ベアリー・リーサル

ベアリー・リーサル “Barely Lethal”

監督:カイル・ニューマン

出演:ヘイリー・スタインフェルド、トーマス・マン、ダヴ・キャメロン、
   ソフィー・ターナー、トビー・セバスチャン、ガブリエル・バッソ、
   ダン・フォグラー、ロブ・ヒューベル、トム・ビショップス、
   ジェイミー・キング、ジェシカ・アルバ、サミュエル・L・ジャクソン

評価:★★




 孤児の少女が、幼い頃から政府の暗殺者養成学校で訓練される。秀でた才能を持ち、結果も残し、期待の星だった彼女が死を偽造。交換留学生としてある家庭で暮らし、学校にも通うことになる。ここまでのスケッチが快調だ。シリアステイストに見せかけて、『ベアリー・リーサル』はコメディ。それも青春要素がたっぷり絡む。「ニキータ」(90年)路線でも「レオン」(94年)路線でもない。

 「早く普通の高校生になりたい」を合言葉にしたヒロインのスクールライフは、世俗との接触を絶った生活が祟り、すっとこどっこいなものになる。化粧はけばけばしくなり、ファッションはヒッピー崩れ風。青春映画で勉強した学校ルールを信じ込み、周りを唖然とさせる。その過程で家族の温かさ、本当の友情、初恋といった青春映画のお決まりのテーマが次々回収されていく。それをベタだと批判することは簡単だけど、目くじらを立てるのは大人気ない。これはアイドル映画なのだから。

 問題はそのアイドルが、ヘイリー・スタインフェルドという点に尽きる。スタインフェルドと言えば、デビュー作「トゥルー・グリット」(10年)でコーエン兄弟に見出され、いきなり実力を知らしめた少女スター。気がつけばハイティーンになり、いよいよ女優活動が本格化してきた。この映画はスタインフェルドのアイドル性に焦点を当てているのだけれど、残念、スタインフェルドにはアイドル映画に必要な、良い意味での軽さがない。

 多分それは予想以上に大きく育ったことに関係している。別に太っているわけではないのに、妙にごつく感じられる。おそらく、骨が太いためだ。肩など実にがっしり。周りの高校生役の女優たちと一緒に並ぶと、一目瞭然。この体型は残念、アイドル映画で必要不可欠の、可愛らしい衣装が似合わない。無理して学校生活に合わせようという役柄の設定に合っていると言えなくもないものの、うーん、演出自体は直球のアイドル映画のため、違和感が先に立つ。

 この映画には悪役(!)としてジェシカ・アルバが出てくる。「ダークエンジェル」(00~02年)直後ぐらいの彼女がヒロインを演じたら愛らしくなったのではないかと察する。女優としてのキャリアを諦めたのか、特に見せ場らしい見せ場がないままなのがお気の毒。実業家として好調だから、それで良いのか。どうなんだ。いや、でもやっぱりクライマックスのバトルぐらい、スタインフェルドとアルバをもっと派手に暴れさせるべきだろう。

 スタインフェルドの身体は、おそらく絞ればアクション映えする。ここでは肉つきの良さだけが前面に出ているけれど、現代っ子らしい手足の長さはきっと、銃器を使わない格闘場面で活きる。顔の作りにもう少々のスター性が欲しいと思いつつ、本格派の匂いこそが武器だから仕方ない。アイドル映画は案外難しいのだ。





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