アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日

アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日 “Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Very Bad Day”

監督:ミゲル・アルテタ

出演:スティーヴ・カレル、ジェニファー・ガーナー、エド・オクセンボウルド、
   ディラン・ミネット、ケリス・ドーシー、ベラ・ソーン、
   ミーガン・ムラリー、シドニー・フルマー、ジェニファー・クーリッジ

評価:★★★




 原作小説があるらしいものの、ゼロ年代を代表する一発屋であるダニエル・パウターの「Bad Day」をベースにしたような映画だ。12歳の少年が願ったことをきっかけに、彼の家族は何をやっても上手くいかなくなる。家族のすっとこどっこいな一日を笑い飛ばす。他愛ないけれど、これがなかなかどうして、悪くない。『アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日』は正しくディズニー映画だ。

 不幸の数々が誰でも一度は経験があるようなことで占められる。新味がない?いや、これは親近感があるとするのが正解だ。冷蔵庫を開けた途端にジュースが落ちてくる。箪笥の角に身体をぶつける(足の小指じゃないのが残念)。プロムの日に限ってニキビができる。劇の当日に風邪にかかる。母親に素っ裸を見られる。

 不幸は少年の視線で眺めることになる。エド・オクセンボウルドなるこの少年の表情が良い。ザック・ブラフを子どもにしたような顔立ちで、愛敬たっぷり。いつも自分ばかり不幸な目に遭うと嘆いている彼が、いざ家族の不幸の連鎖を目撃したとき、唖然呆然、お口あんぐり。この惚けた顔のおかげで、不幸の風通しが良くなった。

 不幸の連鎖を描き出すだけではない。当人は笑えない出来事でも、それが連なれば笑うしかないところまで行ける。皆でコケれば怖くない。発想の転換がスムーズだ。それに人の不幸が他人の不幸を導くのを見ると、人は一人で生きているように見えて、実は多くの人と繋がっているのだということが優しく見えてくる。もちろんその先には家族愛が待っている。

 まあ、まとめ方は強引と言われても仕方がない。父親の就職面接や母親の絵本出版等、どう転んでもプラスにはならない不幸がどうまとめられるのかと思ったら、電話一本で何ともまあ呆気ない。最後は幸せの連鎖が起こる様を描き出すと面白かったのではないか。

 それから家族に不幸が起こり始めてから、少年が完全に傍観者になってしまったのは勿体ないところだ。不幸の触媒として転がす方法もあっただろう。この映画は80分というコンパクトな時間にまとめられていて、それも嬉しいところ。もし少年の活躍を増やしたら、間延びしてしまったかもしれないか。いや、でもオーストラリア好きという設定はもっと大胆に物語に組み込んでも良かったはずだ。





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