August 14-16 2015, Weekend

◆8月第2週公開映画BUZZ


コードネーム U.N.C.L.E. “The Man from U.N.C.L.E.”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:ガイ・リッチー
 Budget:$75,000,000
 Weekend Box Office:$13,421,036(3689) zzz...
 OSCAR PLANET Score:58.9
 Oscar Potential:美術賞、衣装デザイン賞
 Golden Globe Potential:主演男優賞:ヘンリー・カヴィル
           助演男優賞:アーミー・ハマー

“Straight Outta Compton”
 配給:ユニヴァーサル
 監督:F・ゲイリー・グレイ
 Budget:$28,000,000
 Weekend Box Office:$60,200,180(2757) Great!
 OSCAR PLANET Score:78.9
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:コリー・ホーキンス
           主演男優賞:オシェア・ジャクソン・ジュニア
           主演男優賞:ジェイソン・ミッチェル
           助演男優賞:ポール・ジャマッティ
           撮影賞、編集賞、録音賞音響効果賞主題歌賞

“Mistress America”
 配給:フォックス・サーチライト
 監督:ノア・バームバック
 Budget:-
 Weekend Box Office:$93,206(4) Great!
 OSCAR PLANET Score:75.7
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:グレタ・ガーウィグ
           助演女優賞:ローラ・カーク

リベンジ・トラップ 美しすぎる罠 “Return to Sender”
 配給:RLJエンターテイメント
 監督:フォアド・ミカティ
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:17.1 BIG BOMB!
 Razzie Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:シャイロー・フェルナンデス
           主演女優賞:ロザムンド・パイク
           助演男優賞:ニック・ノルティ

“Ten Thousand Saints”
 配給:スクリーン・メディア
 監督:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:57.7
 Oscar Potential:主演男優賞:エイサ・バターフィールド
           助演男優賞:イーサン・ホーク
           助演男優賞:エミール・ハーシュ
           助演女優賞:ヘイリー・スタインフェルド

トム・アット・ザ・ファーム “Tom at the Farm”
 配給:アンプリファイ
 監督:グザヴィエ・ドラン
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:68.3
 Oscar Potential:主演男優賞:グザヴィエ・ドラン


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 1960年代の英国TVシリーズ「0011 ナポレオン・ソロ」の劇場版リメイク『コードネーム U.N.C.L.E.』が登場。冷戦下の60年代を舞台に、核の危機に直面した世界を救うべく奔走するCIA工作員ナポレオン・ソロとKGB工作員イリヤ・クリヤキンを描くもの。売りとなるのは懐かしいシリーズの再現とヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーというこれからのハリウッドを背負って立つ若手ふたりの競演。結果はと言うと、概ねプラスに働いた格好。批評家はガイ・リッチーの演出力に所々疑問を投げ掛けつつも、60年代描写が美術を中心に好評で、非日常世界で輝くカヴィルとハマーの天然のカリスマ性やアクション映えする身体能力、喜劇センスを中心にした掛け合いを大いに認めている。賞レースに絡むタイプの作品ではないが、二大若手スターにとってマイナスにはならない評価と言えるだろう。ただし、興行的には極めて苦しい出足。配給元としては、製作費を考慮すれば最低でも2,500万ドル半ばは狙いたかったところだろう。作品評価・演技評価が良くても、興行成績で躓くと、途端に冷たくなるのがハリウッド。それを考えると、「マン・オブ・スティール」(13年)の続編が控えているカヴィルはともかく、「ローン・レンジャー」(13年)で大コケしたばかりのハマーは厳しいポジションに追い込まれたと言えるかもしれない。海外での成功は確実視されている作品だが、果たして…。なお、賞レースに絡むタイプの作品ではない。技術賞でも引っ掛かるのは難しいと思われる。

 『コードネーム U.N.C.L.E.』を批評・興行成績共に凌駕したのが『Straight Outta Compton』。80年半ばに結成、西海岸のヒップホップ界に革命を起こしたN.W.A.を描く音楽伝記ドラマ。イージー・E、ドクター・ドレー、アイス・キューブら現在も活躍するアーティストたちの歩んだ道を残す意義もさることながら、それを力強く見せるF・ゲイリー・グレイの演出力と若手キャストの好演が作品を忘れ難いものにしていると批評家は大歓迎。そして、それは優秀な興行成績にも直結していて、週末3日間だけで5,000万ドルを突破する文句のつけようのない出足を記録している。もしかしたらTVシリーズ「Empire 成功の代償」(15年~)のメガヒットの影響もあるかもしれないが、それよりも何よりもプロモーション・キャンペーンの巧さが褒め称えられている。サウンドトラックの話題性、インターネットを使った効果的な刷り込み、昔ながらのヴィジュアル広告。2015年のアメリカの夏の最後を盛り上げた作品として長く愛されると思われる。なお、本作はオスカー会員好みの内容ではないと思われるのだが、会員向けスクリーニングは稀に見る大盛況で迎えられているという。現在ハリウッドは人種問題に非常にデリケートになっているとも言われている上、前シーズンでは批評家絶賛作「グローリー 明日への行進」(14年)が冷遇されたことが物議を呼んだ。その反動もあるはずで、もしかしたら、もしかする…かも。

 『Mistress America』は私生活でもカップルとして知られるノア・バームバック監督とグレタ・ガーウィグの再コラボレーション映画。ニューヨークでの大学生活に馴染めない女子大生の元に異母姉が転がり込んできたころから起こる騒動を描く。インディペンデント映画界で旋風を巻き起こし続けるバームバックとガーウィグの組み合わせは依然鮮度を保っているようで、それどころか批評家は彼らのベストだと賞賛に忙しい。インディーズのストーリーに綺麗にハマるガーウィグの個性とダークなウィットが炸裂するバームバックの演出が見事な調和を見せているという。もちろん共同で書かれた脚本の出来映えが抜群に優れている。興行的にも好スタート、彼らのファンは着実に増えている。ところで、バームバックは春に『While We're Young』により高評価を獲得しているが、賞レースに絡むとするなら、こちらの方か。インディペンデント・スピリット賞での健闘が期待される他、オスカーでも脚本賞候補を狙いたいところ。





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