ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション “Mission: Impossible - Rogue Nation”

監督:クリストファー・マックァリー

出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、
   レベッカ・ファーガソン、ヴィング・ライムス、ショーン・ハリス、
   アレック・ボールドウィン、サイモン・マクバーニー

評価:★★★




 一作目(96年)でいきなりあの人物を真犯人に置いてしまい、今後シリーズはどうなってしまうのかと思われたのが懐かしい。あれから20年近く経ち、新しくIMFの顔となったイーサン・ハントはしかし、依然元気溌剌。その体技の跳躍は留まるところを知らない。保険会社が白目を剥くだろう危険なアクションの波状攻撃。トム・クルーズ、アッパレ。さすが最後のハリウッド王道スターだ。

 いきなり既に空にある飛行機にぶら下がる(と言うかしがみつく)アクションで度肝を抜いた後も、『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』は出し惜しみしない。ハントが籍を置くIMF、英国諜報機関MI-6、多国籍スパイ集団シンジゲートらの頭脳戦を息抜きに使い、派手なアクションを次々投入する。いずれもクルーズ本人がやってのけている(ように見える)のがミソだ。このシリーズは監督が一作毎に代わってきたけれど、それでもシリーズに一貫性を感じるのはクルーズの身体を張ったアクションがあるからだ。一作目の宙吊りアクションのときから、クルーズのアクションには張り詰めるような緊張感と、そして笑いがある。

 そう、笑いだ。クルーズのアクションは可笑しいのだ。もちろんバカバカしくて笑えるのではない。滑稽で笑えるのでもない。そこまでやるかの執念が驚きを通して一周してしまい、もはや笑うしかない…というところまで来ているのだ。むっちりレスリング体型も物を言う。そしてこれはクルーズが唯一無二の大スターである証拠でもある。今回は飛行機アクションの他にも、遠心分離機風の機械が動く水中アクション、山中でのバイクアクション等で笑い交じりの興奮を引き出す。

 かと思えば、ウィーンのオペラハウス内で繰り広げられるアクションには静の匂いが濃い。無理もない。会場は大人の観客でひしめき合っている。上演も始まっている。敵も味方も皆、ここでは静かに目的の達成を目指す。舞台装置を使ったアクションの流れから、三人の人間がある人物を狙撃しようとする場面の巧さに唸る。そして誰が誰を撃つのかも。名画の匂いもチラリ。

 そして、今回はシリーズ中、最もキャラクターが重要視されている。当初はイーサン・ハント ショウのような趣が強かったのが、脇のキャラクターが育ってきて、各々シリーズに欠かせない顔になった。とりわけサイモン・ペッグ演じるベンジーはコミックリリーフ以上の活躍が用意される。クルーズのスターオーラに決して呑まれないペッグはもっと讃えられて良い。

 そして、新ヒロイン、イルサ役で登場するレベッカ・ファーガソンだ。初登場場面で見せるスピードと足技からして只者ではない彼女は、ただのセクシー担当ではない。クルーズ同様に身体を張るのはもちろん、そのスクリーン映えが気持ち良い。黄色のスリットドレスをエレガントに着こなすモデル体型の中でも、長い手足がとにかく目に焼きつく。決して細過ぎない肉感性のある肢体をフル活用し、ハントの窮地を幾度も救う。彼女が敵か味方か分からない立ち位置にいることで、物語のエンジン回転数が何度急上昇したことか。完全にクルーズ好みの顔立ちなのは…まあ、笑って良いポイントだろう。

 クライマックス、最後のミッションはもっと捻っても良かったかもしれない。深刻顔を崩さない大ボスとの対決の勝敗が案外あっさり決まってしまった。まあ、その匙加減こそが大人の味と見るべきか。





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