August 7-9 2015, Weekend

◆8月第1週公開映画BUZZ


ファンタスティック・フォー “Fantastic Four”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ジョシュ・トランク
 Budget:$122,000,000
 Weekend Box Office:$25,685,737(3995) zzz...
 OSCAR PLANET Score:22.4 BIG BOMB!
 Oscar Potential:視覚効果賞、録音賞、音響効果賞
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
            主演男優賞:マイルズ・テラー
            主演女優賞:ケイト・マーラ
            助演男優賞:マイケル・B・ジョーダン
            助演男優賞:ジェイミー・ベル

“The Gift”
 配給:STXエンタ-テイメント
 監督:ジョエル・エドガートン
 Budget:$5,000,000
 Weekend Box Office:$11,854,273(1648) good!
 OSCAR PLANET Score:83.6 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演男優賞:ジェイソン・ベイトマン
           主演女優賞:レベッカ・ホール
           助演男優賞:ジョエル・エドガートン

“Ricki and the Flash”
 配給:トライスター
 監督:ジョナサン・デミ
 Budget:$18,000,000
 Weekend Box Office:$6,610,961(1603)
 OSCAR PLANET Score:57.7
 Oscar Potential:主演女優賞:メリル・ストリープ
           助演男優賞:ケヴィン・クライン
           メイキャップ&ヘアスタイリング賞、主題歌賞

ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム “Shaun the Sheep Movie”
 配給:ライオンズゲイト
 監督:バーク・バートン、リチャード・スターザック
 Budget:-
 Weekend Box Office:$4,038,962(2320) zzz...
 OSCAR PLANET Score:90.2 BIG WAVE!
 Oscar Potential:アニメーション映画賞

“The Diary of a Teenage Girl”
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 監督:マリエル・ヘラー
 Budget:-
 Weekend Box Office:$52,334(4) good!
 OSCAR PLANET Score:87.1 BIG WAVE!
 Oscar Potential:作品賞、監督賞、脚本賞
           主演女優賞:ベル・パウリー
           助演男優賞:アレクサンダー・スカルスガルド
           助演女優賞:クリステン・ウィグ

“Dark Places”
 配給:A24
 監督:ジル・パケ=ブレネール
 Budget:-
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:35.3
 Oscar Potential:主演女優賞:シャーリズ・セロン

“The Runner”
 配給:アルケミー
 監督:オースティン・スターク
 Budget:$6,000,000
 Weekend Box Office:-
 OSCAR PLANET Score:36.7
 Razzie Potential:主演男優賞:ニコラス・ケイジ

“Cop Car”
 配給:フォーカス・ワールド
 監督:ジョン・ワッツ
 Budget:-
 Weekend Box Office:$26,146(3)
 OSCAR PLANET Score:65.5
 Oscar Potential:主演男優賞:ケヴィン・ベーコン

“Kahlil Gibran's The Prophet”
 配給:GKids
 監督:ロジャー・アラーズ 他
 Budget:-
 Weekend Box Office:$27,435(2)
 OSCAR PLANET Score:56.1
 Oscar Potential:アニメーション映画賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 空前のマーヴェル人気に乗っかったのか、2005年のヒット作「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」が早くもリブート。とある実験の事故で超能力を得てしまった四人の若者が異次元の脅威に立ち向かう。マーヴェル映画は興行成績だけでなく出来映えも良いものが多いのだが、今回は極めて厳しい反応が返ってきている。往年のコミックシリーズからユーモアが消え去り、スリルに乏しい物語が活気のない演出により語られる失敗作との声が次から次へ。この映画の配給はフォックス。「アベンジャーズ」シリーズがディズニーにより手掛けられているのとはそこが大きく違う。監督のジョシュ・トランクは酷評が相次いでいることに対して、公開されるヴァージョンが自分が作りたかったものとは違うことを表明。スタジオにより作品に手が加えられたことを明かしている(一方、撮影時には監督の奇行が伝えられていた)。興行的にもマーヴェル映画としては褒められたスタートではなく、続編製作に暗雲が…。マイルズ・テラーやマイケル・B・ジョーダンら若手実力派キャストは、これを機にスターパワーを増大させたかったはずだが、このプアレヴューでは難しいだろう。ラジー賞参戦が有力視されるどころか、もしかしたら本命かもしれない。『ピクセル』に強力ライヴァル登場と言える。

