ミッシング・デイ

ミッシング・デイ “Reclaim”

監督:アラン・ホワイト

出演:ジョン・キューザック、ライアン・フィリップ、レイチェル・レフィヴレ、
   ジャッキー・ウィーヴァー、ブリアナ・ロイ、ヴェロニカ・フェイ・フー、
   ルイス・ガスマン、ジャンドレス・バーゴス

評価:★★




 世界では年間120万人もの人身売買が行われているのだという。ここではその一件に加え、子どもに恵まれない善良な人の心につけ込んだ詐欺も描かれる。リクレイムと言うらしい。『ミッシング・デイ』はその実態を暴き、世界へ警鐘を鳴らす。…などという志の高い映画ではない。

 インターネットで見つけた養子斡旋広告に安易に手を出し、プエルトリコまでホイホイ出かけ、10万ドルを搾り取られたばかりか、引き取った娘まで奪われるカップルの物語。そこに見えるメッセージは、物事を簡単に信じてはいけないという酷く当たり前のそれでしかない。人身売買の実態やそれを悪用した詐欺の巧妙な手口が明らかになることもない。

 勝負を賭けるポイントは単純だ。夫婦は生き延びられるか否か。それに尽きる。金に目が眩んで夫婦からさらに金を搾り取ろうとする悪党たち、彼らとのバトル。したがって悪党の正体が明らかになってからは、夫婦と悪党の鬼ごっこしか出てこない。

 もちろんそれ自体は悪いことではない。問題はそのサスペンス作りが退屈を極めることだ。アクションと呼べるものが、銀行から金を下ろした直後の街中での逃走劇と、人気のない山道でのカーチェイスぐらいしかなく、しかもいずれもただ様子を映しただけの画で終わっている。

 では代わりに頭脳戦があるかというと、そちらは触れられもしない。体力がない一般人なら頭を使えの発想は微塵もなく、部屋に閉じ込められたら排気口から脱出する、トランクの鍵は銃弾で開ける、程度の頭使い。悪党も賢くないし、警察は無能。それに合わせた一般人が選ばれたのかもしれない。

 オッサンになっても子どもっぽいライアン・フィリップ(TVシリーズ「ダメージ」(07~12年)シーズン5からすると、そこが良いのかもしれない)ややたら悪役演技に凝っているジョン・キューザックが、チープなこの世界にハマる。ただし、ジャッキー・ウィーヴァーには敵わない。一発で悪だと分かるババアの凄み。優しい言葉や意表を突いて可愛らしい声が容姿とのユニークなアンバランスを作る。ババアが派手に動く画をもっと見たかった。もちろんババアとは褒め言葉だ。





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