過ごすことになった姉妹が主人公。夜になると不穏な気配を感じる姉妹が言いつけを破り、部屋を出たことから起きる怪現象が描かれる。言わば、シャマランの原点回帰の一本であり、恐怖と笑いがミックスされた演出はホラーファンの満足感を満たすのに十分なレヴェルにあるとのこと(もちろん、依然厳しい目で批判した評もある)。どの作品でもどんでん返しを期待されたことが原因か、長らく映画ファンから呆れられていたシャマランの軌道修正は、ひとまず成功したと見て良いだろう。賞レースに絡むことはないだろうが、問題ない。興行成績も低コストやスターの不在、爆発的ヒットの望めない9月公開であることを考えれば、上々の滑り出しと言える。

 『The Perfect Guy』はアフリカ系をターゲットにしたロマンティック・スリラー。恋人と別れたキャリアウーマンが理想の男と出会い付き合うようになるが、男の本性は実は…。「危険な情事」(87年)を彷彿とさせるストーリーにはユーモアも優雅さもない上、子どもじみた展開が大人に退屈だと不評。ただし、批評家向け試写をパスして封切り、批評が出るのを遅らせたのが効いたのか、アフリカ系の女性を中心に大量動員に成功、Box Office首位に躍り出た。既に黒字興行を実現していて、配給会社は笑いが止まらない。この成功は前年の「善き人に悪魔は訪れる」と全く同じパターン。もしかするとこの時期は今後、アフリカ系女性に狙いを定めた作品が封切られることになるのかもしれない。なお、ラジー賞への警戒は一応必要だと思われる。

 『90 Minutes in Heaven』も低予算の一品。交通事故で死を宣告された男が一時間半後に生還、彼は天国を見たと言い…。現在「War Room」(15年)が大ヒット中だが、それに続く宗教物。こちらはヘイデン・クリステンセン、ケイト・ボスワースといった人気スターも出演しているが、「War Room」から客を奪うことに失敗してしまった(「War Room」ヒット直後で、信仰心の厚い人が興味を持てなかったというのが正しいか)。批評も、映画的魅力に乏しく説得力に欠けたドラマだと手厳しく斬ったものが大半。話題性もなく、ラジー賞に絡むのも難しいはず。クリステンセンはしばしのブランクを経て、再び映画出演が増えてきたが、そろそろヒットを飛ばさないと復活が難しいポジションに追い込まれるだろう。

 一年前のトロント映画祭で公開された『Time Out of Mind』が遂に公開。一年寝かされたのは賞レースに向けて準備を整えるためだと思われるが、まずまずの評価を獲得することに成功。ホームレスの男が疎遠な娘との和解を試みる様が描かれていて、その社会派の内容に真摯に向き合った作りが認められている。また、主演のリチャード・ギアのホームレス演技も大変献身的かつ説得力あるもので、その演技が作品を支えているとの声が大きい。撮影中、ギアが本物のホームレスに間違われたことがニュースになったが、それくらいにギアが役に打ち込んだということだろう。ただ、それがBUZZの盛り上がりに繋がっていないのは厳しいところ。興行成績に派手さはなく、話題性にも乏しい感は否めず、配給会社はプロモーションをもっと工夫するべきだったかもしれない。このBUZZ不足を考慮すると、ギア念願のオスカー初候補はまたしてもお預けになると思われる。





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