 『The Gift』はオーストラリアの性格スター、ジョエル・エドガートンの長編監督デビュー作(兼出演)。夫の恐ろしい過去に起因する「ギフト」により恐怖に突き落とされる夫婦を描いたもので、この手のスリラーは批評が伸びないものだが、本作は賛辞の獲得に成功している。良い意味でラフでふざけた演出で、観客の予想を超えたところに展開してくストーリーも悪くないという。エドガートンは監督として幸先良いスタートを切ったと見て良いだろう。また、公開規模に見合った興行成績でもあり、既に黒字興行を実現している。ただし、賞レースに絡むタイプの内容ではない。

 家庭を犠牲にしてきた女ロックスターが疎遠になっている家族との絆を取り戻そうとする様が描かれるのが『Ricki and the Flash』。大凡賞好みの内容ではないが、オスカーファンは気に留めておいて良いだろう。なぜなら主演は会員が三度の飯より好きなメリル・ストリープ。20回目のノミネーションを手にするかもしれない。ただし、もし候補入りしたとしても、受賞はまずない。作品自体の評価が伸びていないためだ。批評家がストリープの演技を褒め称えているのはいつものことだが、物語は予定調和でしかなく演出トーンは一貫性に欠けているという。ストリープの演技がなければ、評価はもっと伸び悩んだことだろう。果たしてストリープの候補はあるのか。興行的にも中規模公開とは言えインパクトのある出足ではなく、現時点ではさすがに難しいと見るのが妥当ではないか。それよりも主題歌賞部門で健闘するかもしれない。

 日本では夏休み映画になっている『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』も米国公開がスタート。アードマン・アニメーションによる 「ウォレスとグルミット」シリーズから派生した「ひつじのショーン」の映画版で、いたずらにより牧場主や牧羊犬とはぐれてしまったショーンが都会で彼らを探すことに…という話。ファニーで温か味がありクレイアニメーションの良さを最大限活かした作品だと批評家は厚い支持を表明してる。否定派を見つけるのが極めて難しいほどの好評ぶりで、…となると今年のアニメーション映画賞レースを牽引する『インサイド・ヘッド』を撃ち落せるのかどうかという点に注目は移るのだが、実は『インサイド・ヘッド』はそれを上回る熱狂的支持に包まれていて、難しいと見るのが正解。『インサイド・ヘッド』は満点の肯定派が大多数なのに対し、こちらは80点の肯定派が大多数という差がある(余談だが、だからRotten Tomatoesの支持率だけに気を留めるのは危険)。もちろん『インサイド・ヘッド』への挑戦権は勝ち取ったと見て良いし、いくつかの批評家賞を受賞することも考えられる。ただ、興行的にはこれ以上ない厳しい結果に終わっているため、BUZZは一気に萎んでしまうかもしれない(出口調査では観客の反応は批評家ほど熱狂的ではない)。

 『The Diary of a Teenage Girl』はサンダンス映画祭で話題を呼んだインディーズ映画。1970年代のサンフランシスコ、母のボーイフレンドと関係を持ったティーン少女を描くカミング・オブ・エイジ ストーリーで、批評家は一様に高い評価を進呈している。少女を批判することも讃えることもないまま彼女の体験を直視する作風で、それが大胆不敵で奔放、清々しく正直な心の成長を映し出すことに繋がっているとのこと。主演女優のベル・パウリーは一躍注目度を上昇させていて、早速ヘイリー・スタインフェルドが主演予定だった青春映画の代役に抜擢されるなど、今後要注目。賞レースではインディペンデント・スピリット賞での健闘が期待される他、各批評家賞でパウリーがブレイクスルー演技賞を受賞するかもしれない。興行的にもまずまずのスタートを切っている。

 『Dark Places』は「ゴーン・ガール」に続きジリアン・フリンの小説を映画化したスリラー。幼いとき母と姉を殺される事件を目撃したヒロインが主人公。7歳だったヒロインの証言により兄が逮捕されるのだが、25年後、トラウマに苦しむ彼女が事件を振り返り…。当然「ゴーン・ガール」級の成功を目指したはずだが、シャーリズ・セロンの主演もプラスにはならず、批評家の反応は冷淡なものが大半。人物の描き込みも捻りを効かせた物語も物足りなく、語り口が題材に合っているとも思えないとの意見が大勢を占めている。BUZZも盛り上がりに欠け、幸か不幸か、これではラジー賞にも引っ掛からないと思われる。なお、本作はインターネットで先行公開されていた。





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