July 24-26 2015, Weekend

◆7月第4週公開映画BUZZ


ピクセル “Pixels”
 配給:コロンビア
 監督:クリス・コロンバス
 Budget:$88,000,000~$110,000,000
 Weekend Box Office:$24,011,616(3723)
 OSCAR PLANET Score:27.5 BIG BOMB!
 Oscar Potential:視覚効果賞
 Razzie Potential:作品賞監督賞脚本賞
           主演男優賞:アダム・サンドラー
           助演男優賞:ピーター・ディンクレイジ
           助演男優賞:ジョシュ・ギャッド
           助演男優賞:ケヴィン・ジェームズ
           助演女優賞:ミシェル・モナハン

“Paper Towns”
 配給:20世紀フォックス
 監督:ジェイク・シュライアー
 Budget:$12,000,000
 Weekend Box Office:$12,650,140(3031)
 OSCAR PLANET Score:63.0
 Oscar Potential:主演男優賞:ナット・ウルフ
           主演女優賞:カーラ・デルヴィーニュ

“Southpaw”
 配給:ワインスタイン・カンパニー
 監督:アントワン・フークワ
 Budget:$30,000,000
 Weekend Box Office:$16,701,294(2772)
 OSCAR PLANET Score:59.1
 Oscar Potential:主演男優賞:ジェイク・ギレンホール
           主演女優賞:レイチェル・マクアダムス
           助演男優賞:フォレスト・ウィテカー
           編集賞、録音賞、音響効果賞、作曲賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 もはや毎度ラジー賞狙いとしか思えない作品選びが続くアダム・サンドラーが、今夏も新作をドロップ。この『ピクセル』は本当に久しぶりに日本公開が実現するメジャー大作(『靴職人と魔法のミシン』はインディーズ作品)になるが、案の定、批評家から冷たくきつい言葉のシャワーを浴びせ掛けられている。人気ゲームのキャラクターに変身した宇宙人たちが地球侵略をスタート、ゲームに長けたオタクたちが戦いに挑む物語。パックマンやドンキーコング等お馴染みのキャラクターの登場が売りになっているものの、それが愉快なのは最初だけで、映画としての体をなしていない一品だという。そして、酷評が響いたか、興行的にも極めて厳しい出足で、1億ドル前後の製作費をかけられた作品に見合ったオープニングとは言い難い。サンドラー映画は大スター主演作でもさほど製作費がかからないのがこれまでの傾向だったが(視覚効果に頼る映画は少ない)、今回は金をかけた上に批評・興行共に惨敗という悲劇的な結果と言える。もちろんラジー賞の堂々たるコンテンダーと言えるだろう。サンドラーのスターパワーの翳りがちらり…。

 その『ピクセル』を週末売り上げで脅かすのではないかとの声も挙がっていた『Paper Towns』も鈍い出足。こちらは人気YA小説の映画化で、ナット・ウルフとカーラ・デルヴィーニュが主人公。恋心を寄せる隣に住む幼馴染の女の子と楽しい一夜を過ごした少年が、突然姿を消した彼女を探す旅に出る物語。深味があるわけでも思いがけない感動が待ち受けているわけではないものの、まっすぐな語り口と生き生きした演技のおかげで、ハートの感じられる作品仕上がっていると好意的見解が優勢になっている。新スパイダーマン候補に挙がるほど躍進著しいウルフと、これが映画初主演となる人気モデルのデルヴィーニュにとって、重要な意味を持つ一作になったことは間違いない。ただ、興行的には平凡な出足との烙印を押されている。これは前年の「きっと、星のせいじゃない。」級のヒットが期待されていた反動のためであり(原作小説が同じ作家)、ただ、製作費は安価、配給元が悲嘆にくれるような結果ではない。賞レースに絡むことはないだろうが(両者共にブレイクスルー演技賞が設けられている賞では健闘が期待できる)、2015年を代表するティーンムービーとしてじわじわ愛されるのではないか。

 賞レース参戦が最も期待されていたのは『Southpaw』。一度は頂点に立ちながら転落、失った妻と娘の信頼と栄光を再び掴み取るべく立ち上がる左利きボクサーを描く人間ドラマ。「ナイトクローラー」(14年)では激痩せ演技を披露したジェイク・ギレンホールが、一転、ボクサー体型を創り上げて挑む入魂作だったが、批評家の反応は素っ気ない。ギレンホールの献身的かつ説得力あるパフォーマンスは一級品だが、ありきたりなメロドラマ的な展開は大いに問題で、どこかで見たようなボクシングドラマでしかないとのこと。救いは興行成績が期待以上の結果を残したことだが…。もし賞レース参戦があるとするならギレンホールの主演男優賞になるのだろうが、この部門は高評価作品以外から候補に挙がることは稀であり、戦線脱落とする方が正しいのではないか。今年は有力作が多数控え、久々のオスカー候補があるのではないかと期待されたギレンホールだが(「ナイトクローラー」ではぎりぎり落選)、もう一本の有力作『Demolition』は公開が来年に延期、『エベレスト3D』も賞好みの内容とは言えず、厳しい位置に立たされた感。尤も、ギレンホールの演技派の称号は揺るぐことはないだろう。





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